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公開番号2025174609
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024081088
出願日2024-05-17
発明の名称ポリエステル系接着剤及びその製造方法、並びにブロック共重合体及びその製造方法
出願人国立大学法人北海道大学,東亞合成株式会社
代理人個人,個人
主分類C09J 167/00 20060101AFI20251120BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】優れた接着性能を示し、かつ簡便な合成操作により得ることができるポリエステル系接着剤を提供すること。
【解決手段】重合体ブロックAと重合体ブロックBとを有するブロック共重合体を含有し、重合体ブロックAは、環状酸無水物に由来する構造単位と、環状エーテルに由来する構造単位とを含み、重合体ブロックBは、環状エステルに由来する構造単位を含み、環状エステルに由来する構造単位の割合が、ブロック共重合体を構成する全構造単位に対して55質量%以上97質量%以下であるポリエステル系接着剤とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
重合体ブロックAと重合体ブロックBとを有するブロック共重合体を含有し、
前記重合体ブロックAは、環状酸無水物に由来する構造単位と、環状エーテルに由来する構造単位とを含み、
前記重合体ブロックBは、環状エステルに由来する構造単位を含み、
前記環状エステルに由来する構造単位の割合が、前記ブロック共重合体を構成する全構造単位に対して55質量%以上97質量%以下である、ポリエステル系接着剤。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記環状酸無水物の炭素数が5以上である、請求項1に記載のポリエステル系接着剤。
【請求項3】
前記ブロック共重合体が、BAB型のトリブロック型ポリマーであるか、又はAB型のアーム構造を3個以上有し、前記重合体ブロックBが重合体鎖の末端に配置されたスター型ブロックポリマーである、請求項1に記載のポリエステル系接着剤。
【請求項4】

H-NMRにより測定される数平均分子量が15,000以上である、請求項1に記載のポリエステル系接着剤。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載のポリエステル系接着剤の製造方法であって、
環状酸無水物と、環状エーテルと、環状エステルとを含むモノマー組成物を、重合開始剤及びアルカリ金属カルボン酸塩の存在下で重合することにより前記ブロック共重合体を得ることを含む、ポリエステル系接着剤の製造方法。
【請求項6】
前記重合開始剤が、アルコール又はカルボン酸である、請求項5に記載のポリエステル系接着剤の製造方法。
【請求項7】
無溶媒条件下で重合する、請求項5に記載のポリエステル系接着剤の製造方法。
【請求項8】
重合体ブロックAと、重合体ブロックBとを有し、
前記重合体ブロックAは、環状酸無水物に由来する構造単位と、環状エーテルに由来する構造単位とを含み、
前記重合体ブロックBは、環状エステルに由来する構造単位を含み、
前記環状エステルに由来する構造単位の割合が55質量%以上97質量%以下である、ブロック共重合体。
【請求項9】
BAB型のトリブロック型ポリマーであるか、又はAB型のアーム構造を3個以上有し、前記重合体ブロックBが重合体鎖の末端に配置されたスター型ブロックポリマーである、請求項8に記載のブロック共重合体。
【請求項10】
請求項8又は9に記載のブロック共重合体の製造方法であって、
環状酸無水物と、環状エーテルと、環状エステルとを含むモノマー組成物を、重合開始剤及びアルカリ金属カルボン酸塩の存在下で重合することを含む、ブロック共重合体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル系接着剤及びその製造方法、並びにブロック共重合体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、持続可能社会の実現の観点から、バイオマス原料や生分解性材料の重要性が認知され、各種高分子材料のバイオマス原料化や生分解性付与が重要になっている。接着剤製品においてもバイオマス原料化や生分解性付与への転換が求められており、種々検討が進められている(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1には、生分解性モノマーを用いた2段階の合成プロセスによりトリブロック型のポリエステルを製造し、当該ポリエステルを用いてポリエステル感圧接着剤(PSA)を得ることが開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Angew.Chem,Int.Ed.、2020年、第59号、p.23450-23455
