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公開番号
2025091875
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207399
出願日
2023-12-08
発明の名称
硬化型接着剤組成物
出願人
東亞合成株式会社
代理人
主分類
C09J
201/02 20060101AFI20250612BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】接着工程を短縮でき、且つ、高温においても高い剥離強度を保持できる、金属と樹脂とを接着するための活性エネルギー線硬化型接着剤組成物を提供する。
【解決手段】金属と樹脂とを接着するための硬化型接着剤組成物であって、カチオン重合性モノマー、カチオン重合性オリゴマー及びカチオン重合性ポリマーから成る群より選択される少なくとも1種のカチオン重合性成分を20質量%以上含み、前記組成物の硬化物の周波数10GHzで測定した誘電正接が0.02以上である、硬化型接着剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
金属と樹脂とを接着するための硬化型接着剤組成物であって、
カチオン重合性モノマー、カチオン重合性オリゴマー及びカチオン重合性ポリマーから成る群より選択される少なくとも1種のカチオン重合性成分を20質量%以上含み、
前記組成物の硬化物の周波数10GHzで測定した誘電正接が0.02以上である、硬化型接着剤組成物。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
ラジカル重合性モノマー、ラジカル重合性オリゴマー及ラジカル重合性ポリマーから成る群より選択される少なくとも1種のラジカル重合性成分をさらに含む、請求項1に記載の硬化型接着剤組成物。
【請求項3】
前記ラジカル重合性成分を40質量%以上80質量%以下含む、請求項2に記載の硬化型接着剤組成物。
【請求項4】
前記ラジカル重合性成分が脂環式多官能アクリレートである、請求項2に記載の硬化型接着剤組成物。
【請求項5】
前記樹脂がポリオレフィンである、請求項1に記載の硬化型接着剤組成物。
【請求項6】
活性エネルギー線硬化型接着剤組成物である、請求項1に記載の硬化型接着剤組成物。
【請求項7】
蓄電デバイス包装材料用接着剤組成物である、請求項1に記載の硬化型接着剤組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化型接着剤組成物に関し、電気分野、自動車分野及び産業分野等の様々な工業用製品分野において使用することができ、これら技術分野に属する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ラミネート型電池に使用される一般的な蓄電デバイス用包装材料は、金属箔を中心にした3層構造であり、各層間には接着剤が使用される。3層とは、ラミネート型電池形成後に電池の外側になる基材層、アルミニウム箔やステンレス箔等金属箔から形成され水分や空気等の浸透を妨げるバリア層、及びバリア層が電極や電解液に接触しないように絶縁することと、外周部を熱融着して貼り合わせることとを目的としたシーラント層のことで、それぞれの層が2層以上で形成される場合もある。このうち、電解液と接するシーラント層にはポリプロピレンフィルム等のポリオレフィン系の樹脂フィルムが通常用いられている。
【0003】
シーラント層と金属箔との接着には酸変性ポリオレフィンと架橋剤を含む接着剤が一般的に使用されている。例えば、特許文献1には、変性ポリオレフィン樹脂(A)、アルコールベースのエポキシ化合物(B)と多官能イソシアネート化合物(C)とを含有することを特徴とするラミネート用接着剤組成物が記載されている。また、例えば、特許文献2には、シーラント層と金属箔との間の接着剤層が、ポリオレフィン樹脂又は酸変性ポリオレフィン樹脂が(メタ)アクリロキシ基又はアリル基を有する化合物に由来する構造を介して架橋された架橋構造を有する架橋層である、蓄電装置用外装材が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-059200号公報
特開2017-201580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
蓄電デバイス用包装材料に用いられる接着剤のように、金属と樹脂といった異種材料の被着体を接着する接着剤には酸変性ポリオレフィンを主材とする接着剤が多く用いられている。しかしながら、酸変性ポリオレフィンを主材とする接着剤にも改善すべき課題が存在している。
【0006】
特許文献1に記載の接着剤は硬化するのに時間がかかり、高い接着強度を得るためには数日程度のエージング工程を要するという問題があった。
【0007】
特許文献2に記載の接着剤はエージング工程を設けなくとも接着が可能であり、特許文献1の接着剤と比較して接着時間を短縮可能である。しかしながら、特許文献2に記載の接着剤は、酸変性ポリオレフィンを高い含有量で含むものである。特許文献2に記載の接着剤では酸変性ポリオレフィンを被着体に塗工するために酸変性ポリオレフィンを溶媒に溶解させており、塗工後に溶媒を除去するための乾燥工程を設けることが必要になる。さらなる接着工程の短縮には溶媒の使用量を低減した新たな接着剤の開発が必要となっている。
【0008】
一方で、電池異常時の発熱に備えて高温時にも高いはく離強度を保持できるという従来から蓄電デバイス用包装材料に使用される接着剤に求められている性能も必要となる。
【0009】
本発明の一実施形態の目的は、接着工程を短縮でき、且つ、高温においても高い剥離強度を保持できる、硬化型接着剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための手段には、以下の態様が含まれる。
[1] 金属と樹脂とを接着するための硬化型接着剤組成物であって、
カチオン重合性モノマー、カチオン重合性オリゴマー及びカチオン重合性ポリマーから成る群より選択される少なくとも1種のカチオン重合性成分を20質量%以上含み、
前記組成物の硬化物の周波数10GHzで測定した誘電正接が0.02以上である、硬化型接着剤組成物。
[2] ラジカル重合性モノマー、ラジカル重合性オリゴマー及ラジカル重合性ポリマーから成る群より選択される少なくとも1種のラジカル重合性成分をさらに含む、[1]に記載の硬化型接着剤組成物。
[3] 前記ラジカル重合性成分を40質量%以上80質量%以下含む、[2]に記載の硬化型接着剤組成物。
[4] 前記ラジカル重合性成分が脂環式多官能アクリレートである、[2]又は[3]に記載の硬化型接着剤組成物。
[5] 前記樹脂がポリオレフィンである、[1]~[4]のいずれかに記載の硬化型接着剤組成物。
[6] 活性エネルギー線硬化型接着剤組成物である、[1]~[5]のいずれかに記載の硬化型接着剤組成物。
[7] 蓄電デバイス包装材料用接着剤組成物である、[1]~[5]のいずれかに記載の硬化型接着剤組成物。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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