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公開番号2025109480
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003393
出願日2024-01-12
発明の名称プラスチック光ファイバー
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類C08L 69/00 20060101AFI20250717BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた耐熱性を有し、かつ損失悪化を抑制できる被覆層を備えたPOFを提供する。
【解決手段】本開示のプラスチック光ファイバー10は、コア11と、コア11の外周に配置されたクラッド12と、クラッド12の外周に配置された被覆層13とを備える。被覆層13は、樹脂組成物で形成されている。前記樹脂組成物は、離型剤を実質的に含有せず、下記式(1)で表される構成単位を含むポリカーボネート樹脂を含み、130℃以上かつ150℃以下のガラス転移温度を有し、かつ23℃かつ相対湿度50%の環境下に24時間曝された際の吸水率が、0.22%以下である。
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特許請求の範囲【請求項1】
プラスチック光ファイバーであって、
前記プラスチック光ファイバーは、
コアと、
前記コアの外周に配置されたクラッドと、
前記クラッドの外周に配置された被覆層と、
を備え、
前記被覆層は、樹脂組成物で形成されており、
前記樹脂組成物は、
離型剤を実質的に含有せず、
下記式(1)で表される構成単位を含むポリカーボネート樹脂を含み、
130℃以上かつ150℃以下のガラス転移温度を有し、かつ
23℃かつ相対湿度50%の環境下に24時間曝された際の吸水率が、0.22%以下である、
プラスチック光ファイバー。
TIFF
2025109480000033.tif
25
170
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記樹脂組成物が、85℃、相対湿度85%の環境に1000時間曝された後の前記樹脂組成物の重量平均分子量(B)の、前記環境に曝される前の前記樹脂組成物の重量平均分子量(A)に対する分子量低下率は、10%以下である、
請求項1に記載のプラスチック光ファイバー。
【請求項3】
前記離型剤は、脂肪酸、脂肪酸エステル化合物、脂肪酸エステル化合物の変性物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びソルビタン脂肪酸エステルからなる群から選択される少なくとも一つの化合物である、
請求項1に記載のプラスチック光ファイバー。
【請求項4】
前記離型剤は、下記式(2)で表される化合物、下記式(3)で表される化合物、及び下記式(4)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも一つである、
請求項1に記載のプラスチック光ファイバー。
TIFF
2025109480000034.tif
25
170
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24
170
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2025109480000036.tif
8
170
(ただし、上記式(2)、(3)、及び(4)において、R
1
、R
2
、R
3
、R
4
、及びR
5
は、それぞれ独立して、炭素数5~30の直鎖状または分岐状の脂肪族カルボン酸残基である。)
【請求項5】
ISO1133に準拠して、300℃、荷重1.2kgで測定した前記樹脂組成物のメルトボリュームフローレートは、20cm
3
/10min以上かつ26cm
3
/10min以下である、
請求項1に記載のプラスチック光ファイバー。
【請求項6】
前記ポリカーボネート樹脂は、下記式(5)で表される化合物である、
請求項1に記載のプラスチック光ファイバー。
TIFF
2025109480000037.tif
24
170
(ただし、上記式(5)において、nは任意の整数である。)
【請求項7】
前記樹脂組成物は、前記ポリカーボネート樹脂を90質量%以上含む、
請求項1に記載のプラスチック光ファイバー。
【請求項8】
前記被覆層の厚みは、50μm以上かつ250μm以下である、
請求項1に記載のプラスチック光ファイバー。
【請求項9】
前記被覆層の外周に、前記被覆層を覆うように配置されたカラーリング層をさらに備えた、
請求項1に記載のプラスチック光ファイバー。
【請求項10】
前記カラーリング層の厚みは、5μm以上かつ20μm以下である、
請求項9に記載のプラスチック光ファイバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、プラスチック光ファイバーに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
光ファイバーは、光を伝送する部分としての中心部のコアと、当該コアの外周に設けられた、コアに光を閉じ込めるためのクラッドと呼ばれる領域とを備えている。
【0003】
光ファイバーには、コアが樹脂材料で形成されたプラスチック光ファイバー(以下、「POF」と記載する。)と、コアがガラス材料によって形成されているガラス光ファイバー(以下、「GOF」と記載する。)とがある。POFは、GOFよりも柔軟性が高く、GOFと比較して耐曲げ性(すなわち、屈曲性)及び加工性に優れている。さらに、POFは、GOFよりも軽量である。これらのPOFの優位性から、POFには車載への適用等が期待されている。
【0004】
POFにおいて、コアは、高屈折率を有する樹脂材料によって形成されている。クラッドは、光をコア内に留めるために、コアの樹脂材料よりも低い屈折率を有する樹脂材料によって形成されている。さらに、POFは、通常、補強のためにクラッドの外周に被覆層が設けられた構成を有する。例えば、特許文献1には、機械的強度を向上させるための保護被覆層を有するPOFが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6156382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
自動車に搭載される部材には、過酷な環境に置かれたり、エンジンから発生する熱のために高温に曝されたりする可能性があるため、高い耐熱性が要求される。例えば、POFでは、105℃を超える高温に曝されても低損失(すなわち、高速通信)を維持できるような、損失が悪化しにくい特性が望まれている。
【0007】
POFの耐熱性の向上のために、POFの被覆層に耐熱性に優れた樹脂材料を使用することが提案されている。例えば、特許文献1には、高いガラス転移温度を有する材料を用いて保護被覆層を形成することが記載されている。
【0008】
しかし、被覆層の材料を耐熱性の観点のみから選択した場合、POFを製造する際の紡糸プロセスに適合せず、被覆層に異物が発生してその異物が損失悪化の要因となり、かえって損失を悪化させることがある。
【0009】
本開示は、優れた耐熱性を有し、かつ損失悪化を抑制できる被覆層を備えたPOFを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示のPOFは、
コアと、
前記コアの外周に配置されたクラッドと、
前記クラッドの外周に配置された被覆層と、
を備え、
前記被覆層は、樹脂組成物で形成されており、
前記樹脂組成物は、
離型剤を実質的に含有せず、
下記式(1)で表される構成単位を含むポリカーボネート樹脂を含み、
130℃以上かつ150℃以下のガラス転移温度を有し、かつ
23℃かつ相対湿度50%の環境下に24時間曝された際の吸水率が、0.22%以下である。
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25
170
(【0011】以降は省略されています)

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