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公開番号
2025077369
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189509
出願日
2023-11-06
発明の名称
レンズ用防曇剤
出願人
個人
,
ガラード株式会社
代理人
個人
主分類
C09K
3/00 20060101AFI20250512BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】容易に防曇性能を長時間にわたって保持する被膜を基材表面上で形成しうるレンズ用防曇剤、さらには、フッ素系界面活性剤を用いたレンズ用防曇剤およびこれらレンズ用防曇剤をマイクロファイバー等の媒体に含浸させたメガネクリーナーを提供することを目的とする。
【解決手段】フッ素系界面活性剤と、親水性ポリマー及び/又は架橋剤とを含むレンズ用防曇剤、さらには、好ましくはフッ素系界面活性剤中のフッ素含有基がパーフルオロポリエーテル基であるフッ素系界面活性剤を用いたレンズ用防曇剤、および該レンズ用防曇剤をマイクロファイバー、不織布、織布、スポンジ、コットン、または紙に含浸させたメガネクリーナーを提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
フッ素系界面活性剤と、親水性ポリマー及び/又は架橋剤とを含むレンズ用防曇剤。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記フッ素系界面活性剤中のフッ素含有基がパーフルオロポリエーテル基であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ用防曇剤。
【請求項3】
さらに非フッ素系界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ用防曇剤。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のレンズ用防曇剤を、マイクロファイバー、不織布、織布、スポンジ、コットン、または紙に含侵させたメガネクリーナー。
【請求項5】
請求項3に記載のレンズ用防曇剤を、マイクロファイバー、不織布、織布、スポンジ、コットン、または紙に含侵させたメガネクリーナー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスまたはプラスチック等の硬質表面の防曇剤に関する。詳しくは、防曇性能が長期にわたって発現し易いレンズ用防曇剤に関する。さらに、好ましくは、(1)それ自身及びその分解物が他の人工化学物質よりも長く環境中に残留する可能性があり、(2)生体濃縮性、移動性、長距離輸送の可能性及び生体毒性(免疫力の低下、低出生体重児、コレステロール値の上昇、腎臓がん、前立せんがんなど)が懸念されるパーフルオロアルキル基を含有するフッ素系界面活性剤を用いない、環境負荷が少なく生体に優しい防曇剤に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
メガネやサングラスを装着した際、冬季外気温が低い場合、温かい室内に入った場合やマスクなどを使用した場合、メガネレンズ、サングラスレンズ等が呼気に含まれる水分により曇り、前方が見えづらくなるという問題がある。
【0003】
メガネのレンズ等に防曇性能を付与することができる材料として、例えば、特許文献1や特許文献2に記載のフッ素系界面活性剤がある。しかしこれら特許文献では、曇り止め剤としてフッ素系界面活性剤のみを塗布している。これらの文献では、複数の極性の異なるフッ素系界面活性剤を混合することにより防曇性能の発現及び持続性の長期化を図っているが、そもそもフッ素系界面活性剤に成膜性がない為、防曇性能の発現は困難である。
また非特許文献1に記載のように、従来の眼鏡用防曇剤の原料であるフッ素系界面活性剤の原料であるパーフルオロアルキル基の人体及び環境に及ぼす影響が注目され、特許文献3に記載のこのパーフルオロアルキル基フリーのフッ素系界面活性剤由来の防曇剤も求められている。しかし、パーフルオロアルキル基フリーのフッ素系界面活性剤そのものを塗布しても防曇性能を発現しづらいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許6371654号公報
特許6483981号公報
特開2022-191185号公報
【非特許文献】
【0005】
欧州における永遠の化学物質「PFAS」の規制案 みずほリサーチ&テクノロジーズ2023
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、容易に防曇性能を長時間にわたって保持する被膜を基材表面上で形成しうる、フッ素系界面活性剤とポリマー及び/又は架橋剤とを含むレンズ用防曇剤、さらには、好ましくはフッ素系界面活性剤中のフッ素含有基がパーフルオロポリエーテル基であるフッ素系界面活性剤を用いたレンズ用防曇剤およびこれらレンズ用防曇剤をマイクロファイバー等の媒体に含侵させたメガネクリーナーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の様な従来技術の問題点に留意しつつ鋭意検討を行った結果、フッ素系界面活性剤と、成膜性及びその膜の耐久性を付与する親水性ポリマー及び/又は架橋剤とを含むレンズ用防曇剤が上記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。
【0008】
すなわち本発明は、以下の構成からなることを特徴とし、上記課題を解決するものである。
[1]フッ素系界面活性剤と、親水性ポリマー及び/又は架橋剤とを含むレンズ用防曇剤。
[2]前記フッ素系界面活性剤中のフッ素含有基がパーフルオロポリエーテル基であることを特徴とする前記[1]に記載のレンズ用防曇剤。
[3]さらに非フッ素系界面活性剤を含有することを特徴とする前記[1]~[2]に記載のレンズ用防曇剤。
[4]前記[1]または〔2〕に記載のレンズ用防曇剤を、マイクロファイバー、不織布、織布、スポンジ、コットン、または紙に含侵させたメガネクリーナー。
[5]前記〔3〕に記載のレンズ用防曇剤を、マイクロファイバー、不織布、織布、スポンジ、コットン、または紙に含侵させたメガネクリーナー。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、親水性ポリマーを含むことによって、親水性ポリマー由来の親水性及び成膜性が発揮されることにより均一な防曇膜が生成し易くなり、防曇性能が向上して防曇性能の持続時間が伸びる。また架橋剤を含むことにより、防曇膜の耐水性が向上し、結果として防曇膜の耐久性が向上して防曇性能の持続時間が長い防曇剤を提供することが出来る。また、好ましくはフッ素系界面活性剤中のフッ素含有基がパーフルオロポリエーテル基であるフッ素系界面活性剤を用いることにより、前述の特性以外に環境及び生体に優しい防曇剤の提供が可能である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のレンズ用防曇剤は、フッ素系界面活性剤、親水性ポリマー及び/又は架橋剤を含む。前記フッ素系界面活性剤としては、好ましくは、フッ素系界面活性剤中のフッ素含有基としてパーフルオロアルキル基を含むフッ素系界面活性剤と、フッ素系界面活性剤中のフッ素含有基がパーフルオロポリエーテル基である界面活性剤が挙げられ、それぞれのフッ素系界面活性剤は、フッ素系アニオン界面活性剤、フッ素系カチオン界面活性剤、フッ素系ノニオン界面活性剤及びフッ素系両性界面活性剤等に分類できる。
本発明において、上記パーフルオロポリエーテル基の一例としては、下記式(A)で表される基が挙げられる。
C
m
F
2m+1
O(CF
2
O)
n
CF
2
- (A)
式中mは1~3の整数、nは2~10の整数である。
(【0011】以降は省略されています)
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