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公開番号
2025125310
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-27
出願番号
2024021282
出願日
2024-02-15
発明の名称
光学部材の製造方法および光学積層体
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人籾井特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250820BHJP(光学)
要約
【課題】VRゴーグル等の表示システムの視認性と軽量化とを良好に両立し得る光学部材の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による光学部材の製造方法は、位相差フィルムを含む光学積層体を加熱して、曲面部を有する部材に一体化させること、を含み、前記位相差フィルムのガラス転移温度をA℃、前記一体化させる際の前記光学積層体の温度をB℃、前記位相差フィルムを2mm/secの延伸速度で遅相軸と直交する方向に5%延伸可能な最低温度をC℃としたとき、A、B、およびCが、C≦B≦A×1.05の関係を満たし、前記位相差フィルムをC℃において2mm/secの延伸速度で遅相軸と直交する方向に5%延伸した際のRe(550)の変化量が、25nm未満である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
位相差フィルムを含む光学積層体を加熱して、曲面部を有する部材に一体化させること、を含み、
前記位相差フィルムのガラス転移温度をA℃、前記一体化させる際の前記光学積層体の温度をB℃、前記位相差フィルムを2mm/secの延伸速度で遅相軸と直交する方向に5%延伸可能な最低温度をC℃としたとき、
A、B、およびCが、C≦B≦A×1.05の関係を満たし、
前記位相差フィルムをC℃において2mm/secの延伸速度で遅相軸と直交する方向に5%延伸した際のRe(550)の変化量が、25nm未満である、
光学部材の製造方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記Bが、140以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記Bが、130以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記曲面部の曲率半径が、20mm~150mmである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記曲面部を有する部材が、
偏光部材を介して画像を表す光を前方に出射する表示面を有する表示素子と;
前記表示素子の前方に配置され、前記表示素子から出射された光を反射する反射型偏光部材と;
前記表示素子と前記反射型偏光部材との間の光路上に配置される第一レンズ部と;
前記表示素子と前記第一レンズ部との間に配置され、前記表示素子から出射された光を透過させ、前記反射型偏光部材で反射された光を前記反射型偏光部材に向けて反射させるハーフミラーと;
前記表示素子と前記ハーフミラーとの間の光路上に配置される第1のλ/4部材と;
前記ハーフミラーと前記反射型偏光部材との間の光路上に配置される第2のλ/4部材と;
を備える、ユーザに対して画像を表示する表示システムにおける前記第一レンズ部である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
前記曲面部を有する部材が、
偏光部材を介して画像を表す光を前方に出射する表示面を有する表示素子と;
前記表示素子の前方に配置され、前記表示素子から出射された光を反射する反射型偏光部材と;
前記表示素子と前記反射型偏光部材との間の光路上に配置される第一レンズ部と;
前記表示素子と前記第一レンズ部との間に配置され、前記表示素子から出射された光を透過させ、前記反射型偏光部材で反射された光を前記反射型偏光部材に向けて反射させるハーフミラーと;
前記反射型偏光部材の前方に配置される第二レンズ部と;
前記表示素子と前記ハーフミラーとの間の光路上に配置される第1のλ/4部材と;
前記ハーフミラーと前記反射型偏光部材との間の光路上に配置される第2のλ/4部材と;
前記反射型偏光部材と前記第二レンズ部との間に配置される第3のλ/4部材と;
を備える、ユーザに対して画像を表示する表示システムにおける前記第一レンズ部および/または前記第二レンズ部である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
2mm/secの延伸速度で遅相軸と直交する方向に5%延伸可能な最低温度において2mm/secの延伸速度で遅相軸と直交する方向に5%延伸された際のRe(550)の変化量が25nm未満である位相差フィルムを含む、光学積層体。
【請求項8】
前記位相差フィルムのRe(550)が、100nm~190nmである、請求項7に記載の光学積層体。
【請求項9】
一方の最表面に粘着剤層が配置されている、請求項7に記載の光学積層体。
【請求項10】
前記位相差フィルムが、二軸延伸フィルムである、請求項7に記載の光学積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学部材の製造方法および光学積層体に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、画像表示を実現し、画像表示の性能を高めるために、一般的に、偏光部材、位相差部材等の光学部材が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
