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公開番号2025040074
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-24
出願番号2023146750
出願日2023-09-11
発明の名称焼杉風化粧板とその製造方法
出願人大建工業株式会社
代理人
主分類B27K 5/00 20060101AFI20250314BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】
安価で大量に製造できかつ木材資源をほぼ全て有効活用ができる基材を用いて、簡単に凹凸感のある美麗な焼杉風化粧板を得ることにある。
【解決手段】
軟質繊維板の表面に木目調などの凹凸模様を設け、火炎で炙り表面を焼け焦がした後、表面に被覆層を塗布することで、木繊維の粉や煤などが剥がれ落ちないようにすることができ容易に焼杉風化粧板を大量生産することができる。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項１】
木質繊維板の表面に設けた凹凸模様を焼け焦がしたことを特徴とする焼杉風化粧板。
続きを表示（約 190 文字）【請求項２】
木質繊維板が軟質繊維板であることを特徴とする請求項１に記載の焼杉風化粧板。
【請求項３】
請求項１又は２に記載の焼杉風化粧板の表面に被覆層を設けたことを特徴とする焼杉風化粧板。
【請求項４】
軟質繊維板の表面に設けた凹凸模様をバーナーで炙って焼け焦がした後、表面に被覆層を塗布することを特徴とする焼杉風化粧板の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、木質繊維板を用いた焼板風化粧板とその製造方法に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
焼杉板は、杉板を焼いて表面を炭化させた板で、表面の炭化層が板の劣化を遅らせることから、古来より用いられている。また、炭化層は熱を伝えにくく、酸素を運びにくくする性質があり、木が燃える速度を遅らせると共に、防虫効果や防腐効果により耐久性が高まり、外壁材として利用されてきた。さらに、焼板の表面をブラッシングした「磨き」仕上げや、木目を浮き上がらせる「浮造り」仕上げなど、意匠性に優れた化粧板を得ることができ、近年、内装材としての使用も増えている。焼杉板の製法としては、昔からの伝統的な方法である三角焼きの他に、バーナーを用いて工場の生産ラインで製造する方法が特許文献１、特許文献２に示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
実公昭５０－３２５４２号公報
実開昭５５－１６９４０５号公報
特開昭５２－１３６９０６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、基材として１本の丸太から取ることができる美麗な杉板は限られ高価であり、板材の利用において歩留まりが悪いので、木材資源を有効に使用することができない。これに対して、合板のような安価な基材表面に防火塗料で人工的に杉の木目模様の塗膜を形成し、表面を加熱して防火塗膜のない部分を焼き焦がした後に防火塗膜を除去して、美麗な木目を有する焼杉調の化粧板を製造する方法が特許文献３に示されている。
【０００５】
ところで、上記特許文献３の技術では、無垢材ではなく合板を用いることで丸太からの歩留まりも増えるので、原材料としては従来より安価に焼杉調の化粧板を量産することができるが、意匠的には浮造り化粧のような凹凸感のある木目模様が得られないものであり、さらには、高価な防火塗料を使用した後にそれをきれいに除去しなければならず、製造工程上の手間とコストアップとなる。
【０００６】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的は、安価で大量に製造できかつ木材資源をほぼ全て有効活用ができる基材を用いて、簡単に凹凸感のある美麗な焼杉風化粧板を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の目的を達成するために、この発明では、木質繊維板の表面に木目調などの凹凸模様を設け、表面を焼いて焼杉風化粧板を得るようにした。
【０００８】
具体的には、第１の発明は、木質繊維板の表面に設けた凹凸模様を焼け焦がしたことを特徴とする焼杉風化粧板である。
【０００９】
この第１の発明では、木質繊維板の表面に設けた木目調の凹凸模様を焼け焦がしたことにより、焼板風化粧板を容易に作ることができる。また、従来の焼杉のように平板を焼くのではなく、表面が凹凸模様であるので、凸部に火力が集中し凸部を中心に焼け焦げることで、より立体感のある意匠を得ることができる。
【００１０】
第２の発明は、第１の発明において、木質繊維板が軟質繊維板であることを特徴とする。
（【００１１】以降は省略されています）

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