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公開番号2025085108
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023198755
出願日2023-11-24
発明の名称水性粘着剤及び粘着シート
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09J 133/00 20060101AFI20250529BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】適度な粘着力と剥離性とを有する粘着剤層を形成でき、更に粘着剤の不揮発分が高く、高速せん断時の粘着剤の分散安定性が良好な水性粘着剤および該粘着剤を用いた適度な粘着力と剥離性とを有する粘着シートを提供すること。
【解決手段】 平均粒子径(D50)が40~100μmのアクリル系ポリマー粒子と、
平均粒子径(D50)が0.1~0.6μmのアクリル系ポリマー微粒子と、を含み、
レーザー回折散乱で測定される水性粘着剤の粒子径分布が、アクリル系ポリマーに由来する平均粒子径(D50)40~100μmのみ観察され、高速せん断後の粘度および平均粒子径の変化率が特定の範囲であることを特徴とする、不揮発分が40~60質量%の水性粘着剤。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
平均粒子径(D50)が40~100μmのアクリル系ポリマー粒子(I)と、
平均粒子径(D50)が0.10~0.6μmのアクリル系ポリマー微粒子(i)と、を含み、
レーザー回折散乱法で測定される水性粘着剤の粒子径分布が、アクリル系ポリマー粒子(I)を主成分とする平均粒子径(D50)40~100μmのみ観察され、
下記(1)及び(2)を同時に満足することを特徴とする、
不揮発分が40~60質量%の水性粘着剤。
(1)(X2/X1)×100≦20(%)
X1:初期粘度(mPas・s)、X2:高速せん断後の粘度(mPas・s)
(2)(Y2/Y1)×100≦20(%)
Y1:初期平均粒子径(D50)(μm)、Y2:高速せん断後の平均粒子径(D50)(μm)
なお、高速せん断後とはホモミキサーを用いて、水性粘着剤を回転速度10000回/分で10分間回転攪拌した後の状態を指す。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
アクリル系ポリマー粒子(I)と、アクリル系ポリマー微粒子(i)の含有量の比が、70/30~50/50である、請求項1記載の水性粘着剤。
【請求項3】
アクリル系ポリマー微粒子(i)が、(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体(a)、カルボキシル基含有単量体(b)及び水酸基含有単量体(c)を含有し、
単量体混合物100質量%中のカルボキシル基含有単量体(b)の含有率が1~10質量%、水酸基含有単量体(c)の含有率が1~10質量%である単量体混合物の乳化重合物であるアクリル系ポリマー微粒子(i’)を含む請求項1記載の水性粘着剤。
【請求項4】
前記アクリル系ポリマー微粒子(i’)が、単量体混合物100質量部に対してアニオン性乳化剤(d)を2~10質量部含有する単量体組成物の乳化重合物である請求項3記載の水性粘着剤。
【請求項5】
基材の少なくとも一方の面に、請求項1~4のいずれか1項に記載の水性粘着剤から形成された粘着剤層を具備する粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、水性粘着剤及び粘着シートに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
粘着シートとして、再剥離性を有する粘着シートが知られている。例えば、粘着剤層と基材とを備え、粘着剤層にポリマー粒子を含み、粘着シートの粘着剤層面を被着体に貼り付けて使用され、必要があれば被着体からの剥離と被着体への貼り付けを繰り返すことのできる粘着シートが広く使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、球状粘着剤及びエマルション型バインダー粘着剤を含有する粘着剤が、基材シートの片面に塗布されて粘着層が形成されており、該球状粘着剤が、エチレン系不飽和単量体成分100質量部に対して0.1~3質量部のポリアクリル酸の存在下でエチレン系不飽和単量体を重合して得られる球状粘着剤(A)、又はエチレン系不飽和単量体を重合して得られる球状粘着剤に球状粘着剤の固形分100質量部に対して0.1~7質量部のポリアクリル酸を添加して得られる球状粘着剤(B)であることを特徴とする再剥離性粘着シートが記載されている。
【0004】
更に、特許文献2には、D50平均粒子径が20~60μmのアクリル系粒子(I)と、D50平均粒子径が0.1~0.6μmのアクリル系粒子(i)と、架橋剤とを含み、前記アクリル系粒子(i)は、カルボキシル基含有単量体、水酸基含有単量体及びその他の単量体を含む単量体混合物を、オキシ酸のアルカリ金属塩及びポリリン酸のアルカリ金属塩、アニオン反応性乳化剤及びエチレンオキサイド単位の繰り返し数が7~20であるノニオン非反応性乳化剤の存在下で重合してなる、水性再剥離型粘着剤及び粘着シートが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2006/104235号
特開2015-105353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
再剥離性を有する粘着シートには、適度な粘着力と剥離性とを有することが求められる。しかしながら、一般的に、十分な粘着力を有する粘着剤層は剥離性が劣る傾向があり、一方で、良好な剥離性を有する粘着剤層は粘着力が不足する傾向がある。更に、適度な粘着力を発現させるためには、粘着剤の水分を減少させて粘着剤の不揮発分を高める必要がある一方、不揮発分が高いと粘着剤の塗工機での高速せん断時の粘着剤の分散安定性が低下する課題があった。
【0007】
そこで、本発明の実施形態は、適度な粘着力と剥離性とを有する粘着剤層を形成でき、更に粘着剤の不揮発分が高く、高速せん断時の粘着剤の分散安定性が良好な水性粘着剤を提供することを課題とする。更に、本発明の実施形態は、適度な粘着力と剥離性とを有する粘着シートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の例を以下に挙げる。本発明は以下の実施形態に限定されない。
(1)平均粒子径(D50)が40~100μmのアクリル系ポリマー粒子(I)と、
平均粒子径(D50)が0.10~0.6μmのアクリル系ポリマー微粒子(i)と、を含み、
レーザー回折散乱法で測定される水性粘着剤の粒子径分布が、アクリル系ポリマー粒子(I)を主成分とする平均粒子径(D50)40~100μmのみ観察され、
下記(1)及び(2)を同時に満足することを特徴とする、
不揮発分が40~60質量%の水性粘着剤。
(1)(X2/X1)×100≦20(%)
X1:初期粘度(mPas・s)、X2:高速せん断後の粘度(mPas・s)
(2)(Y2/Y1)×100≦20(%)
Y1:初期平均粒子径(D50)(μm)、Y2:高速せん断後の平均粒子径(D50)(μm)
なお、高速せん断後とはホモミキサーを用いて、水性粘着剤を回転速度10000回/分で10分間回転攪拌した後の状態を指す。
【0009】
(2)アクリル系ポリマー粒子(I)と、アクリル系ポリマー微粒子(i)の含有量の比が、70/30~50/50である、前記水性粘着剤。
【0010】
(3)アクリル系ポリマー微粒子(i)が、(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体(a)、カルボキシル基含有単量体(b)及び水酸基含有単量体(c)を含有し、
単量体混合物100質量%中のカルボキシル基含有単量体(b)の含有率が1~10質量%、水酸基含有単量体(c)の含有率が1~10質量%である単量体混合物の乳化重合物であるアクリル系ポリマー微粒子(i’)を含む前記水性粘着剤。
(【0011】以降は省略されています)

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