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公開番号
2025099489
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023216180
出願日
2023-12-21
発明の名称
調光フィルム
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人いくみ特許事務所
主分類
G02F
1/1343 20060101AFI20250626BHJP(光学)
要約
【課題】太陽光に対する良好な遮熱性を実現するのに適した調光フィルムを提供する。
【解決手段】本発明の調光フィルムXは、基材フィルム10と、電極層20と、調光層30と、電極層40とを、厚さ方向Hにこの順で備える。電極層20は、インジウム含有導電性酸化物層である。電極層20は、2.5×10
-4
Ω・cm以下の比抵抗を有する。電極層20は、面方向における平均結晶粒径が300nm以下の結晶質層であり、厚さ方向Hにおいて複数の結晶粒を含む領域を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材フィルムと、第1電極層と、調光層と、第2電極層とを厚さ方向にこの順で備える調光フィルムであって、
前記第1電極層が、インジウム含有導電性酸化物層であり、
前記第1電極層が、2.5×10
-4
Ω・cm以下の比抵抗を有し、
前記第1電極層が、面方向における平均結晶粒径が300nm以下の結晶質層であり、厚さ方向において複数の結晶粒を含む領域を有する、調光フィルム。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記インジウム含有導電性酸化物が、酸化スズ割合11質量%以上のインジウムスズ複合酸化物である、請求項1に記載の調光フィルム。
【請求項3】
前記第2電極層が、インジウム含有導電性酸化物層である、請求項1に記載の調光フィルム。
【請求項4】
前記第2電極層における前記インジウム含有導電性酸化物が、酸化スズ割合11質量%以上のインジウムスズ複合酸化物である、請求項3に記載の調光フィルム。
【請求項5】
前記第2電極層が、2.5×10
-4
Ω・cm以下の比抵抗を有する、請求項1に記載の調光フィルム。
【請求項6】
前記第2電極層が、面方向における平均結晶粒径が300nm以下の結晶質層である、請求項1に記載の調光フィルム。
【請求項7】
前記第2電極層が、厚さ方向において複数の結晶粒を含む領域を有する、請求項6に記載の調光フィルム。
【請求項8】
前記基材フィルムが、近赤外線吸収層および/または近赤外線反射層を有する、請求項1に記載の調光フィルム。
【請求項9】
波長800nm~1300nmでの平均透過率が50%以下である、請求項1から8のいずれか一つに記載の調光フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、調光フィルムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
建物および乗り物等の窓ガラスに貼り合わされる調光フィルムが知られている。調光フィルムは、調光部と、当該調光部を支持する透明な基材フィルムとを備える。調光部は、例えば、透明導電層と、調光層と、透明導電層とを、厚さ方向にこの順で備える。調光層は、二つの透明導電層によって挟まれる。調光層は、エレクトクロミック(EC)材料から形成される。EC材料は、例えば、電気化学的酸化還元により、有色の非透明状態と無色の透明状態との間で可逆的に変化可能な材料である。各透明導電層は、電極層である。電極(透明導電層)間の電圧のオン・オフにより、調光層が、例えば、非透明状態(遮光状態)と透明状態(非遮光状態)との間で切り替えられる。このような調光フィルムが貼り合わされた窓ガラスでは、電極間の電圧のオン・オフにより、当該調光フィルム付き窓ガラスに対する可視光などの光の透過率が、切り替えられる(光透過率のスイッチング制御)。このような調光フィルムに関する技術については、例えば下記の特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-101206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建物内および乗り物内の快適性向上および冷房負荷の低減等の観点から、調光フィルムには、太陽光に対する遮熱性を有することが求められる。
【0005】
一方、本発明者らは、調光フィルムに関し、次のような知見を得た。電極(透明導電層)は、太陽光中の熱線(放射によって熱を伝える近赤外線等の電磁波)に対して有意な反射性を有する自由電子を、キャリアとして含有する。調光フィルムでは、そのような電極が、調光層に対して全面的に設けられている。すなわち、調光フィルムにおける面方向での電極の占有面積割合は、大きい。このような調光フィルムでは、電極におけるキャリア数の調整により、太陽光に対する同フィルムの遮熱性を効率よく制御できる。本発明は、このような知見に基づく。
【0006】
本発明は、太陽光に対する良好な遮熱性を実現するのに適した調光フィルムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明[1]は、基材フィルムと、第1電極層と、調光層と、第2電極層とを厚さ方向にこの順で備える調光フィルムであって、前記第1電極層が、インジウム含有導電性酸化物層であり、前記第1電極層が、2.5×10
-4
Ω・cm以下の比抵抗を有し、前記第1電極層が、面方向における平均結晶粒径が300nm以下の結晶質層であり、厚さ方向において複数の結晶粒を含む領域を有する、調光フィルムを含む。
【0008】
本発明[2]は、前記インジウム含有導電性酸化物が、酸化スズ割合11質量%以上のインジウムスズ複合酸化物である、上記[1]に記載の調光フィルムを含む。
【0009】
本発明[3]は、前記第2電極層が、インジウム含有導電性酸化物層である、上記[1]または[2]に記載の調光フィルムを含む。
【0010】
本発明[4]は、前記第2電極層における前記インジウム含有導電性酸化物が、酸化スズ割合11質量%以上のインジウムスズ複合酸化物である、上記[3]に記載の調光フィルムを含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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