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ブロック共重合体を用いたポリエステル系接着剤において、接着剤性能の発現のためにはブロック共重合体の精密な分子設計が必要である。そのため、非特許文献1のように、ブロック共重合体の合成に多段階のプロセスを要し、煩雑な操作が必要となっている。かかる場合、接着剤の製造において製造時間やコストの増大を招いたり、有機溶剤の大量消費に繋がったりすることが懸念される。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、優れた接着性能を示し、かつ簡便な合成操作により得ることができるポリエステル系接着剤を提供することにある。また、他の一つの目的は、優れた接着性能を示すとともに、簡便な合成操作により得ることができるブロック共重合体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、特定のモノマーを組み合わせたモノマー混合物を重合開始剤及び特定の触媒の存在下で重合することにより上記課題を解決できることを見出した。具体的には、本発明によれば、以下のポリエステル系接着剤及びその製造方法、並びにブロック共重合体及びその製造方法が提供される。
【0007】
〔1〕 重合体ブロックAと重合体ブロックBとを有するブロック共重合体を含有し、
前記重合体ブロックAは、環状酸無水物に由来する構造単位と、環状エーテルに由来する構造単位とを含み、前記重合体ブロックBは、環状エステルに由来する構造単位を含み、前記環状エステルに由来する構造単位の割合が、前記ブロック共重合体を構成する全構造単位に対して55質量%以上97質量%以下である、ポリエステル系接着剤。
[2] 前記環状酸無水物の炭素数が5以上である、[1]に記載のポリエステル系接着剤。
[3] 前記ブロック共重合体が、BAB型のトリブロック型ポリマーであるか、又はAB型のアーム構造を3個以上有し、前記重合体ブロックBが重合体鎖の末端に配置されたスター型ブロックポリマーである、[1]又は[2]に記載のポリエステル系接着剤。
[4]

H-NMRにより測定される数平均分子量が15,000以上である、[1]~[3]のいずれかに記載のポリエステル系接着剤。
[5] [1]~[4]のいずれかに記載のポリエステル系接着剤の製造方法であって、環状酸無水物と、環状エーテルと、環状エステルとを含むモノマー組成物を、重合開始剤及びアルカリ金属カルボン酸塩の存在下で重合することにより前記ブロック共重合体を得ることを含む、ポリエステル系接着剤の製造方法。
[6] 前記重合開始剤が、アルコール又はカルボン酸である、[5]に記載のポリエステル系接着剤の製造方法。
[7] 無溶媒条件下で重合する、[5]又は[6]に記載のポリエステル系接着剤の製造方法。
[8] 重合体ブロックAと、重合体ブロックBとを有し、前記重合体ブロックAは、環状酸無水物に由来する構造単位と、環状エーテルに由来する構造単位とを含み、前記重合体ブロックBは、環状エステルに由来する構造単位を含み、前記環状エステルに由来する構造単位の割合が55質量%以上97質量%以下である、ブロック共重合体。
[9] BAB型のトリブロック型ポリマーであるか、又はAB型のアーム構造を3個以上有し、前記重合体ブロックBが重合体鎖の末端に配置されたスター型ブロックポリマーである、[8]に記載のブロック共重合体。
[10] [8]又は[9]に記載のブロック共重合体の製造方法であって、環状酸無水物と、環状エーテルと、環状エステルとを含むモノマー組成物を、重合開始剤及びアルカリ金属カルボン酸塩の存在下で重合することを含む、ブロック共重合体の製造方法。
[11] 前記重合開始剤が、アルコール又はカルボン酸である、[10]に記載のブロック共重合体の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明のポリエステル系接着剤及びブロック共重合体は、優れた接着性能を示すとともに、簡便な合成操作により得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に関連する事項について詳しく説明する。なお、本明細書において、「~」で示される数値範囲は、その前後に記載される数値を上限値及び下限値として含む。
【0010】
≪ポリエステル系接着剤≫
本発明のポリエステル系接着剤は、重合体ブロックAと重合体ブロックBとを有するブロック共重合体(以下、「ブロック共重合体(P)」ともいう。)を含有する。ブロック共重合体(P)において、重合体ブロックAは、環状酸無水物に由来する構造単位と、環状エーテルに由来する構造単位とを含み、重合体ブロックBは、環状エステルに由来する構造単位を含む。なお、以下では、環状酸無水物に由来する構造単位を「構造単位(U1)」ともいい、環状エーテルに由来する構造単位を「構造単位(U2)」ともいい、環状エステルに由来する構造単位を「構造単位(U3)」ともいう。以下、本発明のポリエステル系接着剤に含まれる成分について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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