近年、画像表示装置の新たな用途が開発されている。例えば、Virtual Reality(VR)を実現するためのディスプレイ付きゴーグル(VRゴーグル)が製品化され始めている。VRゴーグルは様々な場面での利用が検討されていることから、その軽量化、視認性の向上等が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-103286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記VRゴーグルの軽量化は、例えば、VRゴーグルに用いられるレンズを薄型化することで達成され得る。一方で、薄型レンズを用いた表示システムに適した光学部材の開発も望まれている。
【0006】
上記に鑑み、本発明は、VRゴーグル等の表示システムの視認性と軽量化とを良好に両立し得る光学部材の製造方法の提供を主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1.本発明の1つの局面によれば、位相差フィルムを含む光学積層体を加熱して、曲面部を有する部材に一体化させること、を含み、上記位相差フィルムのガラス転移温度をA℃、上記一体化させる際の上記光学積層体の温度をB℃、上記位相差フィルムを2mm/secの延伸速度で遅相軸と直交する方向に5%延伸可能な最低温度をC℃としたとき、A、B、およびCが、C≦B≦A×1.05の関係を満たし、上記位相差フィルムをC℃において2mm/secの延伸速度で遅相軸と直交する方向に5%延伸した際のRe(550)の変化量が、25nm未満である、光学部材の製造方法が提供される。
2.上記1.に記載の製造方法において、上記Bが、140以下であってよい。
3.上記1.または2.に記載の製造方法において、上記Bが、130以下であってよい。
4.上記1.から3.のいずれかに記載の製造方法において、上記曲面部の曲率半径が、20mm~150mmであってよい。
5.上記1.から4.のいずれかに記載の製造方法において、上記曲面部を有する部材が、偏光部材を介して画像を表す光を前方に出射する表示面を有する表示素子と;上記表示素子の前方に配置され、上記表示素子から出射された光を反射する反射型偏光部材と;上記表示素子と上記反射型偏光部材との間の光路上に配置される第一レンズ部と;上記表示素子と上記第一レンズ部との間に配置され、上記表示素子から出射された光を透過させ、上記反射型偏光部材で反射された光を上記反射型偏光部材に向けて反射させるハーフミラーと;上記表示素子と上記ハーフミラーとの間の光路上に配置される第1のλ/4部材と;上記ハーフミラーと上記反射型偏光部材との間の光路上に配置される第2のλ/4部材と;を備える、ユーザに対して画像を表示する表示システムにおける上記第一レンズ部であってよい。
6.上記1.から4.のいずれかに記載の製造方法において、上記曲面部を有する部材が、偏光部材を介して画像を表す光を前方に出射する表示面を有する表示素子と;上記表示素子の前方に配置され、上記表示素子から出射された光を反射する反射型偏光部材と;上記表示素子と上記反射型偏光部材との間の光路上に配置される第一レンズ部と;上記表示素子と上記第一レンズ部との間に配置され、上記表示素子から出射された光を透過させ、上記反射型偏光部材で反射された光を上記反射型偏光部材に向けて反射させるハーフミラーと;上記反射型偏光部材の前方に配置される第二レンズ部と;上記表示素子と上記ハーフミラーとの間の光路上に配置される第1のλ/4部材と;上記ハーフミラーと上記反射型偏光部材との間の光路上に配置される第2のλ/4部材と;上記反射型偏光部材と上記第二レンズ部との間に配置される第3のλ/4部材と;を備える、ユーザに対して画像を表示する表示システムにおける上記第一レンズ部および/または上記第二レンズ部であってよい。
7.本発明の別の局面によれば、2mm/secの延伸速度で遅相軸と直交する方向に5%延伸可能な最低温度において2mm/secの延伸速度で遅相軸と直交する方向に5%延伸された際のRe(550)の変化量が25nm未満である位相差フィルムを含む、光学積層体が提供される。
8.上記7.に記載の光学積層体において、上記位相差フィルムのRe(550)が、100nm~190nmであってよい。
9.上記7.または8.に記載の光学積層体において、一方の最表面に粘着剤層が配置されていてよい。
10.上記7.から9.のいずれかに記載の光学積層体において、上記位相差フィルムが、二軸延伸フィルムであってよい。
11.上記7.から10.のいずれかに記載の光学積層体において、上記位相差フィルムのNz係数が、0.9以下または1.05以上であってよい。
12.上記7.から11.のいずれかに記載の光学積層体において、上記位相差フィルムの平滑性が0.5arcmin以下であってよい。
13.上記7.から12.のいずれかに記載の光学積層体は、曲面部を有する部材に一体化させるためのものであってよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態による光学部材の製造方法によれば、視認性と軽量化とを良好に両立する表示システムが好適に得られ得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態による光学積層体が適用され得る表示システムの一例の概略の構成を示す模式図である。
本発明の1つの実施形態による光学積層体の概略の構成を示す模式的な断面図である。
本発明の1つの実施形態による光学積層体の概略の構成を示す模式的な断面図である。
本発明の1つの実施形態による光学積層体の概略の構成を示す模式的な断面図である。
図5Aから図5Cは、曲面部を有する部材に位相差フィルムを含む光学積層体を一体化させる方法の一例を示す図である。
図5Aに続く図である。
図5Bに続く図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚み、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、図面については、同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略することがある。
(【0011】以降は省略されています)
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