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公開番号2025119305
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024014125
出願日2024-02-01
発明の名称接着剤塗布具及びそれを用いたビスセット
出願人大建工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B05C 3/09 20060101AFI20250806BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】作業者の負担を抑制して、緩くなったねじ穴に対する確実なビス止めを行う。
【解決手段】ビス10のねじ部Nに接着剤30を塗布する接着剤塗布具50であって、接着剤30を内部に収容すると共にビス10のねじ部Nを挿入して、ねじ部11に接着剤30を付着させるための貫通孔Hが1つ以上形成された塗布具本体20を有し、貫通孔Hは、ビス10の頭部Tが塗布具本体20から突出して貫通孔Hの内部に入り込まないように設けられていると共に、一方の開口端側でビス10のねじ部Nを配置するねじ部配置部Haと、他方の開口端側で接着剤30の余りを漏出させるための接着剤漏出部Hbとを有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ビスのねじ部に接着剤を塗布する接着剤塗布具であって、
上記接着剤を内部に収容すると共に上記ビスのねじ部を挿入して、該ねじ部に該接着剤を付着させるための貫通孔が1つ以上形成された塗布具本体を有し、
上記貫通孔は、上記ビスの頭部が上記塗布具本体から突出して該貫通孔の内部に入り込まないように設けられていると共に、一方の開口端側で上記ビスのねじ部を配置するねじ部配置部と、他方の開口端側で上記接着剤の余りを漏出させるための接着剤漏出部とを有していることを特徴とする接着剤塗布具。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
請求項1に記載された接着剤塗布具において、
上記貫通孔は、横断面形状が円形状であり、
上記ねじ部配置部の直径は、上記ビスの頭部の直径よりも小さく、上記ビスのねじ部の直径よりも大きく、
上記接着剤漏出部の直径は、上記ねじ部配置部の直径よりも小さくなっていることを特徴とする接着剤塗布具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された接着剤塗布具において、
上記貫通孔の一方の開口端は、上記ビスの頭部、又は上記ビスの頭部を押さえるカバー部材により塞がれるように設けられていることを特徴とする接着剤塗布具。
【請求項4】
請求項3に記載された接着剤塗布具において、
上記貫通孔の他方の開口端は、テープ部材又はカバー部材により塞がれるように設けられていることを特徴とする接着剤塗布具。
【請求項5】
請求項1又は2に記載された接着剤塗布具と、
上記貫通孔にねじ部が挿入されたビスと、
上記貫通孔の内部に収容された接着剤とを備えていることを特徴とするビスセット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、接着剤塗布具及びそれを用いたビスセットに関し、特に、ビスに接着剤を塗布する接着剤塗布具及びそれを用いたビスセットに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
建築の施工現場では、木製の枠組み等をビス止めする際に、木ねじとも呼ばれるビスの取り付けを失敗して何度かやり直すことがある。そうなると、木製の被取付体に形成されたねじ穴がビスのねじ部に対して緩くなっていくので、ビスのねじ部に接着剤を塗布し、そのビスをねじ穴にねじ込んで取り付けることになる。
【0003】
例えば、特許文献1には、硬化性樹脂を含有するカプセルを分散させた重合体結合剤からなる接着剤でねじが被覆されたボルトが自己固着性締め具として開示されている。そして、特許文献1には、このボルトによれば、剪断力によりカプセルが破壊され、カプセルから放出された硬化性樹脂と重合体結合剤に含まれる硬化剤とが混合して硬化性樹脂が硬化すると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公昭54-1737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ビスのねじ部に上記特許文献1に開示された接着剤を塗布して、被取付体の緩くなったねじ穴に取り付ける場合には、剪断力の不足により、カプセルが破壊され難くなるので、十分に硬化しないおそれがある。また、施工現場でビスのねじ部に接着剤を手作業で塗布することは、作業者に負担になったり、塗布むらや塗布忘れ等になったりするので、作業者の観点においても改善の余地がある。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、作業者の負担を抑制して、緩くなったねじ穴に対する確実なビス止めを行うことにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る接着剤塗布具は、ビスのねじ部に接着剤を塗布する接着剤塗布具であって、上記接着剤を内部に収容すると共に上記ビスのねじ部を挿入して、該ねじ部に該接着剤を付着させるための貫通孔が1つ以上形成された塗布具本体を有し、上記貫通孔は、上記ビスの頭部が上記塗布具本体から突出して該貫通孔の内部に入り込まないように設けられていると共に、一方の開口端側で上記ビスのねじ部を配置するねじ部配置部と、他方の開口端側で上記接着剤の余りを漏出させるための接着剤漏出部とを有していることを特徴とする。
【0008】
上記の構成によれば、塗布具本体に1つ以上形成された貫通孔の内部に接着剤を収容すると共にビスのねじ部を挿入することにより、ビスのねじ部に接着剤を付着させることができる。しかも、塗布具本体に形成された貫通孔は、ビスの頭部が塗布具本体から突出して貫通孔の内部に入り込まないように設けられているので、ビス止めの妨げ等となるビスの頭部への接着剤の付着を抑制することができる。これにより、作業者がビスのねじ部に接着剤をその都度塗布する必要がなくなるので、被取付体の緩くなったねじ穴に対して、ねじ部に接着剤を付着させたビスを取り付けることにより、作業者の負担を抑制して、緩くなったねじ穴に対する確実なビス止めを行うことができる。さらに、塗布具本体に形成された貫通孔がその一方の開口端側でビスのねじ部を配置するねじ部配置部と、その他方の開口端側で接着剤の余りを漏出させるための接着剤漏出部とを有しているので、貫通孔の一方の開口端で接着剤が溢れ出ることを抑制することができ、ビス止めの妨げ等となるビスの頭部への接着剤の付着をいっそう抑制することができる。
【0009】
上記貫通孔は、横断面形状が円形状であり、上記ねじ部配置部の直径は、上記ビスの頭部の直径よりも小さく、上記ビスのねじ部の直径よりも大きく、上記接着剤漏出部の直径は、上記ねじ部配置部の直径よりも小さくなっていてもよい。
【0010】
上記の構成によれば、貫通孔のねじ部配置部の直径がビスの頭部の直径よりも小さく、ビスのねじ部の直径よりも大きくなっているので、ビスのねじ部が貫通孔の内部に配置された状態でビスの頭部が塗布具本体から突出して貫通孔の内部に具体的に入り込まないようになる。また、接着剤漏出部の直径がねじ部配置部の直径よりも小さくなっているので、貫通孔の他方の開口端で接着剤が溢れ出る量を減らすことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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