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公開番号
2025092813
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208137
出願日
2023-12-11
発明の名称
壁紙の剥離方法
出願人
ウォールボンド工業株式会社
代理人
個人
主分類
C09J
5/00 20060101AFI20250616BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】 壁紙を剥離する際に、下地に残存する裏打ち紙を除去しやすい方法を提供する。
【解決手段】 下地に貼着されている古い壁紙を貼り替える前に、この古い壁紙を剥離する。壁紙は塩化ビニル樹脂よりなる壁紙本体と裏打ち紙が接着剤により積層一体化されてなる。古い壁紙を剥離すると、下地に古い壁紙の裏打ち紙が残存することが多い。この後、残存した裏打ち紙に剥がし剤を塗布する。剥がし剤は、界面活性剤、セルロースナノファイバー及び水を含有している。塗布後、所定時間経過後に、残存した裏打ち紙を手指やヘラで除去する。その後、でん粉系接着剤を下地又は新しい壁紙の裏打ち紙に塗布して、下地に新しい壁紙を貼着し、壁紙を貼り替える。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下地に貼着されてなる、壁紙本体と裏打ち紙とが積層一体化されてなる壁紙を、該下地から剥離する剥離工程、
前記剥離工程の後、前記下地に残存する前記裏打ち紙に、界面活性剤、セルロースナノファイバー及び水を含有する剥がし剤を塗布する塗布工程及び
前記塗布工程の後、前記残存する前記裏打ち紙を除去する除去工程とを具える壁紙の剥離方法。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
下地が石膏ボードである請求項1記載の壁紙の剥離方法。
【請求項3】
壁紙本体が塩化ビニル樹脂である請求項1記載の壁紙の剥離方法。
【請求項4】
壁紙はでん粉系接着剤によって下地に貼着されてなる請求項1記載の壁紙の剥離方法。
【請求項5】
剥がし剤の組成が、水100質量部に対して、界面活性剤0.01~0.5質量部及びセルロースナノファイバー0.01~0.3質量部である請求項1記載の壁紙の剥離方法。
【請求項6】
界面活性剤がノニオン界面活性剤及び/又はアニオン界面活性剤である請求項1記載の壁紙の剥離方法。
【請求項7】
壁紙を剥離する際に用いる剥がし剤であって、水100質量部に対して、界面活性剤0.01~0.5質量部及びセルロースナノファイバー0.01~0.3質量部を含む剥がし剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、古い壁紙を貼り替える等の目的で、下地に貼着されている古い壁紙を剥離する方法に関し、特に古い壁紙を剥離した後に下地に残存する裏打ち紙を良好に除去しうる壁紙の剥離方法に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
壁紙の貼り替えを行うには、まず、下地にでん粉系接着剤等の接着剤又は粘着剤で貼着されている古い壁紙を剥離しなければならない。この際、古い壁紙を完全に除去するのが好ましい。しかるに、壁紙が壁紙本体と裏打ち紙とよりなるものである場合、表面から古い壁紙を剥離すると、壁紙本体は良好に剥離することができるけれども、下地に古い壁紙の裏打ち紙が残存することが多い。
【0003】
残存する裏打ち紙を除去するために、従来より、種々の剥がし剤が提案されている。たとえば、特許文献1には、界面活性剤と保湿剤と水とを含む剥がし剤が提案されている(特許文献1、請求項1)。しかしながら、かかる剥がし剤を裏打ち紙に塗布すると、剥がし剤が垂れて、剥がし剤を十分に吸収していない裏打ち紙の部位が除去しにくくなるということがあった。剥がし剤の垂れを防止するためには、剥がし剤に増粘剤を含有させるという手段も提案されている(特許文献1、段落0020)。しかしながら、剥がし剤の粘度が高くなると、裏打ち紙に剥がし剤が浸透しにくくなり、でん粉系接着剤等の接着剤又は粘着剤を軟化又は溶解しにくくなり、残存する裏打ち紙を良好に除去しにくくなるということがあった。
