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公開番号
2025133881
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-11
出願番号
2025113474,2021015821
出願日
2025-07-04,2021-02-03
発明の名称
粘着剤層付き偏光フィルム、および画像表示装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250904BHJP(光学)
要約
【課題】高温環境下での偏光フィルムの単体透過率の低下を抑制できる粘着剤層付き偏光フィルム、および当該粘着剤層付き偏光フィルムを用いた画像表示装置を提供すること。
【解決手段】偏光膜と第1の透明保護フィルムを有する偏光フィルムにおいて、前記偏光フィルムの第1の透明保護フィルム側に設けられた第1の粘着剤層を有する粘着剤層付き偏光フィルムであって、前記偏光膜は、膜厚が20μm以下であり、前記第1の粘着剤層は、画像表示装置の視認側に配置される前面透明部材の貼り合わせに用いられ、かつ80℃、85%R.H.における飽和水分率(A)と、25℃、50%R.H.における飽和水分率(B)との差((A)-(B))が、1.0重量%以上であり、前記飽和水分率(A)が1.5重量%以上3.0重量%以下であり、かつ厚みが150μm以上600μm以下である粘着剤層付き偏光フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
偏光膜と第1の透明保護フィルムを有する偏光フィルムにおいて、前記偏光フィルムの第1の透明保護フィルム側に設けられた第1の粘着剤層を有する粘着剤層付き偏光フィルムであって、
前記偏光膜は、膜厚が20μm以下であり、
前記第1の粘着剤層は、画像表示装置の視認側に配置される前面透明部材の貼り合わせに用いられ、かつ80℃、85%R.H.における飽和水分率(A)と、25℃、50%R.H.における飽和水分率(B)との差((A)-(B))が、1.0重量%以上であり、前記飽和水分率(A)が1.5重量%以上3.0重量%以下であり、かつ厚みが150μm以上600μm以下であることを特徴とする粘着剤層付き偏光フィルム。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記第1の透明保護フィルムは、透湿度が100g/m
2
・24h以上であることを特徴とする請求項1に記載の粘着剤層付き偏光フィルム。
【請求項3】
前記偏光フィルムは、第2の透明保護フィルムを有し、
前記第2の透明保護フィルムは、前記偏光フィルムの第1の透明保護フィルムを有する側の反対側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の粘着剤層付き偏光フィルム。
【請求項4】
前記偏光フィルムは、第2の粘着剤層を有し、
前記第2の粘着剤層は、前記偏光フィルムの第2の透明保護フィルムを有する側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の粘着剤層付き偏光フィルム。
【請求項5】
前記第2の粘着剤層は、厚みが3μm以上35μm以下であることを特徴とする請求項4に記載の粘着剤層付き偏光フィルム。
【請求項6】
前記偏光膜は、面内サイズが300cm
2
以上であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の粘着剤層付き偏光フィルム。
【請求項7】
画像表示セルと前記前面透明部材を有し、
前記前面透明部材に、請求項1~6のいずれかに記載の粘着剤層付き偏光フィルムが貼り合わされていることを特徴とする画像表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤層付き偏光フィルム、および画像表示装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯電話、スマートフォン、カーナビゲーション装置、パソコン用モニタ、テレビ等の各種画像表示装置として、液晶表示装置や有機EL表示装置が広く用いられ、これら各種画像表示装置の偏光膜としては、高透過率と高偏光度を兼ね備えていることから、染色処理された(ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を含有する)ポリビニルアルコール系フィルムが用いられている。前記偏光膜は、通常、その片面または両面にトリアセチルセルロース等の保護フィルムが接着剤を用いて貼合された偏光フィルム(偏光板)として用いられている。
