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公開番号
2025089061
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023204021
出願日
2023-12-01
発明の名称
透明防錆塗料
出願人
株式会社フェクト
代理人
個人
,
個人
主分類
C09D
183/06 20060101AFI20250605BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】実質的に透明で下地の視認性が良好であり、単一層でも高耐久性の防錆塗膜を形成することができる室温硬化性の透明防錆塗料を提供する。
【解決手段】本発明の室温硬化性の透明防錆塗料は、23℃における粘度が0.1~50Pa・sであり、分子鎖両末端にシラノール基を有する直鎖状のオルガノポリシキロサンと、アミノビスシラン化合物とチタンアルコキシド化合物の反応生成物とを含むことを特徴とする。アミノビスシラン化合物は、ビス[3-(トリメトキシシリル)プロピル]アミン、ビス[3-(トリエトキシシリル)プロピル]アミン等を用いることができ、チタンアルコキシド化合物は、テトラノルマルブチルチタネート、ブチルチタネートダイマー及びテトラオクチルチタネート等を用いることができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
23℃における粘度が0.1~50Pa・sであり、分子鎖両末端にシラノール基を有する直鎖状のオルガノポリシキロサンと、
アミノビスシラン化合物とチタンアルコキシド化合物の反応生成物と、
を含むことを特徴とする、室温硬化性の透明防錆塗料組成物。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記アミノビスシラン化合物は、ビス[2-(トリメトキシシリル)エチル]アミン、ビス[3-(トリメトキシシリル)プロピル]アミン、ビス[4-(トリメトキシシリル)ブチル]アミン、ビス[2-(トリエトキシシリル)エチル]アミン、ビス[3-(トリエトキシシリル)プロピル]アミン、ビス[4-(トリエトキシシリル)ブチル]アミンから選択される少なくとも1種であり、
前記チタンアルコキシド化合物は、テトラノルマルブチルチタネート、ブチルチタネートダイマー及びテトラオクチルチタネートから選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載の室温硬化性の透明防錆塗料組成物。
【請求項3】
前記アミノビスシラン化合物とチタンアルコキシド化合物の反応生成物は、前記アミノビスシラン化合物1モルに対してチタンアルコキシド化合物を0.1~0.3モルの割合で反応させたものであることを特徴とする請求項1に記載の室温硬化性の透明防錆塗料組成物。
【請求項4】
前記アミノビスシラン化合物とチタンアルコキシド化合物の反応生成物の含有割合は、前記オルガノポリシロキサンに対して固形比で0.5~10質量%であることを特徴とする,請求項1~3のいずれかに記載の室温硬化性の透明防錆塗料組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、透明な防錆剤を含む透明防錆塗料に関し、特に実質的に透明で下地の視認性が良好であり、単一層でも高耐久性の防錆塗膜を形成することができる室温硬化性の透明防錆塗料に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、防錆塗膜としては、防錆顔料を多量に混入したエポキシ系塗料等を下塗塗料とし、耐候性付与のためにウレタン系エナメル、フッ素樹脂系塗料やシリコーン樹脂系塗料等を上塗り塗料として塗装し、複層構造の塗膜を形成することが行われていた。
【0003】
たとえば、特許文献1(特許第6439022号公報)には、Si、In、及びBiから選ばれる少なくとも一種の元素と、Al及びMgとの合金粉とを防錆成分とし、さらに塗膜形成成分を含む防錆塗料及び防錆塗膜の発明(請求項1及び5参照)が開示されており、さらに、この防錆塗膜の表面に、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、及びアクリル樹脂から選ばれる少なくとも一種の樹脂を含む下塗り層と、ふっ素樹脂、ウレタン樹脂、及びシリコーン樹脂から選ばれる少なくとも一種の樹脂を含む上塗り層とをこの順に有する防錆積層塗膜の発明(請求項6参照)が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、防錆顔料と、エポキシ樹脂と、ジエチルケトンによってケチミン化されたアミン硬化剤と、沸点140℃以上の有機溶剤とを含む防錆塗料組成物の発明が開示されており、防錆顔料としては、リン酸亜鉛、トリポリリン酸2水素アルミニウムと酸化亜鉛の混合物、亜リン酸カルシウムなどを用いることができること([0038]参照)、この防錆塗料組成物により形成された下塗塗膜の表面に上塗塗膜を形成して複層塗膜とすること([0073]参照)も示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6439022号公報
特許第6162912号公報
【非特許文献】
【0006】
Hakki, A., Yang, L., Wang, F., Macphee, D.E. "The Effect of Interfacial Chemical Bonding in TiO2-SiO2 Composites on Their Photocatalytic NOx Abatement Performance." J. Vis. Exp. (125), e56070, doi:10.3791/56070 (2017).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示されている発明によれば、防錆成分として亜鉛末が無含有であっても、亜鉛末を含有する従来の塗料と同等以上の長期防食性を有する防錆塗膜、防錆積層塗膜、及びそれを形成することのできる防錆塗料が得られるようになる。また、特許文献2に開示されている発明によれば、塗膜の密着性や仕上がり性に優れるだけでなく、速乾性、貯蔵安定性及び防食性にも優れる防錆塗料組成物ないし複層塗膜が得られるようになる。
【0008】
しかしながら、特許文献1に開示されている防錆塗料では、防錆成分はSi、In、及びBiから選ばれる少なくとも一種の元素と、Al及びMgとの合金粉からなるものであり、しかも、防錆塗料は防錆成分と塗膜形成成分との質量比が20/80~90/10([0035]参照)と多量に防錆成分を含んでいるため、この防錆塗料を用いて形成された防錆塗膜は実質的に不透明なものとなる。
【0009】
また、特許文献2に開示されている防錆塗料では、防錆顔料としては、リン酸亜鉛、トリポリリン酸2水素アルミニウムと酸化亜鉛の混合物、リン酸カルシウム等が用いられているが、これらの防錆顔料は何れも白色の原料である。しかも、この防錆塗料中の防錆顔料の含有割合は、防錆塗料組成物全体に対して、エポキシ樹脂の含有量が5~20質量%、アミン硬化剤の含有量が1~10質量%、前記防錆顔料の含有量が0.5~15質量%、有機溶剤の含有量が5~20質量%とされており(請求項9参照)、防錆塗膜中では有機溶剤は揮発するので防錆塗膜中の防錆顔料の含有割合はより多くなる。そのため、特許文献2に開示されている防錆塗料を用いて形成された防錆塗膜も実質的に不透明となっている。
【0010】
このように、公知の防錆成分を用いた防錆塗料では、防錆成分として金属粉末や防錆顔料が用いられているので、下地の表面に防錆塗膜を形成しても、防錆塗膜自体が実質的に透明性を欠いているため、下地の表面状態を視認することが困難であった。特に下地が意匠性を有する金属部材ないし鏡面部材である場合には、防錆塗膜が実質的に透明性を欠いていると下地に意匠性付与ないし鏡面としたことの利益を享受することができなくなる。加えて、上述した公知の防錆顔料を用いた防錆塗料では、いずれも下地の表面に形成した防錆塗膜にさらにウレタン系塗膜、エナメル系塗膜、フッ素樹脂系塗膜やシリコーン樹脂系塗膜等を形成することにより、耐候性を確保しているため、工程が多くなり、工期が長くなるという課題があった。
(【0011】以降は省略されています)
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