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公開番号2024135355
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045988
出願日2023-03-22
発明の名称敷板
出願人デンカ株式会社,後藤木材株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B27D 1/04 20060101AFI20240927BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】耐荷重が高く、鉄板製の敷板に比べて軽量で環境負荷が小さく、アウトリガー用に好適な敷板を提供することができる。
【解決手段】複数の板状の木製ラミナ同士がその板幅方向に並べて接着してなるプライを含む敷板であって、前記木製ラミナの硬さが20~35N/mm2であり、密度が0.7~1.1g/cm3であり、少なくとも一方の主面の表面粗さが算術平均高さで7~50μmである敷板である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
複数の板状の木製ラミナ同士がその板幅方向に並べてなるプライを含む敷板であって、
前記木製ラミナの硬さが20~35N/mm

であり、密度が0.7~1.1g/cm

であり、少なくとも一方の主面の表面粗さが算術平均高さで7~50μmである敷板。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記プライの木製ラミナの並び方向が互いに直交するように、前記プライが複数積層してなる請求項1に記載の敷板。
【請求項3】
少なくとも一方の主面の面積が900cm

~20,000cm

であり、厚さが24mm~72mmである請求項1又は2に記載の敷板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、土木・建築業界において利用される敷板及び敷板の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
土木・建築業界をはじめとした各産業界では、クレーン車や高所作業車、コンクリートポンプ車などでアームを伸ばしたり物を吊ったりする際に、車体横に張り出して接地させることで車体を安定させる目的でアウトリガーが使用される。アウトリガーは、重心位置が大きく移動するこれらの車両で、サスペンションスプリングやタイヤのたわみによる動揺を排除し、実質的な底辺長を増す目的で使用されている。アウトリガーとしては、真横に張り出すものが多いが、X字になるように展開させるものもある。
【0003】
アウトリガーを使用する際、その接地面との間に敷板を配置するのが一般的である。敷板の代表としては、鉄板が挙げられる。しかしながら、鉄板は重いため、大判のものは人力で敷設することができず、クレーンなどで吊って敷設しなければならない場合が多い。仮に人が持てる小さいものでも、足に落下させたり、指を挟んだりする災害事例が散見される。また、鉄はCO

排出量原単位の大きな材料であり、より環境負荷の小さい材料への代替が望まれる。鉄板に替わる丈夫で環境負荷の小さな敷板の開発が待たれている。
【0004】
従来、鉄板に替わる敷板としては、廃プラスチック製の敷板やユーカリ材を使って直交集成板(CLT)とした敷板が知られている(例えば、非特許文献1及び非特許文献2参照)。非特許文献1の敷板は、鉄板と比べて軽く、廃プラスチックをリサイクルしたものであり、環境配慮物品である。非特許文献2の敷板はユーカリ材を使ったもので、鉄板と比べると軽く、廃プラスチックをリサイクルして製作された非特許文献1の敷板よりも、耐圧強度の高いものであった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
インターネット<URL:https://www.yamadabody.co.jp/category/select/pid/9720/language/ja>
インターネット<URL:https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/223013664344/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、非特許文献1の敷板は、4トンユニックに限定されるものであり、それより大きい荷重には適用できないものであった。非特許文献2の敷板は、希少木材かつ輸入木材であるユーカリ材を使用しており、かつ、未だに耐荷重も十分なものではなかった。
【0007】
希少木材や輸入木材を使用することなく、国産の汎用木材を活用して、耐荷重の高い敷板を製作できれば、鉄板に代替して本敷板を活用する機会を増やすことができ、作業の効率化と安全性の向上を図ることができる。また、国産木材の普及拡大やCO

削減にも寄与する。
【0008】
以上から、本発明は、耐荷重が高く、鉄板製の敷板に比べて軽量で環境負荷が小さく、アウトリガー用に好適な敷板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記の目的を達成すべく鋭意研究を進めたところ、圧密木材からなる木製ラミナであって、特定の表面粗さを有する敷板が上記課題を解決できることを見出した。
本発明は、上記の知見に基づくものであり、以下を要旨とする。
【0010】
[1] 複数の板状の木製ラミナ同士がその板幅方向に並べてなるプライを含む敷板であって、前記木製ラミナの硬さが20~35N/mm

であり、密度が0.7~1.1g/cm

であり、少なくとも一方の主面の表面粗さが算術平均高さで7~50μmである敷板。
[2] 前記プライの木製ラミナの並び方向が互いに直交するように、前記プライが複数積層してなる[1]に記載の敷板。
[3] 少なくとも一方の主面の面積が900cm

~20,000cm

であり、厚さが24mm~72mmである[1]又は[2]に記載の敷板。
[4] 原料木材を40~100℃で乾燥して乾燥木材とする乾燥工程と、前記乾燥木材を110~210℃で厚み方向に2~5MPaの圧力を加える加圧圧縮処理を複数回行って圧縮木材とする加熱圧縮工程と、前記加圧圧縮処理のうち、最後の加圧圧縮処理の圧力を維持した状態で、前記圧縮木材を40℃まで冷却して、板状の木製ラミナとする冷却工程と、前記木製ラミナの少なくとも一方の主面に粗面化処理を施す粗面化工程と、前記粗面化処理した複数の前記木製ラミナ同士をその板幅方向に並べてプライとするプライ作製工程と、を含む敷板の製造方法。
[5] 前記プライのラミナの並び方向が互いに直交するように、複数の前記プライを積層する積層工程を含む[4]に記載の敷板の製造方法。
[6] 前記原料木材が間伐材である[4]に記載の敷板の製造方法。
[7] 前記間伐材が杉である[6]に記載の敷板の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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