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公開番号2024143429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056101
出願日2023-03-30
発明の名称組合せダイス
出願人オーエスジー株式会社
代理人弁理士法人真明センチュリー
主分類B21H 5/02 20060101AFI20241003BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】再研磨後の固定具の交換を不要とできる組合せダイスを提供することを目的とする。
【解決手段】組合せダイス10は、テーパ面51aが形成される一対の固定部材51が第1ダイス20及び第2ダイス30の嵌装孔23a,33aに互いにテーパ面51aを合わせて嵌装される。一対の固定部材51は、一対の固定部材51を近づける方向に押し込むことでテーパ面51a上を摺動し、外形面51b間の距離を拡大させて、第1ダイス20及び第2ダイス30を固定できる。その結果、第1ダイス20及び第2ダイス30の嵌装孔23a,33aを拡大させたとしても、固定具50(一対の固定部材51)の交換を不要とできる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
被加工物の外周面に所定の形状を転造する組合せダイスであって、
転造方向と直交する対向方向に貫通される断面同形状かつ同心の孔が形成される複数のダイスと、前記孔に嵌装されて前記複数のダイスを固定する固定具と、を備えた組合せダイスにおいて、
前記固定具は、一対の固定部材から構成され、
前記一対の固定部材は、前記複数のダイスの前記孔の内面に当接される外形面と、前記対向方向の一端面から他端面に向かうにつれ前記外形面から離れるように傾斜されると共に互いに当接されるテーパ面と、を備えることを特徴とする組合せダイス。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記複数のダイスのうちの前記対向方向の外方に配置されるダイスの少なくとも一方のダイスの前記孔には、前記外形面が前記内面に当接される嵌装孔と、前記嵌装孔よりも前記対向方向の外方に位置すると共に前記対向方向に沿って内周面にめねじが形成されるねじ穴とが設けられ、
前記少なくとも一方のダイスは、前記ねじ穴に配設されると共に前記めねじに螺合されるねじ部材を備えることを特徴とする請求項1記載の組合せダイス。
【請求項3】
前記外方に配置されるダイスの両方のダイスの前記孔に前記嵌装孔および前記ねじ穴が設けられ、
前記両方のダイスが前記ねじ部材を備えることを特徴とする請求項2記載の組合せダイス。
【請求項4】
前記固定具および前記孔の少なくともどちらか一方には、前記固定具の周方向の変位を規制する規制手段が設けられることを特徴とする請求項1記載の組合せダイス。
【請求項5】
前記ねじ部材は、前記めねじに螺合されるおねじが外周面に形成される基部と、前記めねじの内径よりも外径が小さく設定されると共に前記基部の先端から軸方向外方に突出される突出部とを備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の組合せダイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、組合せダイスに関し、特に、再研磨後の固定具の交換を不要とできる組合せダイスに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
転造ダイスには、同形状または異形状の複数のダイスを組み合わせることにより、複雑なスプライン形状、ねじ形状を被加工物の外周面に転造する組合せダイスがある。組合せダイスは、複数のダイスに設けられた同軸の孔に固定具(圧入ピン)を圧入することによって、転造面を面一に合わせて固定される(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-302423号公報(段落0038,0042及び図3(c)など)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の組合せダイスでは、固定された複数のダイスを一度それぞれに分解した後、それぞれのダイスごとに再研磨が行われる。再研磨後のダイスを転造面で合わせると固定具を圧入する孔の軸がずれるので、孔を同軸同径とするためにワイヤカット加工で孔を大きくする。再研磨後は、孔が大きくなるため、拡大した孔の内径に合った圧入ピンを圧入していた。即ち、再研磨後に圧入ピン(固定具)の交換をする必要があるという問題点があった。
【0005】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、再研磨後の固定具の交換を不要とできる組合せダイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明の組合せダイスは、被加工物の外周面に所定の形状を転造するものであって、転造方向と直交する対向方向に貫通される断面同形状かつ同心の孔が形成される複数のダイスと、前記孔に嵌装されて前記複数のダイスを固定する固定具と、を備えたものであり、前記固定具は、一対の固定部材から構成され、前記一対の固定部材は、前記複数のダイスの前記孔の内面に当接される外形面と、前記対向方向の一端面から他端面に向かうにつれ前記外形面から離れるように傾斜されると共に互いに当接されるテーパ面と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の組合せダイスによれば、一対の固定部材を軸方向に互いに近づける方向に相対移動させることで、一対の固定部材の重なる方向の外形面間の距離を大きくできる。よって、拡大させた孔に一対の固定部材の外形面を押し当てて、複数のダイスどうしを固定することができる。その結果、ダイスを再研磨するごとに固定具を交換することを不要とできる。
【0008】
請求項2記載の組合せダイスによれば、請求項1記載の組合せダイスの奏する効果に加え、ねじ部材を固定具側にねじ込むと、ねじ部材の端面が固定部材に接触するので、固定部材が振動などによって緩む方向へ移動することを規制できる。よって、複数のダイスどうしの固定を緩み難くすることができる。
【0009】
請求項3記載の組合せダイスによれば、請求項2記載の組合せダイスの奏する効果に加え、以下の効果を奏する。一方側の孔のみにねじ部材が配設される場合、他方側の孔の固定部材の移動を規制するため、例えば、転造盤の取付面を利用するが、この場合、複数のダイスを転造盤に取り付けた後に一対の固定部材を挿入するので、複数のダイスどうしが固定されていない状態で転造盤に取り付けられる。そのため、転造盤に取り付けた後に、転造面の位置合わせを行う必要があり、複数のダイスを転造盤に取り付ける取付作業が煩雑になる。これに対して、両側の孔にねじ部材が配設されるので、転造盤に取り付ける前に複数のダイスどうしの転造面を位置合わせできる。よって、取付作業を容易にできる。
【0010】
請求項4記載の組合せダイスによれば、請求項1記載の組合せダイスの奏する効果に加え、一対の固定部材の周方向の変位を規制することができるので、一対の固定部材が孔の内面に当接する周方向の位置を維持し易くできる。よって、転造により繰り返し振動が発生しても、複数のダイスどうしの固定を安定させ易くできる。
(【0011】以降は省略されています)

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