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公開番号
2024138571
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2021130150
出願日
2021-08-06
発明の名称
コネクタ及びソケット
出願人
三桜工業株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
F16L
37/133 20060101AFI20241002BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】プラグとソケットを有するコネクタにおいて、プラグとソケットの連結に必要な部品の点数を低減する。
【解決手段】コネクタは、外周面に被係合部を有するプラグと、筒体と、前記筒体内に該筒体の軸方向に移動可能に配置され、かつ、挿入される前記プラグの前記被係合部に係合する係合部を有する保持部材と、前記筒体に設けられ、前記被係合部に係合した前記係合部の係合解除動作を阻止する阻止部と、前記筒体の前記阻止部よりも前記プラグの挿入方向側に設けられ、前記被係合部に係合した前記係合部の係合解除動作を許容する許容部と、を有するソケットと、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
外周面に被係合部を有するプラグと、
筒体と、前記筒体内に該筒体の軸方向に移動可能に配置され、かつ、挿入される前記プラグの前記被係合部に係合する係合部を有する保持部材と、前記筒体に設けられ、前記被係合部に係合した前記係合部の係合解除動作を阻止する阻止部と、前記筒体の前記阻止部よりも前記プラグの挿入方向側に設けられ、前記被係合部に係合した前記係合部の係合解除動作を許容する許容部と、を有するソケットと、
を備えるコネクタ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記被係合部は、前記プラグの外周面に形成された凹状部であり、
前記保持部材は、筒状に形成されており、かつ、該保持部材の軸方向に延び、前記挿入方向側の端部が自由端とされた弾性板部を有しており、
前記係合部は、前記挿入方向側の端部から前記保持部材の径方向内側に突出し、前記凹状部に挿入される突部であり、
前記許容部は、前記筒体の内周面に形成された凹部であり、前記弾性板部の弾性変形による前記挿入方向側の端部の前記径方向外側への移動を許容する、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記凹部は、前記筒体の周壁を貫通する貫通孔である、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記弾性板部の板幅は、根元側の部分が自由端側の部分よりも狭い、請求項2又は請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記係合部は、前記保持部材の周方向に等間隔で形成されている、請求項2~請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記保持部材は、係合爪を有し、
前記筒体は、周壁に設けられ、前記係合爪が引っ掛かることによって前記保持部材が前記筒体から抜け出すのを阻止する抜け止め部を有する、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記筒体の周壁には、前記抜け止め部である抜け止め孔が形成されており、
前記保持部材の前記係合部が前記筒体の前記阻止部の位置にあるときに、前記係合爪が前記抜け止め孔に引っ掛かる、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記筒体内には、前記保持部材を通して挿入された前記プラグを挿入方向と反対側に付勢する付勢部材が配置されており、
前記付勢部材の付勢力により前記係合爪が前記抜け止め部に引っ掛かっている、請求項7に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記保持部材は、該保持部材を軸方向に移動させるための掴み部を有しており、
前記掴み部は、前記筒体の前記プラグが挿入される口部よりも外側に配置されている、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記掴み部と前記筒体との間の間隔は、前記保持部材の前記係合部が前記筒体の前記許容部の位置にあるときよりも、前記係合部が前記阻止部の位置にあるときで広い、請求項8を引用する請求項9に記載のコネクタ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ及びソケットに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、雌型管継手のボール形施錠子が雄型管継手の外周面に設けられた環状施錠凹部に嵌合し、その状態でコイルバネによって付勢された施錠スリーブがボール形施錠子を半径方向外側から押さえることによって、雌型管継手及び雄型管継手の連結施錠が行われる管継手が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6328691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示された管継手では、雌型管継手と雄型管継手を連結施錠するために、雌型管継手に、雄型継手の環状施錠凹部に嵌合するボール形施錠子と、施錠スリーブを付勢するコイルバネとを備えさせている。
【0005】
本発明は、プラグとソケットを有するコネクタにおいて、プラグとソケットの連結に必要な部品の点数を低減することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様のコネクタは、外周面に被係合部を有するプラグと、筒体と、前記筒体内に該筒体の軸方向に移動可能に配置され、かつ、挿入される前記プラグの前記被係合部に係合する係合部を有する保持部材と、前記筒体に設けられ、前記被係合部に係合した前記係合部の係合解除動作を阻止する阻止部と、前記筒体の前記阻止部よりも前記プラグの挿入方向側に設けられ、前記被係合部に係合した前記係合部の係合解除動作を許容する許容部と、を有するソケットと、を備える。
【0007】
第1態様のコネクタでは、プラグを筒体内の保持部材に挿入することで、被係合部と係合部が係合する。これにより、プラグが保持部材を介して筒体、すなわち、ソケットに連結される。また、コネクタでは、保持部材の係合部が筒体の阻止部の位置にある場合、係合部の係合解除動作が阻止されるため、プラグとソケットの連結が維持される。そして、コネクタでは、保持部材の係合部が筒体の許容部の位置にある場合(例えば、保持部材の係合部を筒体の阻止部の位置から許容部の位置に移動させた場合)、係合部の係合解除動作が許容される。ここで、係合解除動作によって係合部と被係合部との係合状態を解除し、保持部材からプラグを引き抜いた場合、ソケットからプラグが外れる、すなわち、プラグとソケットの連結が解除される。
上記コネクタでは、ソケットにおいて、筒体に阻止部及び許容部を設けると共に保持部材に係合部を設けるという簡単な構成によってプラグとソケットを連結及び連結解除を行うことができる。
そして、上記コネクタでは、例えば、プラグとソケットの連結に筒体と保持部材とは別の部材を用いる構成と比べて、プラグとソケットの連結に必要な部品の点数を低減することができる。
【0008】
本発明の第2態様のコネクタは、第1態様のコネクタにおいて、前記被係合部は、前記プラグの外周面に形成された凹状部であり、前記保持部材は、筒状に形成されており、かつ、該保持部材の軸方向に延び、前記挿入方向側の端部が自由端とされた弾性板部を有しており、前記係合部は、前記挿入方向側の端部から前記保持部材の径方向内側に突出し、前記凹状部に挿入される突部であり、前記許容部は、前記筒体の内周面に形成された凹部であり、前記弾性板部の弾性変形による前記挿入方向側の端部の前記径方向外側への移動を許容する。
【0009】
第2態様のコネクタでは、被係合部としての凹状部に係合部としての突部が挿入されることによって凹状部と突部が係合し、プラグとソケットが連結される。また、コネクタでは、保持部材の突部が筒体の許容部としての凹部の位置にある場合、突部の係合解除動作が許容される。具体的には、弾性板部の弾性変形による挿入方向側の端部の径方向外側への移動が凹部によって許容される。ここで、弾性板部を弾性変形させて挿入方向側の端部を径方向外側へ移動させると、突部が凹状部から抜け出る。この状態で保持部材からプラグを引き抜くと、プラグとソケットの連結が解除される。
上記コネクタでは、プラグの被係合部を凹状部とし、ソケットの係合部及び許容部をそれぞれ突部及び凹部としていることから、簡単な構造でプラグとソケットを連結及び連結解除することができる。
【0010】
本発明の第3態様のコネクタは、第2態様のコネクタにおいて、前記凹部は、前記筒体の周壁を貫通する貫通孔である。
(【0011】以降は省略されています)
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