【0004】
特開平6-256729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、下地に残存する裏打ち紙を除去しやすい壁紙の剥離方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、垂れにくく且つ裏打ち紙に浸透しやすい剥がし剤を用いることによって、上記課題を解決したものである。すなわち、本発明は、下地に貼着されてなる、壁紙本体と裏打ち紙とが積層一体化されてなる壁紙を、該下地から剥離する剥離工程、前記剥離工程の後、前記下地に残存する前記裏打ち紙に、界面活性剤、セルロースナノファイバー及び水を含有する剥がし剤を塗布する塗布工程及び前記塗布工程の後、前記残存する前記裏打ち紙を除去する除去工程とを具える壁紙の剥離方法に関するものである。
【0007】
本発明において剥離される壁紙は、壁紙本体と裏打ち紙とが積層一体化されてなるものである。壁紙本体は、塩化ビニル樹脂等の従来公知のプラスチックシート、プラスチックフィルム又はプラスチック層からなるものや、織物又は不織布等の従来公知の布帛からなるものである。壁紙本体の表面には、各種印刷やエンボスが施されて意匠性を付与されていることが多い。裏打ち紙はパルプ紙等の従来公知のものが用いられる。また、壁紙が貼着されている下地も、石膏ボード等の従来公知のものである。なお、壁紙が貼着されるのは、建物の壁に限定されず、天井等の他の箇所に貼着される場合もある。
【0008】
壁紙は、裏打ち紙と下地とがでん粉系接着剤等の接着剤や粘着剤等で接着されることにより、貼着されている。この壁紙を貼り替える際には、まず、壁紙を下地から剥離しなければならない。壁紙を下地から剥離するには、たとえば、壁紙表面にカッター等で切り込みを入れ、壁紙本体又は壁紙本体及び裏打ち紙を手指で掴んで剥離することが行われている。このとき、裏打ち紙と下地との接着力が高いため、壁紙本体は剥離しうるが、裏打ち紙が下地に残存する。
【0009】
残存した裏打ち紙に剥がし剤を塗布する。塗布方法も従来公知の任意を方法を採用することができ、刷毛塗布やスプレー塗布等が用いられる。剥がし剤の塗布量も任意であるが、一般的に100~200g/m
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程度でよい。剥がし剤は、界面活性剤、セルロースナノファイバー及び水を含有するものである。界面活性剤は裏打ち紙へ水を浸透しやすくするために配合されるものである。具体的には、アニオン界面活性剤及び/又はノニオン界面活性剤が用いられる。セルロースナノファイバーはセルロース繊維をナノメートルサイズまで微細化したもので、剥がし剤を増粘するために用いられる。セルロースナノファイバーは、剥がし剤を増粘させるけれども、剥がし剤の裏打ち紙への浸透性を低下させにくいものである。セルロースナノファイバーとしては、従来公知のものが用いられる。特に、セルロースナノファイバー中のセルロース分子に-COONa基が結合しているものが好適に用いられる。
【0010】
剥がし剤に配合される界面活性剤の質量割合は、以下のとおりであるのが好ましい。すなわち、水100質量部に対して、界面活性剤は0.01~0.5質量部である。界面活性剤の配合割合が0.01質量部未満であると、剥がし剤の裏打ち紙への浸透性が低下する傾向が生じる。界面活性剤の配合割合が0.5質量部を超えると、下地が破壊しやすくなる傾向が生じる。また、剥がし剤に配合されるセルロースナノファイバーの質量割合は、以下のとおりであるのが好ましい。すなわち、水100質量部に対して、セルロースナノファイバーは0.01~0.3質量部である。セルロースナノファイバーの配合割合が0.01質量部未満であると、剥がし剤を塗布したときに垂れやすくなる傾向が生じる。セルロースナノファイバーの配合割合が0.3質量部を超えると、剥がし剤の裏打ち紙への浸透性が低下する傾向が生じる。
(【0011】以降は省略されています)
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