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公開番号2025103335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220671
出願日2023-12-27
発明の名称OLED表示装置用粘着フィルム
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人G-chemical
主分類C09J 7/38 20180101AFI20250702BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
偏光板を使用しないOLED表示装置に対し、高い耐候性を付与することができる粘着フィルムを提供する。
【解決手段】
OLED素子の視認側に偏光度95%以下の光学素子のみが積層されたOLED表示装置に用いられる粘着フィルムであって、
前記光学素子を構成する層として、紫外線吸収剤を含む層を少なくとも1つ有し、
粘着剤層を有し、
波長380nmの光透過率が20%以下であり、
温度85℃且つ相対湿度85%の環境に240時間曝した後の380nm、450nm、550nm、及び650nmのそれぞれの光透過率の変動比が0.9~1.2であることを特徴とするOLED表示装置用粘着フィルム。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
OLED素子の視認側に偏光度95%以下の光学素子のみが積層されたOLED表示装置に用いられる粘着フィルムであって、
前記光学素子を構成する層として、紫外線吸収剤を含む層を少なくとも1つ有し、
粘着剤層を有し、
波長380nmの光透過率が20%以下であり、
温度85℃且つ相対湿度85%の環境に240時間曝した後の380nm、450nm、550nm、及び650nmのそれぞれの光透過率の変動比が0.9~1.2であることを特徴とするOLED表示装置用粘着フィルム。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記粘着剤層が紫外線吸収剤を含む、請求項1に記載のOLED表示装置用粘着フィルム。
【請求項3】
さらに樹脂層を有する請求項1又は2に記載のOLED表示装置用粘着フィルム。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の粘着フィルムを含む、OLED素子の視認側に偏光度95%以下の光学素子のみが積層されたOLED表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、OLED表示装置用粘着フィルムに関する。より詳細には、偏光板を使用しないOLED表示装置に用いられる粘着フィルムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
OLED(Organic light emitting diode:有機発光ダイオード)表示装置は、液晶表示装置と比較して視認性が高い、視野角依存性が少ない、応答速度が速いこと等の表示性能の利点を有する。また、OLED表示装置は、バックライトを使用しないので、薄型化に有利であり、フレキシブルに湾曲させたり、折り曲げ可能なフォルダブルデバイスとして使用することも可能となる。
【0003】
OLED表示装置は、通常、陽極、発光層を含むOLED層及び陰極がこの順に積層されたOLED素子を有する。OLED素子の電極(陽極または陰極)には、ITO等の高屈折率の透明導電性材料や反射率の高い金属材料等が用いられるため、外光が電極によって反射し、コントラスト低下や内部反射による映り込みの問題が生じ、OLED表示装置の表示性能が悪化してしまう場合がある。外光反射による悪影響を抑えるため、OLED表示装置の視認側に、偏光板と、λ/4板のような円偏光板とを配置する提案がなされている(例えば、特許文献1)。このような円偏光板は、外光に含まれる紫外線を遮断し、紫外線によるOLED素子の劣化を防止する機能も有する。さらには、円偏光板自体の機械的特性により、外部からの衝撃を吸収し、OLED表示装置の損傷も防止するという機能をも有する。しかしながら、円偏光板を用いると、偏光板による吸収のために光の利用効率(すなわち採光率)が悪く、輝度が低くなってしまう。所望の輝度を得るためにOLED素子の発光強度を高めると、消費電力が増加すると共に、OLED素子の短寿命化につながる。また、偏光板は貼り付けるための粘着剤層を含めると、0.15mm程度の厚みになり、OLED表示装置の薄型化には不利となる。さらには、円偏光板は高価なため、製造コストが高くなるという問題もある。
【0004】
円偏光板の代替として、OLED素子に対して視認側にカラーフィルタを配置し、OLED層発光色と同じ色のカラーフィルタが対向するように位置合わせを行うことにより、外光反射を防止しながら、OLED素子の発光光度を向上させる方法が提案されている(例えば、特許文献2)。OLED表示装置の1つの形態として、マイクロキャビティ(多重反射干渉、光共振器または微小共振器とも称される)構造を有するOLED表示装置が知られている。マイクロキャビティ構造を有するOLED表示装置によれば、外部に取り出される光のスペクトルが急峻かつ高強度となるので、輝度及び色純度を向上させることができるとされている(例えば、特許文献3)。OLED表示装置では、OLED素子の視認側に、表面保護、屈曲性等の機能を付与するため、粘着剤層、プラスチックや薄ガラス等の基材、ハードコート層等の各種光学素子の層が積層されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-332068号公報
特開2018-112715号公報
特開2015-207377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この様な偏光板を使用しないOLED表示装置においては、OLED素子の耐候性が低いという問題があった。その理由としては、偏光板を使用する場合と比較して、カラーフィルタの紫外線吸収機能が十分ではないことから、外光に含まれる紫外線によりOLED素子が経年劣化しやすいということが挙げられる。
【0007】
したがって、本発明の目的は、偏光板を使用しないOLED表示装置に対し、高い耐候性を付与することができる粘着フィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意検討した結果、特定の構成を有するOLED表示装置用粘着フィルムを用いたOLED表示装置であれば、上記OLED表示装置が偏光板を使用しない場合であっても十分な耐候性が発揮されることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明では、OLED素子の視認側に偏光度95%以下の光学素子のみが積層されたOLED表示装置に用いられる粘着フィルムであって、
前記光学素子を構成する層として、紫外線吸収剤を含む層を少なくとも1つ有し、
粘着剤層を有し、
波長380nmの光透過率が20%以下であり、
温度85℃且つ相対湿度85%の環境に240時間曝した後の380nm、450nm、550nm、及び650nmのそれぞれの光透過率の変動比が0.9~1.2であることを特徴とするOLED表示装置用粘着フィルムを提供する。
【0010】
上記粘着剤層は紫外線吸収剤を含むことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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