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公開番号
2025104286
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2024214244
出願日
2024-12-09
発明の名称
粘着剤主剤及び粘着剤組成物
出願人
三洋化成工業株式会社
代理人
主分類
C09J
133/06 20060101AFI20250702BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】本発明の目的は、加熱した際の粘度が適度に低くハンドリング性に優れる粘着剤主剤、及びこれを含む透明性に優れ、粘着性が高く、低誘電率である粘着剤組成物を提供することである。
【解決手段】長鎖アルキル(メタ)アクリレート(a1)と、短鎖アルキル(メタ)アクリレート(a2)と、窒素原子含有モノマー(a3)とを構成単量体として含む共重合体(A)を含有する粘着剤主剤であって、前記(a1)は炭素数が12~18である直鎖アルキル基を有し、前記(a2)は炭素数が1~4である直鎖アルキル基を有し、前記共重合体(A)の構成単量体中に前記(a1)として直鎖アルキル基の炭素数の異なる成分を少なくとも2種類含有する粘着剤主剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
長鎖アルキル(メタ)アクリレート(a1)と、短鎖アルキル(メタ)アクリレート(a2)と、窒素原子含有モノマー(a3)とを構成単量体として含む共重合体(A)を含有する粘着剤主剤であって、
前記(a1)は炭素数が12~18である直鎖アルキル基を有し、
前記(a2)は炭素数が1~4である直鎖アルキル基を有し、
前記共重合体(A)の構成単量体中に前記(a1)として直鎖アルキル基の炭素数の異なる成分を少なくとも2種類含有し、前記共重合体(A)の構成単量体中の前記(a1)として含有重量が最も多い成分(a11)の重量と、前記(a11)の有する直鎖アルキル基の炭素数とは炭素数が異なる成分のうちいずれか1つの成分(a12)の重量との組み合わせにおいて重量比率(a11/a12)が1.5~3.0である粘着剤主剤。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記共重合体(A)のカルボキシ基濃度が0.08mol/kg以下である請求項1に記載の粘着剤主剤。
【請求項3】
前記共重合体(A)の水酸基濃度が0.05mol/kg以下である請求項1に記載の粘着剤主剤。
【請求項4】
粘着剤主剤中に無機硫酸塩(T1)を含有し、粘着剤主剤中の無機硫酸塩(T1)の含有量が、粘着剤主剤の重量を基準として0.001~0.03重量%である請求項1に記載の粘着剤主剤。
【請求項5】
粘着剤主剤中に炭素数12~18の脂肪族アルコール(T2)を含有し、粘着剤主剤中の前記脂肪族アルコール(T2)の含有量が、粘着剤主剤の重量を基準として0.01~1.5重量%である請求項1に記載の粘着剤主剤。
【請求項6】
前記共重合体(A)の重量平均分子量が20万~40万である請求項1に記載の粘着剤主剤。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の粘着剤主剤と光重合開始剤(D)とを含有する粘着剤組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤主剤及び粘着剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、粘着テープまたは粘着シート用等の粘着剤としては天然ゴム系粘着剤またはアクリル系粘着剤が知られている。アクリル系粘着剤としては、特定のアルキル(メタ)アクリレートを必須構成単量体とする(共)重合体が開発されている(例えば、特許文献1)。
また、近年、スマートフォン等の情報機器端末において、データ送信の高速化が求められているため、伝送遅延を抑止するために、粘着剤の低誘電率化が求められる。一方、スマートフォン等のディスプレイのような視認性が必要とされる部材に粘着剤が使用されるため、粘着剤の透明性が要求される。
しかしながら、上記特許文献1の技術であっても、低誘電率と透明性を両立し、十分な粘着性を持つものではなかった。
【0003】
また、近年、環境保全目的で溶剤の使用抑制のために、ホットメルト型粘着剤の検討が進められている(例えば、特許文献2)。ホットメルト型粘着剤は、(メタ)アクリレート重合体を含む粘着剤主剤を加熱して軟化又は溶融させ、光重合開始剤を加えて基材等に塗布して、光照射等して用いられる。しかしながら、粘着剤主剤を加熱した際、粘度が高くハンドリング性が悪い問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-143420号公報
