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公開番号2025104717
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222725
出願日2023-12-28
発明の名称ポリマー被覆粒子の製造方法
出願人アイカ工業株式会社
代理人
主分類C09C 3/10 20060101AFI20250703BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
塗料のフィラー用途などに適したポリマー被覆粒子の製造方法を提供する。
【解決手段】
ラジカル重合性モノマー(a)を、無機粉体(b)、湿潤分散剤(c)及びラジカル重合開始剤(d)の存在下で重合することを特徴とするポリマー被覆粒子の製造方法であって、前記湿潤分散剤(c)の酸価は132mgKOH/g以下および/またはアミン価が94mgKOH/g以下であり、前記ラジカル重合性モノマー(a)の使用量は前記無機粉体(b)の総量100重量部に対し、5重量部~400重量部以下であることを特徴とするポリマー被覆粒子の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ラジカル重合性モノマー(a)を、無機粉体(b)、湿潤分散剤(c)及びラジカル重合開始剤(d)の存在下で重合することを特徴とするポリマー被覆粒子の製造方法。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記湿潤分散剤(c)の酸価が132mgKOH/g以下および/またはアミン価が94mgKOH/g以下であることを特徴とする請求項1記載のポリマー被覆粒子の製造方法。
【請求項3】
前記無機粉体(b)100重量部に対する前記湿潤分散剤(c)の量が0.5~30重量部であることを特徴とする請求項1記載のポリマー被覆粒子の製造方法。
【請求項4】
前記ラジカル重合性モノマー(a)および前記湿潤分散剤(c)が予め混合されていることを特徴とする請求項1記載のポリマー被覆粒子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はポリマー被覆粒子の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
塗料は対象物の保護、美観向上や機能付与等を目的として使用されている。例えば特許文献1は摺動部に用いられる塗料に関する発明であり、酸化チタン粉末を一定量添加することによって摩耗量を低減させ、固体潤滑剤を用いることによって耐焼付き性を向上させている。
一方、固体潤滑剤として二硫化モリブデンやグラファイトが用いられるため黒い外観となり、着色して美観を向上させたい用途に適用することは難しかった。そのため、美観に影響を及ぼさずに潤滑性を向上させることができる添加剤が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-315618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、塗料のフィラー用途などに適したポリマー被覆粒子の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ラジカル重合性モノマー(a)を、無機粉体(b)、湿潤分散剤(c)及びラジカル重合開始剤(d)の存在下で重合することを特徴とするポリマー被覆粒子の製造方法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の製造方法により、塗料のフィラー用途などに適したポリマー被覆粒子が簡便に得られる。特に、特別な設備を必要とせず、多様な無機粉体およびポリマー種を掛け合わせたポリマー被覆粒子作製が容易な点において優れる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の製造方法は、ラジカル重合性モノマー(a)を、無機粉体(b)、湿潤分散剤(c)及びラジカル重合開始剤(d)の存在下で重合することを特徴とする。
【0008】
ラジカル重合性モノマー(a)は、公知のもので良く、本発明のポリマー被覆粒子が用いられる他の樹脂成分との混和性や、付与したい特性に応じて適宜選択できる。
例えばアクリル酸、メタクリル酸等のカルボキシル基含有モノマー、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート等のn-直鎖アルキル基モノマー、イソブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート等の分岐アルキル基モノマー、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等の脂環式骨格モノマー、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有モノマー、ヘキサクロロブチル(メタ)アクリレート等のハロゲン置換基含有モノマー、スチレン等の芳香族含有モノマーなどが挙げられ、単独あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0009】
ラジカル重合性モノマーとして、多官能モノマーを含んでも良い。使用可能な多官能モノマーとしては、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートなどのアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートなどのポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートなどのポリオールポリ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、アリルマレート、ジアリルフマレート、ジアリルイタコネート、トリアリルイソシアヌレートなどのアリル化合物、ジビニルベンゼンなどの芳香族ジビニルモノマーなどが挙げられる。
【0010】
ラジカル重合性モノマーの使用量としては、後述する無機粉体(b)総量100重量部に対し、5重量部以上が好ましく、10重量部以上がより好ましく、さらに20重量部以上かつ400重量部以下がより好ましい。モノマーの配合量が5重量部未満では、ポリマー成分が不足し、被覆が困難となる可能性がある。モノマーの配合量を前記重量部範囲内とすることで、無機粉体表面を被覆するポリマー成分を十分に確保しやすくなり、ポリマー被覆粒子製造が容易になる。
(【0011】以降は省略されています)

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