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公開番号2025086319
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2024113971
出願日2024-07-17
発明の名称通気性板材の分離方法
出願人大建工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B65H 3/08 20060101AFI20250520BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】通気性を有する板材を低コストで1枚ずつ取り出せるようにする。
【解決手段】通気性を有する複数の板材10が積層された積層体Lを載置面S上に載置する載置工程と、積層体Lの最表面の板材10を吸着して引き上げる吸着工程とを備える通気性板材の分離方法であって、載置工程では、載置面S及び積層体Lの間にスペーサー25aを設置して、積層体Lの長さ方向の中央部が積層体Lの長さ方向の両端部よりも突出するように積層体Lを構成する各板材10を弾性変形させ、吸着工程では、最表面の板材10の長さ方向の中央部を押さえながら最表面の板材10の長さ方向の両端部を吸着して、板材10の長さ方向の両端部の少なくとも一方が板材10の長さ方向の中央部よりも上方に位置するように板材10を引き上げる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
通気性を有する複数の板材が積層された積層体を載置面上に載置する載置工程と、
上記積層体の最表面の板材を吸着して引き上げる吸着工程とを備える通気性板材の分離方法であって、
上記載置工程では、上記載置面及び上記積層体の間にスペーサーを設置して、該積層体の長さ方向の中央部が該積層体の長さ方向の両端部よりも突出するように該積層体を構成する各板材を弾性変形させ、
上記吸着工程では、上記最表面の板材の長さ方向の中央部を押さえながら該最表面の板材の長さ方向の両端部を吸着して、該板材の長さ方向の両端部の少なくとも一方が該板材の長さ方向の中央部よりも上方に位置するように該板材を引き上げることを特徴とする通気性板材の分離方法。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
請求項1に記載された通気性板材の分離方法において、
上記スペーサーは、棒状部材であることを特徴とする通気性板材の分離方法。
【請求項3】
請求項1に記載された通気性板材の分離方法において、
上記スペーサーは、上記積層体を裏面から点状に支持するように構成されていることを特徴とする通気性板材の分離方法。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1つに記載された通気性板材の分離方法において、
上記吸着工程では、上記最表面の板材の長さ方向に直交する方向から見た形状が上記載置工程における上に凸から下に凸に変わることを特徴とする通気性板材の分離方法。
【請求項5】
請求項1~3の何れか1つに記載された通気性板材の分離方法において、
上記吸着工程では、上記最表面の板材の長さ方向の両端部の一方を吸着して引き上げるタイミングと、上記最表面の板材の長さ方向の両端部の他方を吸着して引き上げるタイミングとが異なることを特徴とする通気性板材の分離方法。
【請求項6】
請求項1~3の何れか1つに記載された通気性板材の分離方法において、
上記吸着工程では、上記最表面の板材を減圧吸着することを特徴とする通気性板材の分離方法。
【請求項7】
請求項1~3の何れか1つに記載された通気性板材の分離方法において、
上記板材は、中密度繊維板であることを特徴とする通気性板材の分離方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、通気性板材の分離方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、建築等の分野では、施工現場での木質板材の加工を極力少なくするために、あらかじめ工場等で目的の形状や大きさに合わせて木質板材をプレカットすることが多くなっている。ここで、プレカットでは、例えば、吸着パッドを備えた吸着搬送装置を用いて、多数枚に積層された木質板材から1枚ずつ分離した状態で次工程に自動的に供給して、次工程で裁断等の加工を行う加工機で自動運転することが多い。しかしながら、例えば、MDF(Medium Density Fiberboard)等のような通気性を有する板材をプレカットする場合には、吸着パッドを備えた吸着搬送装置を用いて、最上の1枚の板材だけを吸着しようとしても、その下側にある何枚かの板材も合わせて吸着してしまう。そうなると、複数枚の板材が1枚の板材として次工程に供給されてしまうので、例えば、加工機の自動運転が停止することにより、処理効率が低下するおそれがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、下方向に段積みされたほぼ水平な板材のうちの最上部の1枚目の板材を真空吸着して昇降可能な吸着装置と、最上部の1枚目の板材を2枚目以下の板材に対して横方向へずらす横ズラシ機構と、2枚目の板材を押える2枚目押え機構とを備えた板材吸着搬送装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-199054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1に開示された板材吸着搬送装置では、板材を1枚ずつ取り出すために、横ズラシ機構及び2枚目押え機構という設備が必要であり、設備コストが高くなるので、改善の余地がある。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、通気性を有する板材を低コストで1枚ずつ取り出せるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る通気性板材の分離方法は、通気性を有する複数の板材が積層された積層体を載置面上に載置する載置工程と、上記積層体の最表面の板材を吸着して引き上げる吸着工程とを備える通気性板材の分離方法であって、上記載置工程では、上記載置面及び上記積層体の間にスペーサーを設置して、該積層体の長さ方向の中央部が該積層体の長さ方向の両端部よりも突出するように該積層体を構成する各板材を弾性変形させ、上記吸着工程では、上記最表面の板材の長さ方向の中央部を押さえながら該最表面の板材の長さ方向の両端部を吸着して、該板材の長さ方向の両端部の少なくとも一方が該板材の長さ方向の中央部よりも上方に位置するように該板材を引き上げることを特徴とする。
【0008】
上記の方法によれば、まず、載置工程では、通気性を有する複数の板材が積層された積層体を載置する載置面とその積層体との間にスペーサーを設置して、長さ方向の中央部がその両端部よりも突出するように各板材を弾性変形させた状態で積層体が載置面上に載置される。ここで、一般的に平滑で重い板材が積層された積層体では、隣り合う板材同士が密着することにより、積層体の内部が1種の減圧状態になっているので、板材を引き離し難いと考えられる。そして、載置工程において、各板材を弾性変形させた積層体の最表面の板材には、上から押さえ付ける力が働かないので、元の平面状に戻ろうとする力が働いて、最表面の板材は、減圧状態を解消し易い状態にあると考えられる。さらに、それに続く吸着工程では、載置工程で各板材を弾性変形させた状態の積層体における最表面の板材の長さ方向の中央部を押さえながらその長さ方向の両端部を吸着して、板材の長さ方向の両端部の少なくとも一方が板材の長さ方向の中央部よりも上方に位置するように板材が引き上げられる。そのため、吸着工程では、積層体の上から1番目の引き上げられる板材における長さ方向の両端部の少なくとも一方と、積層体の上から2番目の次に引き上げられる板材における長さ方向の両端部との間に隙間が生じ、その隙間から空気が入り込んで行くことにより、減圧状態が解消され、引き上げられる板材と次に引き上げられる板材とが引き離される。これにより、載置面及び積層体の間にスペーサーを設置するだけで、引き上げられる板材と次に引き上げられる板材とが引き離されるので、通気性を有する板材を低コストで1枚ずつ取り出せるようにすることができる。
【0009】
上記スペーサーは、棒状部材であってもよい。
【0010】
上記の方法によれば、載置工程において、載置面と積層体との間における積層体の長さ方向の中央部と平面視で重なる部分に棒状部材からなるスペーサーを設置することにより、長さ方向の中央部がその両端部よりも突出するように各板材を弾性変形させた状態で積層体を載置面上に載置することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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