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公開番号2025104342
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2024232410
出願日2024-12-27
発明の名称不燃塗料、不燃塗料の調整方法、不燃性板材及び不燃性板材の製造方法
出願人大建工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類C09D 201/00 20060101AFI20250702BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】ガスバリア性及び不燃性に優れた塗膜層を、塗膜強度の低下や耐水性の悪化を招くことなく安価に形成できるようにする。
【解決手段】塗膜層30の形成に、アスペクト比が100以上300以下のモンモリロナイト粒子を分散させた粘度が4000mPa・s以上の分散液と、エマルジョン樹脂とが混合された不燃塗料を用いる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
塗膜層を形成するための不燃塗料であって、
アスペクト比が100以上300以下の層状粘土鉱物の粒子を分散させた粘度が4000mPa・s以上の分散液と、エマルジョン樹脂とが混合されている
ことを特徴とする不燃塗料。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
請求項1の不燃塗料において、
上記層状粘土鉱物は、モンモリロナイトである
ことを特徴とする不燃塗料。
【請求項3】
塗膜層を形成するための不燃塗料の調整方法であって、
水溶性溶媒に層状粘土鉱物の粒子を混合した懸濁液に高圧分散装置で圧力を作用させて間隙から噴出させることにより、噴出時に上記懸濁液に100MPa以上の圧力を作用させてアスペクト比が100以上300以下の上記層状粘土鉱物の粒子を分散させた粘度が4000mPa・s以上の分散液を作製する高圧分散処理工程と、
上記高圧分散処理工程で作製された上記分散液にエマルジョン樹脂を混合する混合工程とを備える
ことを特徴とする不燃塗料の調整方法。
【請求項4】
請求項3に記載の不燃塗料の調整方法において、
上記層状粘土鉱物は、モンモリロナイトであり、
上記高圧分散処理工程では、ベントナイトの微粉末を上記分散液に混合することにより、上記懸濁液を作製する
ことを特徴とする不燃塗料の調整方法。
【請求項5】
建築用基材の片面又は両面に不燃塗料組成物からなる塗膜層が形成された不燃性板材であって、
上記塗膜層には、アスペクト比が100以上300以下の層状粘土鉱物の粒子が含まれ、
上記不燃性板材は、発熱性試験における20分の総発熱量が3.4MJ/m

以下となるものである
ことを特徴とする不燃性板材。
【請求項6】
請求項5に記載の不燃性板材であって、
上記層状粘土鉱物は、モンモリロナイトである
ことを特徴とする不燃性板材。
【請求項7】
建築用基材の片面又は両面に不燃塗料組成物からなる塗膜層が形成された不燃性板材の製造方法であって、
請求項3又は4に記載の調整方法により、上記不燃塗料組成物を含む不燃塗料を調整する塗料調整工程と、
上記塗料調整工程で調整された不燃塗料を、上記建築用基材の片面又は両面に、100g/m

以上300g/m

以下塗布することによって上記塗膜層を形成する塗装工程とを備える
ことを特徴とする不燃性板材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、不燃塗料、不燃塗料の調整方法、不燃性板材及び不燃性板材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、塗料組成物を難燃化するための難燃剤としてハロゲン系難燃剤が広く使われているが、このハロゲン系難燃剤から発生するダイオキシンやフロンの問題があり、環境保護上好ましいとはいえない。
【0003】
また、水酸化アルミニウム等の無機系難燃剤も使われているが、水酸化アルミニウムは塗料及びそれを塗布した基材の物理的性質や耐水性等の低下等が問題となっている。
【0004】
また、建築用無機質板に塗布して難燃層を形成するために、膨潤性無機化合物を必須成分とした難燃化剤も検討されているものの、水溶性高分子等の他の成分との作用により粘度が高くなり過ぎて塗工性が低下するという問題がある。
【0005】
そこで、従来、例えば特許文献1に示されるように、高純度の精製ベントナイトの微粉末を含むことにより、ガスバリア性及び不燃性を向上させることとした不燃塗料組成物が提案されている(下記の特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-117810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、ガスバリア性(不燃性)は、ベントナイトに含まれる層状粘土鉱物であるモンモリロナイトの薄い粘土結晶が積層することで、迷路効果により発現する。ガスバリア性(不燃性)を向上させるには、モンモリロナイト粒子が層状に何層も重なる必要があり、そのためには、不燃塗料においてモンモリロナイト粒子が十分にへき開(層間で分離)して十分に分散した状態であることが必要となる。
【0008】
しかしながら、ベントナイト懸濁液をプロペラ攪拌装置等で攪拌する従来の分散処理方法では、モンモリロナイト粒子を薄く単位結晶(1層)近くまでへき開させられず、ベントナイト懸濁液中のモンモリロナイト粒子が分厚いものとなるため、モンモリロナイト粒子の積層数の少ないガスバリア性及び不燃性の低い塗膜層しか形成できなかった。
【0009】
不燃塗料の塗布量を増やすことでガスバリア性を向上させることも考えられるが、製造コストの増加や樹脂量増加による不燃性の悪化につながるという課題がある。また、不燃塗料中のベントナイトの含有率を高めることでガスバリア性を向上させることも考えられるが、エマルジョン樹脂の比率低下による塗膜強度の低下や膨潤性を有するモンモリロナイトの増加により耐水性の悪化につながるという課題がある。さらに、もともと層面方向の長さが長く(例えば、300nm~500nm)アスペクト比が大きい(例えば、380程度)モンモリロナイト粒子を含むベントナイトの微粉末を用いることで、ガスバリア性を向上させることも考えられるが、そのようなベントナイトの微粉末は高価であるため、不燃塗料及び不燃性板材が高価になるという課題がある。
【0010】
本発明の目的は、ガスバリア性及び不燃性に優れた塗膜層を、塗膜強度の低下や耐水性の悪化を招くことなく安価に形成できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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