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公開番号2025099233
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215730
出願日2023-12-21
発明の名称水性インキ及び積層体
出願人DICグラフィックス株式会社
代理人個人
主分類C09D 11/106 20140101AFI20250626BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
密着性、皮膜同士の耐ブロッキング性、耐水摩擦性、及び加熱収縮時の白化抑制に優れた皮膜を得ることができる水性インキを提供する。
【解決手段】
バインダー樹脂と、硬化剤と、水性溶剤とを含有し、前記バインダー樹脂は、水性(メタ)アクリルエマルジョンとアルカリ可溶型水溶性樹脂を含有し、前記水性(メタ)アクリルエマルジョンとアルカリ可溶型水溶性樹脂の不揮発分の質量比が、水性(メタ)アクリルエマルジョン/アルカリ可溶型水溶性樹脂=10/90~90/10であり、水性(メタ)アクリルエマルジョンのガラス転移温度(Tg)が-30~60℃である水性インキ、それを用いた積層体。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
バインダー樹脂と、硬化剤と、水性溶剤とを含有し、
前記バインダー樹脂は、水性(メタ)アクリルエマルジョンとアルカリ可溶型水溶性樹脂を含有し、
前記水性(メタ)アクリルエマルジョンとアルカリ可溶型水溶性樹脂の不揮発分の質量比が、水性(メタ)アクリルエマルジョン/アルカリ可溶型水溶性樹脂=10/90~90/10であり、
水性(メタ)アクリルエマルジョンのガラス転移温度(Tg)が-30~60℃であることを特徴とする水性インキ。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記水性(メタ)アクリルエマルジョンの酸価が0mgKOH/g~100mgKOH/gである請求項1に記載の水性インキ。
【請求項3】
前記アルカリ可溶型水溶性樹脂のガラス転移温度(Tg)が10~130℃である請求項1又は2に記載の水性インキ。
【請求項4】
前記アルカリ可溶型水溶性樹脂の酸価が40mgKOH/g~230mgKOH/gである請求項1又は2に記載の水性インキ。
【請求項5】
前記硬化剤がアジリジン系硬化剤である請求項1又は2に記載の水性インキ。
【請求項6】
前記水性(メタ)アクリルエマルジョン及びアルカリ可溶型水溶性樹脂の少なくともいずれか一方が、スチレンアクリル系樹脂である、請求項1又は2に記載の水性インキ。
【請求項7】
前記水性(メタ)アクリルエマルジョン及びアルカリ可溶型水溶性樹脂の少なくともいずれか一方が、自己架橋性成分を含む請求項1又は2に記載の水性インキ。
【請求項8】
フレキソ印刷又はグラビア印刷に用いられる請求項1又は2に記載の水性インキ。
【請求項9】
熱収縮フィルムと、前記熱収縮フィルム上に設けられたニス層とを備え、前記ニス層が、請求項1又は2に記載の水性インキの印刷層であることを特徴とする積層体。
【請求項10】
前記収縮フィルムと前記ニス層との間に、中間インキ層を更に備える、請求項9に記載の積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性インキ及び積層体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
軟包装フィルムの被印刷体に美粧性、機能性を付与させる目的で、グラビアインキ、フレキソインキが広く用いられている。
【0003】
具体的に、例えば商品の包装には、装飾や表面保護のために、これらのグラビアインキ、フレキソインキを、基材となるプラスチックフィルムの表側(包装対象の商品と接触しない側)に印刷し、裏側(包装対象の商品と接触する側)には印刷しないといった簡単な構成(表刷り印刷方式といわれる)の印刷物が利用されている。
【0004】
また、ペットボトル用の胴巻きラベルやシュリンクラベルの場合には、一般的には、外面側にフィルムの傷つき防止機能を付与するためのトップコートニスが印刷され、内面側に装飾用の印刷層及びペットボトルへのブロッキング防止等を付与するためのニス層が設けられる。上述した表刷り印刷のインキ及びトップコートニスは、外部に直接曝されたり、他の部材と直接接触したりすることから、商品の取り扱い時等における強靭な皮膜物性が要求される。
【0005】
近年、VOCによる大気汚染の悪化、地球温暖化など全地球規模の拡大を背景としたサステナビティの観点を根底に、労働安全衛生、更に引火爆発性も加え、脱石油資源への転換する動きに応じ、インキ中の有機溶剤を水に置き換えたいわゆる水性インキの普及が期待されつつある。このような状況下、表刷り印刷のインキ及びトップコートニスにも適用可能な水性インキの検討が、種々進められている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2020/213413号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、インキからなる皮膜に対しては、基材との密着性に加え、各種の皮膜物性(皮膜同士の耐ブロッキング性、耐水摩擦性、加熱収縮時の白化抑制)が求められる。しかし従来の水性インキは、これらの要求を全て満たす点で改良の余地があった。
【0008】
そこで、本発明は、密着性、皮膜同士の耐ブロッキング性、耐水摩擦性、及び加熱収縮時の白化抑制に優れた皮膜を得ることができる水性インキを提供することを課題とする。
また、本発明は、密着性、皮膜同士の耐ブロッキング性、耐水摩擦性、及び加熱収縮時の白化抑制に優れたインキ層を皮膜として備える積層体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち本発明は、バインダー樹脂と、硬化剤と、水性溶剤とを含有し、前記バインダー樹脂は、水性(メタ)アクリルエマルジョンとアルカリ可溶型水溶性樹脂を含有し、前記水性(メタ)アクリルエマルジョンとアルカリ可溶型水溶性樹脂の不揮発分の質量比が、水性(メタ)アクリルエマルジョン/アルカリ可溶型水溶性樹脂=10/90~90/10であり、水性(メタ)アクリルエマルジョンのガラス転移温度(Tg)が-30~60℃である水性インキに関する。
【0010】
また本発明は、熱収縮フィルムと、前記熱収縮フィルム上に設けられたニス層とを備え、前記ニス層が、請求項1又は2に記載の水性インキの印刷層である積層体に関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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