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公開番号2025082873
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196371
出願日2023-11-20
発明の名称粘着シート
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09J 7/38 20180101AFI20250523BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】着色層を有する基材と粘着剤層とを含む粘着シートであって、優れた保持力を示し得る粘着シートを提供する。
【解決手段】ベースポリマーとしてアクリル系ポリマーを含む水分散型粘着剤組成物から形成された粘着剤層と、第一面および第二面を有するシート形状であって上記粘着剤層を少なくとも上記第一面上に支持する支持基材と、を含む粘着シートが提供される。上記基材は、上記第一面を構成する着色層を含み、上記第一面を構成する着色層は、エーテル系ポリウレタンを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ベースポリマーとしてアクリル系ポリマーを含む水分散型粘着剤組成物から形成された粘着剤層と、第一面および第二面を有するシート形状であって前記粘着剤層を少なくとも前記第一面上に支持する支持基材と、を含む粘着シートであって、
前記基材は、前記第一面を構成する着色層を含み、
前記着色層は、エーテル系ポリウレタンを含む、粘着シート。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記アクリル系ポリマーは:
シラノール基形成性モノマーを含むモノマー成分の重合体であって当該シラノール基形成性モノマー由来のシラノール基で架橋されている;および、
オキサゾリン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、エポキシ系架橋剤およびイソシアネート系架橋剤から選択される一種または二種以上の架橋剤で架橋されている;
の少なくとも一方である、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項3】
前記粘着剤層の厚さが10μm以上50μm以下である、請求項1または2に記載の粘着シート。
【請求項4】
前記基材は、前記第一面を構成する第1着色層と、前記第二面を構成する第2着色層とを含み、
前記基材の前記第一面上に第1粘着剤層が配置され、かつ、前記基材の前記第二面上に第2粘着剤層が配置されている、請求項1または2に記載の粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は着色層を有する基材と、粘着剤層と、を含む粘着シートに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、粘着剤(感圧接着剤ともいう。以下同じ。)は室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する。このような性質を活かして、粘着剤は、基材の一方または両方の表面に粘着剤層を設けた基材付き粘着シートの形態で、種々の用途に幅広く利用されている。例えば、携帯電話やタブレット型パソコン、ラップトップ型パソコン等の電子機器等の各種用途では、電気絶縁性、隠蔽性、遮光性、視認性、意匠性等の付与を目的として、着色された粘着シートが利用されている。この種の粘着シートに関する技術文献として特許文献1および2が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-72074号公報
特開2013-203965号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1および2には、基材としての樹脂フィルムの表面に印刷によって着色層を設け、当該着色層の上に粘着剤層を転写法により設けることにより作製された粘着シートが記載されている。ここで転写法とは、工程紙としての剥離ライナーに粘着剤組成物を塗布して乾燥させることにより、当該剥離ライナー上に粘着剤層を形成し、その後、該粘着剤層を基材に貼り合わせることによって基材上に粘着剤層を転写する方法である。一方で、基材に直接、粘着剤組成物を塗布、乾燥して粘着剤層を形成する方法は、直接塗布法(以下、「直接法」ともいう。)と呼ばれる。直接塗布法による粘着剤層形成は、転写法による粘着剤層形成に比べて、工程紙が不要である等の製造上のメリットがある。
【0005】
しかしながら、表面に着色層が設けられた基材に対して、直接法で粘着剤層を形成しようとすると、基材の着色層から粘着剤組成物に着色層由来成分が移行し、粘着剤層の特性に悪影響を及ぼす働きをすることがある。例えば、特性制御のために粘着剤層に含まれるベースポリマーの架橋構造を架橋剤等により制御しようとする場合において、粘着剤組成物に移行してきた着色層由来成分がその架橋反応を阻害し、結果として粘着剤層の保持力の低下を招くことがある。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、着色層を有する基材と粘着剤層とを含む粘着シートであって、優れた保持力を示し得る粘着シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討の結果、基材の着色層が少なくともエーテル系ポリウレタンを含む場合において、粘着剤層において架橋阻害が発生する傾向にあるという知見を得た。また、粘着剤層を、水性媒体中に分散型の粘着成分を含む形態の水分散型粘着剤組成物を用いて形成することにより、直接法により基材上に粘着剤層を形成した場合であっても、着色層由来成分による架橋阻害が抑制されやすいことを見出し、本発明を完成した。
【0008】
この明細書によると、ベースポリマーとしてアクリル系ポリマーを含む水分散型粘着剤組成物から形成された粘着剤層と、第一面および第二面を有するシート形状であって上記粘着剤層を少なくとも上記第一面上に支持する支持基材と、を含む粘着シートが提供される。ここで、上記基材は、上記第一面を構成する着色層を含み、該着色層はエーテル系ポリウレタンを含む。かかる構成によると、基材の着色層と接して配置される粘着剤層が水分散型粘着剤組成物から形成されているため、着色層からの架橋阻害成分の移行が生じにくく、粘着剤層における架橋阻害が抑制されやすい。このため上記粘着シートは保持力の低下が抑制される傾向にある。
【0009】
いくつかの態様において、上記アクリル系ポリマーは、(i)シラノール基形成性モノマーを含むモノマー成分の重合体であって当該シラノール基形成性モノマー由来のシラノール基で架橋されているか、あるいは、(ii)オキサゾリン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、エポキシ系架橋剤およびイソシアネート系架橋剤から選択される一種または二種以上の架橋剤で架橋されている。
【0010】
上記(i)における上記シラノール基形成性モノマーは、シラノール基(Si-OH)を形成し得る官能基(シラノール基形成性官能基)を一分子内に少なくとも1つ(好ましくは2つ以上、例えば2つまたは3つ)有する重合性化合物である。上記シラノール基形成性官能基の好適例として、加水分解によりシラノール基を形成する官能基(アルコキシシリル基等)が挙げられる。このようなシラノール基形成性モノマーをモノマー成分として用いることにより、アクリル系ポリマーにはシラノール基の縮合反応による架橋構造が導入される。ここに開示される技術によると、上記のようなシラノール基形成性モノマーに由来する架橋反応(すなわち、シラノール基の縮合反応)に対して、架橋阻害が好適に抑制される。このため、粘着剤層に含まれるアクリル系ポリマーとして、シラノール基形成性モノマーにより架橋されたアクリル系ポリマーを用いると、架橋阻害に起因する保持力の低下が起こりにくい。
(【0011】以降は省略されています)

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