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公開番号2025099580
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216359
出願日2023-12-22
発明の名称ヒートシール剤および積層体
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09J 201/00 20060101AFI20250626BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
良好なヒートシール性と耐ブロッキング性とを有し、かつ耐水性に優れるヒートシール層を形成することができるヒートシール剤を提供すること。
【解決手段】
60~140℃の範囲内と、-50~20℃の範囲内とにガラス転移温度を有し、酸価が10~130mgKOH/gである樹脂粒子(A)を含有するヒートシール剤であり、好ましくは、樹脂粒子(A)が、ガラス転移温度60~140℃である重合体(A-1)と、ガラス転移温度-50~20℃である重合体(A-2)とを含むヒートシール剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
60~140℃の範囲内と、-50~20℃の範囲内とにガラス転移温度を有し、酸価が10~130mgKOH/gである樹脂粒子(A)を含有する、ヒートシール剤。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記樹脂粒子(A)は、ガラス転移温度60~140℃である重合体(A-1)と、ガラス転移温度-50~20℃である重合体(A-2)とを含む、請求項1に記載のヒートシール剤。
【請求項3】
前記樹脂粒子(A)は、60~140℃の範囲内と、-50~20℃の範囲内とにガラス転移温度を有する重合体(A-3)を含む、請求項1に記載のヒートシール剤。
【請求項4】
前記重合体(A-1)と前記重合体(A-2)との質量比(重合体(A-1)/重合体(A-2))が、10/90~50/50である、請求項2に記載のヒートシール剤。
【請求項5】
さらに、平均粒子径0.03~10μmであるワックス(B)を含む、請求項1に記載のヒートシール剤。
【請求項6】
基材上に、請求項1~5いずれかに記載のヒートシール剤から形成されたヒートシール層を有する、積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒートシール剤および積層体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、衣類や食品、薬品等を包装する包装材として、紙やプラスチックフィルム等の基材が使用されている。内容物を包装後、開口部を封止(以後、「シール」ともいう)するためにヒートシールが多用されている。プラスチックフィルムを基材とする包装材は、それ自身がヒートシール性を有することが多いが、紙を基材とする包装材は、紙自体がヒートシール性を有しないため、包装材の内面全面、あるいは封止する開口に、ヒートシール性を有するポリエチレンフィルムなどのプラスチックフィルムを紙基材と積層することにより、ヒートシール性を付与することが多い。
【0003】
近年、省資源、脱プラスチック、リサイクルの容易さという観点から、紙を基材とする包装材の伸長が著しい。しかしながら、プラスチックフィルムが積層された紙の包装材は、リサイクルする際にプラスチックフィルムと分離することが必要となり、リサイクル工程上の負荷となっている。そのため、プラスチックフィルムを紙基材と積層する代わりに 基材にヒートシール性を有するヒートシール剤を塗工してヒートシール層を形成することにより、紙を基材とする包装材を得る検討がなされている。
【0004】
しかし、開口部のシール強度が十分でない場合、荷物の輸送中や取り扱い時に、封止した包装材の開口部が開口してしまうという問題が生じる恐れがある。
また、ヒートシール剤の塗工によってヒートシール層を形成した場合、封止したくない部分とヒートシール層とが貼り付いてしまう、いわゆる「ブロッキング」という現象が生じやすいことが問題となっている。このブロッキングは、作業性の低下や包装材の品質低下をもたらす。このブロッキングのしやすさ(ブロッキング性)は、ヒートシール性と相反する性質であると当業者の間では一般的に認識されている。
さらに、紙基材を用いた包装材の場合、紙自体が耐水性に乏しいため、水に濡れた際に水が包装材の内部に浸透し、内容物の汚染や変質などを引き起こしやすいという問題がある。
【0005】
そのため、紙を基材とした包装材においては、耐ブロッキング性(ブロッキングのしにくさのことを「耐ブロッキング性」と称する)に優れ、耐水性を有するヒートシール剤を、包装材の内面全面に塗工することにより包装材を得る方式が検討されているが、良好なヒートシール性と耐ブロッキング性とを両立させつつ、かつ十分な耐水性を付与することは困難であった。
【0006】
例えば、特許文献1には、撥水性、耐油性、水蒸気バリア性、ヒートシール性、耐ブロッキング性を発現する塗工層を有する材料が開示されているが、実用レベルでのヒートシール性、耐ブロッキング性、および耐水性の両立という観点では不十分であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2022/137707号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、良好なヒートシール性と耐ブロッキング性とを有し、かつ耐水性に優れるヒートシール層を形成することができるヒートシール剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に至った。
すなわち、本発明は、60~140℃の範囲内と、-50~20℃の範囲内とにガラス転移温度を有し、酸価が10~130mgKOH/gである樹脂粒子(A)を含有する、ヒートシール剤に関する。
【0010】
また、本発明は、上記樹脂粒子(A)は、ガラス転移温度60~140℃である重合体(A-1)と、ガラス転移温度-50~20℃である重合体(A-2)とを含む、上記ヒートシール剤に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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