【0003】
上記の各種画像表示装置では、外表面からの衝撃による画像表示パネルの破損防止等を目的として、画像表示パネルの視認側に、透明樹脂板やガラス板等の前面透明板(「カバーウインドウ」、「ウインドウ層」等とも称される)が設けられることがある。また、近年、画像表示パネルの視認側にタッチパネルを備えるデバイスが普及している。
【0004】
また、画像表示パネルの前面に、前面透明板やタッチパネル等の前面透明部材を配置する方法として、画像表示パネルと前面透明部材とを、粘着剤層を介して貼り合わせる「層間充填構造」が提案されている。タッチパネルと前面透明板との間にも粘着剤層が設けられる場合がある。層間充填構造では、部材間の空隙が粘着剤層で充填されるため、界面の屈折率差が減少し、反射や散乱に起因する視認性の低下が抑制される。また、層間充填構造では、粘着剤層により部材間が貼り合わせられて固定されるため、筐体のみに前面透明部材が固定される場合に比べて、落下等の衝撃による前面透明部材の剥がれが生じ難いとの利点がある。
【0005】
一方、上記の各種画像表示装置の中でも、カーナビゲーション装置等の車載用ディスプレイでは、とくに高温での耐久性が求められる。例えば、特許文献1-3では、粘着剤を用いて画像表示セルと前面透明部材とを層間充填した画像表示装置を、車載用ディスプレイで必要とされる長時間の高温耐久試験に供した際に、偏光膜を構成するポリビニルアルコールが、高温環境下でポリエン化することによって、画像表示パネルを構成する偏光フィルムの面内中央部の単体透過率が低下することが記載されている。とくに、ポリエン化は、偏光フィルム中に含まれる水分によって促進され、また、偏光膜の面内サイズが大きいほど、単体透過率の低下が顕著となる傾向があることが指摘されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-75998号公報
特開2014-102353号公報
特開2018-101117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の特許文献1では、画像表示装置の視認側に配置される前面透明部材と偏光フィルムと貼り合わせに用いられ、かつ特定のパラメータを有する粘着剤層(粘着シート)を用いることで、また、特許文献2では、特定の飽和吸水量を有する透明保護フィルムを用いることで、あるいは、特許文献3では、画像表示装置の視認側に配置される透明樹脂板と偏光フィルムと貼り合わせに用いられ、かつ特定の貯蔵弾性率を有する粘着剤層(粘着シート)を用いることで、高温環境下での単体透過率の低下を抑制できる偏光フィルムを提供できることが開示されているが、本発明者らは、上記とは異なる手段によって、当該特性の改善ができることを見出した。
【0008】
本発明は、上記の実情に鑑み、高温環境下での偏光フィルムの単体透過率の低下を抑制できる粘着剤層付き偏光フィルム、および当該粘着剤層付き偏光フィルムを用いた画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は、偏光膜と第1の透明保護フィルムを有する偏光フィルムにおいて、前記偏光フィルムの第1の透明保護フィルム側に設けられた第1の粘着剤層を有する粘着剤層付き偏光フィルムであって、前記偏光膜は、膜厚が20μm以下であり、前記第1の粘着剤層は、画像表示装置の視認側に配置される前面透明部材の貼り合わせに用いられ、かつ80℃、85%R.H.における飽和水分率(A)と、25℃、50%R.H.における飽和水分率(B)との差((A)-(B))が、1.0重量%以上である粘着剤層付き偏光フィルムに関する。
【0010】
また、本発明は、偏光膜と第1の透明保護フィルムを有する偏光フィルムにおいて、前記偏光フィルムの第1の透明保護フィルム側に設けられた第1の粘着剤層を有する粘着剤層付き偏光フィルムであって、前記偏光膜は、膜厚が20μm以下であり、前記第1の粘着剤層は、画像表示装置の視認側に配置される前面透明部材の貼り合わせに用いられ、かつ80℃、85%R.H.における飽和水分率(A)と、25℃、50%R.H.における飽和水分率(B)との比((A)/(B))が、2.5以下である粘着剤層付き偏光フィルムに関する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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