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公開番号2024147782
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2024118788
出願日2024-07-24
発明の名称人工木材及びその製造方法
出願人旭興進株式会社
代理人個人
主分類B27N 3/00 20060101AFI20241008BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】木目模様の再現性が高く、外観に違和感の少ない人工木材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の一観点に係る人工木材1の製造方法は、基層2上に第一被覆層3を形成する第一被覆層形成ステップと第一被覆層上に第二被覆層4を形成する第二被覆層形成ステップと、第二被覆層の上から型押しローラー5により木目の凹凸を押圧する型押しステップと第二被覆層を研磨して第一被覆層の一部を露出させ、第一被覆層と第二被覆層の色の違いにより木目模様を形成する木目模様形成ステップを備える。また本発明の他の一観点に係る人工木材は、基層樹脂を含む基層と第一樹脂を含み、基層上に形成される第一被覆層と、第二樹脂を含み第一被覆層上に形成される第二被覆層を備え、第二被覆層の上から型押しローラーにより木目の凹凸を出し、第二被覆層を研磨して第一樹脂の一部を露出させ、第一被覆層と第二被覆層の色の違いにより木目模様として形成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基層上に第一被覆層を形成する第一被覆層形成ステップ、
前記第一被覆層上に第二被覆層を形成する第二被覆層形成ステップ、
前記第二被覆層の上から型押しローラーにより木目の凹凸を押圧する型押しステップ、
前記第二被覆層を研磨して前記第一被覆層の一部を露出させ、前記第一被覆層と前記第二被覆層の色の違いにより木目模様を形成する木目模様形成ステップ、を備える人工木材の製造方法。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記木目模様形成ステップは、第一被覆層表面上の位置によってその研磨深さを異ならせる請求項1記載の人工木材の製造方法。
【請求項3】
前記第一被覆層の厚さは、0.2mm以上1.0mm以下の範囲である請求項1記載の人工木材の製造方法。
【請求項4】
前記第二被覆層の厚さは、0.05mm以上0.4mm以下の範囲である請求項1記載の人工木材の製造方法。
【請求項5】
前記木目模様形成ステップは、前記第一被覆層と前記第二被覆層の境界線を、曲がりながらも一方向に延伸するよう前記第二被覆層を研磨するものである請求項1記載の人工木材の製造方法。
【請求項6】
基層樹脂を含む基層と、
第一樹脂を含み、前記基層上に形成される第一被覆層と、
第二樹脂を含み、前記第一被覆層上に形成される第二被覆層と、を備え、
前記第二被覆層の上から型押しローラーにより木目の凹凸を出し、更に
前記第一樹脂の一部を露出させ、前記第一被覆層と前記第二被覆層の色の違いにより木目模様として形成してなる人工木材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人工木材及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
木材は、適度な硬さや加工のしやすさから、古代より建築や土木の資材として、更には家具や食器等の日用品の素材として用いることができる非常に有用なものである。また木材はその断面における木目も特徴的であり、この木目によって高級感や安心感を演出するために用いることも少なくない。
【0003】
一方で近年は、適度な硬度や成型のしやすさから、木材に代わり樹脂材料が多く用いられつつある。特に樹脂材料は、色素等を混ぜることで様々な色に着色することや光沢を出すことが可能であり、この特性を用いて木材にはない特徴を演出することが可能である。
【0004】
しかしながら、樹脂材料を用いる場合であっても、木材と同様の見た目とすることで上記木材としての高級感や安心感を得たいというニーズも一定数存在する。
【0005】
この先行技術として、例えば、下記特許文献1には、複数の樹脂を適度に混錬して木材に似た外観を備える人工木材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平8-197514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1には、複数の樹脂を混ぜることが必要である一方、混ぜ方や、条件によってその外観は大きく異なり、その再現性は高くないといった課題がある。また、このような人工木材では表面が平滑であり、手触りや見た目に違和感があり、樹脂であることがすぐにわかってしまうといった不自然さがある。
【0008】
そこで、本発明は上記課題に鑑み、木目模様の再現性が高く、外観に違和感の少ない人工木材及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する人工木材の製造方法は、基層上に第一被覆層を形成する第一被覆層形成ステップ、前記第一被覆層上に第二被覆層を形成する第二被覆層形成ステップ、前記第二被覆層の上から型押しローラーにより木目の凹凸を押圧する型押しステップ、前記第二被覆層を研磨して前記第一被覆層の一部を露出させ、前記第一被覆層と前記第二被覆層の色の違いにより木目模様を形成する木目模様形成ステップ、を備えるものである。
【0010】
また、本観点において、限定されるわけではないが、木目模様形成ステップは、第一被覆層表面上の位置によってその研磨深さを異ならせることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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