特開平09-137149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、加熱(例えば150℃)した際の粘度が適度に低くハンドリング性に優れる粘着剤主剤、及びこれを含む透明性に優れ、粘着性が高く、低誘電率である粘着剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記の目的を達成すべく鋭意検討を行った結果、本発明に到達した。すなわち本発明は、長鎖アルキル(メタ)アクリレート(a1)と、短鎖アルキル(メタ)アクリレート(a2)と、窒素原子含有モノマー(a3)とを構成単量体として含む共重合体(A)を含有する粘着剤主剤であって、
前記(a1)は炭素数が12~18である直鎖アルキル基を有し、
前記(a2)は炭素数が1~4である直鎖アルキル基を有し、
前記共重合体(A)の構成単量体中に前記(a1)として直鎖アルキル基の炭素数の異なる成分を少なくとも2種類含有し、前記共重合体(A)の構成単量体中の前記(a1)として含有重量が最も多い成分(a11)の重量と、前記(a11)の有する直鎖アルキル基の炭素数とは炭素数が異なる成分のうちいずれか1つの成分(a12)の重量との組み合わせにおいて重量比率(a11/a12)が1.5~3.0である粘着剤主剤;前記粘着剤主剤と光重合開始剤(D)とを含有する粘着剤組成物である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の粘着剤主剤は、加熱(例えば150℃)した際の粘度が適度に低くハンドリング性に優れ、本発明の粘着剤主剤を含む粘着剤組成物は、透明性に優れ、粘着性(特に曲面における粘着性)が高く、低誘電率である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の粘着剤主剤は、長鎖アルキル(メタ)アクリレート(a1)と、短鎖アルキル(メタ)アクリレート(a2)と、窒素原子含有モノマー(a3)とを構成単量体として含む共重合体(A)を含有する粘着剤主剤であって、
前記(a1)は炭素数が12~18である直鎖アルキル基を有し、
前記(a2)は炭素数が1~4である直鎖アルキル基を有し、
前記共重合体(A)の構成単量体中に前記(a1)として直鎖アルキル基の炭素数の異なる成分を少なくとも2種類含有し、前記共重合体(A)の構成単量体中の前記(a1)として含有重量が最も多い成分(a11)の重量と、前記(a11)の有する直鎖アルキル基の炭素数とは炭素数が異なる成分のうちいずれか1つの成分(a12)の重量との組み合わせにおいて重量比率(a11/a12)が1.5~3.0である。
本発明において、粘着剤主剤とは、光重合開始剤(D)で架橋反応させて粘着剤として機能するものである。
【0009】
<共重合体(A)>
本発明において、共重合体(A)は炭素数が12~18である直鎖アルキル基を有する長鎖アルキル(メタ)アクリレート(a1)と、炭素数が1~4である直鎖アルキル基を有する短鎖アルキル(メタ)アクリレート(a2)と、窒素原子含有モノマー(a3)とを構成単量体として含み、共重合体(A)の構成単量体中に前記(a1)として直鎖アルキル基の炭素数の異なる成分を少なくとも2種類含有する。
共重合体(A)の構成単量体として、炭素数が12~18のように長い直鎖アルキル基を有する単量体を用いると、共重合体(A)の弾性率が高くなり、これを含む粘着剤組成物の保持力や曲面での粘着性が良好になる傾向にあるものの、共重合体(A)の結晶性が高くなり、粘着剤主剤のハンドリング性や粘着剤組成物の透明性が低くなる傾向があるところ、本発明においては、長い直鎖アルキル基として異なる長さの炭素鎖を有する単量体を特定の重量比率で用いることにより、粘着剤組成物の高い粘着性と粘着剤主剤のハンドリング性及び粘着剤組成物の透明性を良好にすることができることを見出したものである。さらに、2種以上の前記長鎖アルキル(メタ)アクリレート(a1)に加えて、短鎖アルキル(メタ)アクリレート(a2)及び窒素原子含有モノマー(a3)を併用することにより、特に、曲面において高い粘着性を発揮することができることを見いだしたものである。
なお、本発明において、「(メタ)アクリレート」は「アクリレート及び/又はメタクリレート」を意味する。
【0010】
長鎖アルキル(メタ)アクリレート(a1)としては、炭素数が12~18の直鎖アルキル基を有するものであり、例えば、n-ドデシル(メタ)アクリレート、n-トリデシル(メタ)アクリレート、n-テトラデシル(メタ)アクリレート、n-ペンタデシル(メタ)アクリレート、n-ヘキサデシル(メタ)アクリレート、n-ヘプタデシル(メタ)アクリレート及びn-オクタデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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