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公開番号
2024113434
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-22
出願番号
2023018403
出願日
2023-02-09
発明の名称
不燃繊維板およびその製造方法
出願人
株式会社ノダ
代理人
個人
主分類
B27N
3/04 20060101AFI20240815BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約
【課題】建築材料などに用いるに適した不燃性能を有すると共にMDFと同等以上の強度などの諸物性を有する不燃繊維板を提供する
【解決手段】10mm超の繊維長を有する木質繊維と10mm超の繊維長を有する無機繊維を混合して混合繊維を形成する第一工程と、第一工程で得た混合繊維に液体接着剤を付着させて液体接着剤付着混合繊維を形成する第二工程と、第二工程で得た液体接着剤付着混合繊維に粉体不燃剤と粉体接着剤を混合する第三工程と、第三工程で得た混合物中の木質繊維と無機繊維をいずれも10mm以下の繊維長に短繊維化する第四工程と、第四工程で得た混合物をマット状にして熱圧成形する第五工程と、を経て実行される不燃繊維板の製造方法である。第一工程で10mm以下の繊維長を有する無機繊維が用いられる場合は、第四工程において木質繊維のみが短繊維化される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
10mm以下の繊維長を有する木質繊維と、10mm以下の繊維長を有する無機繊維と、不燃剤とが、接着剤により結合されてなることを特徴とする不燃繊維板。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
表面に金属箔が設けられる、請求項1記載の不燃繊維板。
【請求項3】
10mm超の繊維長を有する木質繊維と10mm超の繊維長を有する無機繊維を混合して混合繊維を形成する第一工程と、第一工程で得た混合繊維に液体接着剤を付着させて液体接着剤付着混合繊維を形成する第二工程と、第二工程で得た液体接着剤付着混合繊維に粉体不燃剤と粉体接着剤を混合する第三工程と、第三工程で得た混合物中の木質繊維と無機繊維をいずれも10mm以下の繊維長に短繊維化する第四工程と、第四工程で得た混合物をマット状にして熱圧成形する第五工程と、を経て実行されることを特徴とする不燃繊維板の製造方法。
【請求項4】
10mm超の繊維長を有する木質繊維と10mm以下の繊維長を有する無機繊維を混合して混合繊維を形成する第一工程と、第一工程で得た混合繊維に液体接着剤を付着させて液体接着剤付着混合繊維を形成する第二工程と、第二工程で得た液体接着剤付着混合繊維に粉体不燃剤と粉体接着剤を混合する第三工程と、第三工程で得た混合物中の木質繊維を10mm以下の繊維長に短繊維化する第四工程と、第四工程で得た混合物をマット状にして熱圧成形する第五工程と、を経て実行されることを特徴とする不燃繊維板の製造方法。
【請求項5】
前記第五工程で製造された不燃繊維板の表面に金属箔を貼着する、請求項3または4記載の不燃繊維板の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、不燃繊維板およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
MDFなどの木質繊維板は、強度、均質性、表面平滑性、加工性などに優れており、良質な木材が枯渇化している近年において、廃材や間伐材などの再利用資源から製造可能な木質繊維板は各種の建材や家具材などに幅広く用いられているが、不燃性能が劣る欠点があり、この欠点を補うために各種の提案がなされている。
【0003】
一例として、本出願人は、下記特許文献1において、無機繊維と、不燃化薬剤を付着させた有機繊維と、これらを結合する結合剤(接着剤)とを含む混合物を熱圧成形して不燃性能を有する建築用板(不燃板)とすることを提案した。ガラス繊維、ロックウールなどの無機繊維はそれ自体が不燃性能を有し、木質繊維などの有機繊維はそれ自体では不燃性能に劣るがこれに不燃化薬剤を含有させることにより繊維質(またはセルロース)の脱水が行われて炭化することにより燃えにくいものとなって不燃性能が向上するので、これらの混合物に接着剤を加えて熱圧成形した建築用板は、少なくとも表面層の不燃性能が確保され、防火性および耐火性を備えたものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-037505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この技術は木質繊維板の不燃性能を向上させるものとして有用であるが、木質繊維と無機繊維を混合すると、これらの繊維同士が絡まって凝集塊(いわゆるダマ)となりやすい。凝集塊になってしまうと、その内部には接着剤が入り込まないので繊維同士が単に絡まり合うだけで結合されず、所望の不燃性能を発揮することができなくなる。木質繊維と無機繊維を混合したときに凝集塊になりやすい理由は現時点では十分に解明されていないが、木質繊維は一般に10~15mmの比較的長い繊維であって且つ柔らかく不定形であるのに対し、無機繊維は一般に3~15mmの比較的短い繊維から比較的長い繊維を幅広く含むものであって、短いほど固く直線状であり、長いほど柔らかく不定形であり、これらの長さおよび性状の違いが影響しているものと推測された。本発明者らは、この推測および知見に基づいてさらに考察と実験を重ねた結果、本発明に到達した。
【0006】
すなわち、本発明が解決しようとする課題は、建築材料などに用いるに適した不燃性能を有し、且つ、MDFと同等以上の強度などの諸物性を有し、MDFの代替材料として好適に使用可能な不燃繊維板を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を解決するため、本願の請求項1に係る発明は、10mm以下の繊維長を有する木質繊維と、10mm以下の繊維長を有する無機繊維と、不燃剤とが、接着剤により結合されてなることを特徴とする不燃繊維板である。
【0008】
本願の請求項2に係る発明は、請求項1記載の不燃繊維板において、表面に金属箔が設けられることを特徴とする。
【0009】
本願の請求項3に係る発明は、10mm超の繊維長を有する木質繊維と10mm超の繊維長を有する無機繊維を混合して混合繊維を形成する第一工程と、第一工程で得た混合繊維に液体接着剤を付着させて液体接着剤付着混合繊維を形成する第二工程と、第二工程で得た液体接着剤付着混合繊維に粉体不燃剤と粉体接着剤を混合する第三工程と、第三工程で得た混合物中の木質繊維と無機繊維をいずれも10mm以下の繊維長に短繊維化する第四工程と、第四工程で得た混合物をマット状にして熱圧成形する第五工程と、を経て実行されることを特徴とする不燃繊維板の製造方法である。
【0010】
本願の請求項4に係る発明は、10mm超の繊維長を有する木質繊維と10mm以下の繊維長を有する無機繊維を混合して混合繊維を形成する第一工程と、第一工程で得た混合繊維に液体接着剤を付着させて液体接着剤付着混合繊維を形成する第二工程と、第二工程で得た液体接着剤付着混合繊維に粉体不燃剤と粉体接着剤を混合する第三工程と、第三工程で得た混合物中の木質繊維を10mm以下の繊維長に短繊維化する第四工程と、第四工程で得た混合物をマット状にして熱圧成形する第五工程と、を経て実行されることを特徴とする不燃繊維板の製造方法である。
(【0011】以降は省略されています)
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