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公開番号2024080910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194266
出願日2022-12-05
発明の名称着色繊維体の製造方法および複合体
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B27N 3/04 20060101AFI20240610BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】セルロース繊維および生物由来の色材を含む着色繊維体を、製造過程における生物由来の色材の無駄を抑制しつつ好適に製造することができる着色繊維体の製造方法を提供すること、また、前記着色繊維体の製造に好適に用いることができる複合体を提供すること。
【解決手段】本発明の着色繊維体の製造方法は、セルロース繊維と、複合体と、を含む混合物を気流によって堆積させる堆積工程と、前記混合物を加湿する加湿工程と、加湿された前記混合物を加熱および加圧することで繊維体を得る成形工程と、を含む着色繊維体の製造方法で、前記複合体は、水分を付与されることにより前記セルロース繊維同士を結合する結合力を発揮する結合材料と、生物由来の色材と、を一体となって含む複合粒子を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
セルロース繊維と、複合体と、を含む混合物を気流によって堆積させる堆積工程と、
前記混合物を加湿する加湿工程と、
加湿された前記混合物を加熱および加圧することで繊維体を得る成形工程と、を含む着色繊維体の製造方法で、
前記複合体は、水分を付与されることにより前記セルロース繊維同士を結合する結合力を発揮する結合材料と、生物由来の色材と、を一体となって含む複合粒子を含む、着色繊維体の製造方法。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記結合材料は、澱粉である、請求項1に記載の着色繊維体の製造方法。
【請求項3】
前記生物由来の色材は、水溶性である、請求項1または2に記載の着色繊維体の製造方法。
【請求項4】
前記生物由来の色材は、水に対して不溶性である、請求項1または2に記載の着色繊維体の製造方法。
【請求項5】
前記複合粒子は、前記生物由来の色材の分散剤をさらに含む、請求項4に記載の着色繊維体の製造方法。
【請求項6】
前記分散剤は、生物由来のものである、請求項5に記載の着色繊維体の製造方法。
【請求項7】
前記複合粒子は、無機粒子をさらに含む、請求項1または2に記載の着色繊維体の製造方法。
【請求項8】
前記複合粒子は、可塑剤をさらに含む、請求項1または2に記載の着色繊維体の製造方法。
【請求項9】
前記可塑剤は、生物由来のものである、請求項8に記載の着色繊維体の製造方法。
【請求項10】
前記複合粒子の平均粒径は、1.0μm以上50μm以下である、請求項1または2に記載の着色繊維体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、着色繊維体の製造方法および複合体に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、石油等の地下資源の消費削減がますます強く求められている。
紙やパルプ成形体等の繊維体は木材等の生物由来資源が主原料であるが、それを着色する色材は地下資源から合成されたものが多く用いられている。
【0003】
特許文献1では、生物由来の色材で着色した繊維体として、天然色素で染色されたパルプを湿式抄紙することにより製造するカラーライナーが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-48293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、生物由来の色材は合成色素と比較してコスト安定性や供給安定性に劣る場合がある。また、生物由来の色材は食品の着色や衣料品の染色等で近年その活用が急速に拡大しており、今後は原料となる生物の食料利用との競合も懸念される。したがって、生物由来の色材は必要最小限の量を無駄なく用いることが求められる。この点において、上記の特許文献に記載の技術では、パルプスラリーに天然色素を添加し、湿式抄紙法により紙を成形しているので、一部の天然色素しか紙の着色に利用されず、大部分の着色に利用されなかった天然色素は白水、すなわち、抄紙工程で発生した廃液に混入して廃棄物となってしまうため、天然色素の利用効率が低かった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することができる。
【0007】
本発明の適用例に係る着色繊維体の製造方法は、セルロース繊維と、複合体と、を含む混合物を気流によって堆積させる堆積工程と、
前記混合物を加湿する加湿工程と、
加湿された前記混合物を加熱および加圧することで繊維体を得る成形工程と、を含む着色繊維体の製造方法で、
前記複合体は、水分を付与されることにより前記セルロース繊維同士を結合する結合力を発揮する結合材料と、生物由来の色材と、を一体となって含む複合粒子を含む。
【0008】
本発明の適用例に係る複合体は、セルロース繊維を含む着色繊維体の製造に用いられる複合体であって、
水分を付与されることにより前記セルロース繊維同士を結合する結合力を発揮する結合材料と、生物由来の色材と、を一体となって含む複合粒子を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の複合体の好適な実施形態を模式的に示す図である。
図2は、好適な実施形態の着色繊維体の製造装置の構成を示す概略側面図である。
図3は、図2に示す着色繊維体の製造装置が実行する工程を順に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
まず、本発明の着色繊維体の製造方法、複合体について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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