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公開番号2025083037
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196692
出願日2023-11-20
発明の名称粘着シートおよび携帯電子機器
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09J 7/38 20180101AFI20250523BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】ポリエステル系ポリマーを含む粘着剤層を有する構成で、被着体に貼り付ける前の取り扱われ方を原因とする粘着力の低下を抑制することが可能な粘着シートを提供する。
【解決手段】粘着剤層を有する粘着シートが提供される。上記粘着剤層は、ポリエステル系ポリマーを含み、かつ23℃における貯蔵弾性率G’が0.01MPa以上0.40MPa未満である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粘着剤層を有する粘着シートであって、
前記粘着剤層は、ポリエステル系ポリマーを含み、かつ23℃における貯蔵弾性率G’が0.01MPa以上0.40MPa未満である、粘着シート。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記粘着剤層は、粘着付与樹脂を、前記ポリエステル系ポリマー100重量部に対して45重量部以上含む、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項3】
前記粘着付与樹脂の軟化点は30℃以上200℃以下である、請求項2に記載の粘着シート。
【請求項4】
前記粘着剤層は、前記粘着付与樹脂として、
軟化点が145℃以上200℃以下である粘着付与樹脂T1を前記ポリエステル系ポリマー100重量部に対して60重量部以下含むか、あるいは
軟化点が30℃以上145℃未満である粘着付与樹脂T2を含むか、あるいは
前記粘着付与樹脂T1を前記ポリエステル系ポリマー100重量部に対して60重量部以下含み、かつ前記粘着付与樹脂T2を含む、請求項2または3に記載の粘着シート。
【請求項5】
前記粘着剤層の厚さは80μm未満である、請求項1~3のいずれか一項に記載の粘着シート。
【請求項6】
ステンレス鋼板に対する180度剥離強度が5N/20mm以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の粘着シート。
【請求項7】
請求項1または2に記載の粘着シートを含む携帯電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着シートおよび携帯電子機器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、粘着剤(感圧接着剤ともいう。以下同じ。)は室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する。このような性質を活かして、粘着剤は、家電製品から自動車、各種機械、電気機器、電子機器等の様々な産業分野において、典型的には該粘着剤の層を含む粘着シートの形態で、作業性がよく接着の信頼性の高い接合手段として広く利用されている。粘着剤としては、アクリル系粘着剤やゴム系粘着剤、ポリエステル系粘着剤等の各種粘着剤が、使用目的や使用箇所、要求特性等に応じて用いられる。例えば、ポリエステル系粘着剤に関する従来技術を開示する文献として、特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-69282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
粘着シートは、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット型パソコン等の電子機器における部材の固定等に好ましく用いられている。上記電子機器用の粘着剤としては、アクリル系ポリマーをベースポリマーとするアクリル系粘着剤が主流であり、他には、例えば、スチレン-ブタジエンブロック共重合体等のゴム系ブロック共重合体をベースポリマーとする合成ゴム系粘着剤が用いられ得る。ポリエステル系粘着剤は、耐薬品性や耐水性、耐久性、光学特性(透明性)等の特性に優れ、アクリル系粘着剤や合成ゴム系粘着剤と同等以上の粘着特性を発揮し得る粘着剤として、電子機器用粘着剤としての利用が期待されている。また、ポリエステル系粘着剤は、バイオマス材料を用いて合成できるため、化石資源系材料への依存度を低減することができるという利点を有する(例えば特許文献1)。
【0005】
ところで、粘着シートは、通常、使用前(すなわち、被着体に貼り付けられる前)においては、取扱い性などの観点から、剥離ライナーにより粘着面が保護された形態で流通、保管、加工される。しかし、粘着面上に剥離ライナーを有する形態の粘着シートでは、剥離ライナーから剥離処理剤(例えばシリコーン系剥離処理剤)が粘着面に移行することを原因として、粘着力等の粘着特性が低下してしまうことがある。
【0006】
より具体的には、例えば、上記電子機器用粘着シートには、最終的に被着体に貼り付けられるまでの間に、例えば打抜きや裁断等により粘着シートの外形を被着体の形状に適合させるような加工が施され得る。そのような加工のため、粘着シートの粘着面を保護する剥離ライナーは、加工に適した厚みを有するものに交換されることがある。すなわち、粘着シートの粘着面上から、粘着シート製造時に使用した剥離ライナーを除去し、露出した粘着面に別の剥離ライナーの剥離面が貼り合わされることがある。また例えば、被着体への貼り付け作業性向上等を目的に、被着体に貼り付けられる前に、視認性の低い剥離ライナーから視認性の高い剥離ライナーに貼り替えられることがある。被着体への貼り付け前に、上記のような剥離ライナーの貼り替えが行われた場合、貼り替え前後の剥離ライナーから剥離処理剤が粘着剤層に移行して粘着面に蓄積しやすく、そのため粘着力が低下してしまうことがある。特に、剥離ライナーの貼り替え後に長期間保管された場合、さらには温度管理がされていないような環境で保管された場合には、上記剥離処理剤の移行を原因として粘着力の低下が顕著になりがちである。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みて創出されたものであり、ポリエステル系ポリマーを含む粘着剤層を有する構成で、被着体に貼り付ける前の取り扱われ方を原因とする粘着力の低下を抑制することが可能な粘着シートを提供することを目的とする。関連する他の目的は、上記粘着シートを含む携帯電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書によると、粘着剤層を有する粘着シートが提供される。上記粘着剤層は、ポリエステル系ポリマーを含み、かつ23℃における貯蔵弾性率G’が0.01MPa以上0.40MPa未満である。上記の構成によると、ポリエステル系ポリマーを含む粘着剤層を有する構成で、被着体への貼り付け前に剥離ライナーを貼り替えるような取り扱いがなされた場合であっても粘着力の低下が抑制されるので、被着体に貼り付ける前の取り扱われ方にかかわらず粘着力の低下を抑制することができる。
【0009】
いくつかの好ましい態様において、上記粘着剤層は、粘着付与樹脂を、上記ポリエステル系ポリマー100重量部に対して45重量部以上含む。このようにポリエステル系ポリマーを含み、かつ該ポリエステル系ポリマーに対して粘着付与樹脂を所定量以上含む組成を有することにより、所定範囲の23℃貯蔵弾性率を有する粘着剤層が好ましく形成され得る。
【0010】
いくつかの態様において、上記粘着付与樹脂の軟化点は30℃以上200℃以下である。ポリエステル系ポリマーを含み、上記範囲の軟化点を有する粘着付与樹脂を含むことにより、所定範囲の23℃貯蔵弾性率を有する粘着剤層が好ましく形成され得る。
(【0011】以降は省略されています)

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