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公開番号2025097365
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213519
出願日2023-12-19
発明の名称印刷インキおよび印刷物
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09D 11/037 20140101AFI20250624BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
経時で印刷インキの変色が抑制された保存安定性に優れたイソインドリン顔料を含む印刷インキを提供すること。
【解決手段】
課題は、イソインドリン顔料と、一級アミンおよび二級アミンからなる群より選ばれる少なくとも一種のアミン(A)とを含有する印刷インキであって、前記アミン(A)の分子量が1000以下である印刷インキによって解決される。
ただし、前記アミン(A)は、アルカノールアミン、アミドおよびメラミンを除く。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
イソインドリン顔料と、一級アミンおよび二級アミンからなる群より選ばれる少なくとも一種のアミン(A)とを含有する印刷インキであって、前記アミン(A)の分子量が1000以下である、印刷インキ。
ただし、前記アミン(A)は、アルカノールアミン、アミドおよびメラミンを除く。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記アミン(A)が、芳香族アミン以外のアミンである、請求項1記載の印刷インキ。
【請求項3】
前記アミン(A)が、アミノ酸または脂肪族アミンである、請求項1記載の印刷インキ。
【請求項4】
前記イソインドリン顔料100質量部に対して、前記アミン(A)を0.5~30質量部含有する、請求項1に記載の印刷インキ。
【請求項5】
請求項1~4いずれか記載の印刷インキの印刷物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷インキおよび印刷物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
黄色から紅色の色相を呈する有機顔料を含む印刷インキとして、従来よりアゾ顔料を含む印刷インキが使用されているが、環境への配慮から、アゾ顔料に替わる黄色から紅色の色相を呈する有機顔料を含む印刷インキの需要が増大している。そのような印刷インキの一つとして、C.I.ピグメントイエロー185、C.I.ピグメントイエロー139、及びC.I.ピグメントレッド260といった、イソインドリン顔料含む印刷インキが注目されている。イソインドリン顔料は、優れた色再現性、耐光性を有するという基本的な特性もあることから、印刷インキ用途での開発が進められてきた。例えば、特許文献1には、イソインドリン顔料を含むインクジェットインキが開示されている。ところで、印刷インキには、保存中に印刷インキの色が変色しない事が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-97738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らが鋭意検討したところによると、従来のイソインドリン顔料を含む印刷インキは、経時で印刷インキが変色してしまうことがあり、それに伴って印刷物の色調に悪影響を及ぼし得るという問題があった。したがって、本発明が解決しようとする課題は、経時で印刷インキの変色が抑制された保存安定性に優れたイソインドリン顔料を含む印刷インキを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記の課題を解決するべく検討した結果、イソインドリン顔料を、特定のアミンと組み合わせて使用することによって、インキの変色が抑制され、保存安定性が向上することを見出し、本発明に至った。
【0006】
すなわち、本発明は、イソインドリン顔料と、一級アミンおよび二級アミンからなる群より選ばれる少なくとも一種のアミン(A)とを含有する印刷インキであって、前記アミン(A)の分子量が1000以下である、印刷インキに関する。
ただし、上記アミン(A)は、アルカノールアミン、アミドおよびメラミンを除く。
【0007】
また、本発明は、上記アミン(A)が、芳香族アミン以外のアミンである上記印刷インキに関する。
【0008】
また、本発明は、上記アミン(A)が、アミノ酸または脂肪族アミンである上記印刷インキに関する。
【0009】
また、本発明は、上記イソインドリン顔料100質量部に対して、上記アミン(A)を0.5~30質量部含有する上記印刷インキに関する。
【0010】
また、本発明は、上記印刷インキの印刷物に関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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