TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025073926
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023185117
出願日2023-10-27
発明の名称粘着剤組成物及びその用途
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人
主分類C09J 133/00 20060101AFI20250502BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】湿熱条件下での耐久性及びリワーク性に優れるだけでなく、基材への密着性及び加工性が良好な粘着剤が得られる粘着剤組成物の提供。
【解決手段】アクリル系樹脂(A)、架橋剤(B)及びイオン性化合物(C)を含有する粘着剤組成物であって、前記架橋剤(B)は、脂肪族系ポリイソシアネート系架橋剤を含有し、前記粘着剤組成物から得られる粘着剤層は、20℃での貯蔵弾性率がG'(20℃)≦8.0×104(Pa)であり、かつ85℃での貯蔵弾性率が3.5×104≦G'(85℃)≦8.0×104(Pa)である粘着剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アクリル系樹脂(A)、架橋剤(B)及びイオン性化合物(C)を含有する粘着剤組成物であって、
前記架橋剤(B)は、脂肪族系ポリイソシアネート系架橋剤を含有し、
前記粘着剤組成物から得られる粘着剤層は、20℃での貯蔵弾性率がG'(20℃)≦8.0×10

(Pa)であり、かつ85℃での貯蔵弾性率が3.5×10

≦G'(85℃)≦8.0×10

(Pa)である粘着剤組成物。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記アクリル系樹脂(A)は、水酸基含有モノマー(a2-1)由来の構造単位を含有し、前記水酸基含有モノマー(a2-1)由来の構造単位の含有量が前記アクリル系樹脂(A)を構成する全構造単位の2重量%以上である請求項1記載の粘着剤組成物。
【請求項3】
前記架橋剤(B)は、固形分100重量%あたりのイソシアネート基の濃度が15重量%以下である請求項1記載の粘着剤組成物。
【請求項4】
シランカップリング剤(D)を更に含有する請求項1記載の粘着剤組成物。
【請求項5】
前記シランカップリング剤(D)がエポキシ基及び/又はメルカプト基を含有する請求項4記載の粘着剤組成物。
【請求項6】
前記シランカップリング剤(D)がオリゴマー型シラン化合物である請求項4記載の粘着剤組成物。
【請求項7】
前記イオン性化合物(C)の融点が25℃以上である請求項1記載の粘着剤組成物。
【請求項8】
前記イオン性化合物(C)のカチオン成分(c1)が窒素を含有するオニウムカチオンである請求項1記載の粘着剤組成物。
【請求項9】
請求項1~8いずれか記載の粘着剤組成物からなる光学部材用粘着剤組成物。
【請求項10】
光学部材上に粘着剤層が積層された粘着剤層付き光学部材であって、前記粘着剤層が請求項9記載の粘着剤組成物が架橋されてなる粘着剤を含む粘着剤層付き光学部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤組成物及びその用途に関し、詳しくは、粘着剤組成物、光学部材用粘着剤組成物、それを用いてなる粘着剤及び光学部材に関する。更に詳しくは、偏光板等の光学部材とガラス基板等とを貼り合わせる粘着剤として用いた際に、湿熱条件下での耐久性及びリワーク性のみならず、基材への密着性及び加工性のすべてを両立できる実用性の高い粘着剤を得ることができる粘着剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、液晶表示板は液晶セルの両面に偏光板を積層して製造され、偏光板は偏光性が付与されたポリビニルアルコール系フィルム等からなる偏光子の両面がトリアセチルセルロース(TAC)系フィルム等の保護フィルムで被覆されて形成され、液晶セルは配向した液晶成分を2枚のガラス板にて挟持させて形成される。この液晶セルの両面への偏光板の積層は、偏光板表面に設けた粘着剤層を前記液晶セルの表面に当接し、押し付けることにより行われるのが通常である。
【0003】
偏光板が用いられる液晶表示板は様々な環境下で用いられるため、偏光板表面に設けた粘着剤層が高温高湿度の環境下であっても発泡したり、剥がれたりしないような耐久性が求められている。耐久性、とりわけ耐湿熱性に優れた粘着剤として、例えば特許文献1には、通常よりも水酸基モノマーを多く共重合させたアクリル系樹脂を用いてなるアクリル系粘着剤が記載され、このアクリル系粘着剤が耐湿熱白化性に優れることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-213203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、本発明者らは、特許文献1に記載された粘着剤は、耐湿熱白化性には優れるものの、水酸基含有量が多すぎてポリマーの極性が高くなるので、同じく極性の高い芳香族系の架橋剤を使用した際に極性の低い基材(偏光板等)との密着性が低くなるおそれがあり、そのため、偏光板のスリット加工工程において粘着剤が基材からはみ出すなど加工性に問題が生じるおそれがあることを知得した。
【0006】
本発明では、このような背景下において、湿熱条件下での耐久性及びリワーク性に優れるだけでなく、基材への密着性及び加工性が良好な粘着剤が得られる粘着剤組成物、この組成物が架橋されてなる粘着剤、この粘着剤を用いた光学部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
しかるに本発明者らは、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、アクリル系樹脂、架橋剤及びイオン性化合物を含有する粘着剤組成物において、脂肪族系ポリイソシアネート系架橋剤を含む架橋剤を用い、さらに、粘着剤組成物を特定の貯蔵弾性率に調整することにより、湿熱条件下での耐久性及びリワーク性に優れる以外にも、基材への密着性及び加工性が良好な粘着剤が得られる粘着剤組成物が創出されることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
即ち、本発明は以下の態様を含む。
本発明の態様(1)は、アクリル系樹脂(A)、架橋剤(B)及びイオン性化合物(C)を含有する粘着剤組成物であって、前記架橋剤(B)は、脂肪族系ポリイソシアネート系架橋剤を含有し、前記粘着剤組成物から得られる粘着剤層は、20℃での貯蔵弾性率がG'(20℃)≦8.0×10

(Pa)であり、かつ85℃での貯蔵弾性率が3.5×10

≦G'(85℃)≦8.0×10

(Pa)の粘着剤組成物である。
【0009】
本発明の態様(2)は、態様(1)の粘着剤組成物において、前記アクリル系樹脂(A)は、水酸基含有モノマー(a2-1)由来の構造単位を含有し、前記水酸基含有モノマー(a2-1)由来の構造単位の含有量が前記アクリル系樹脂(A)を構成する全構造単位の2重量%以上である。
【0010】
本発明の態様(3)は、態様(1)又は(2)の粘着剤組成物において、前記架橋剤(B)は、固形分100重量%あたりのイソシアネート基の濃度が15重量%以下である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
消火塗料
29日前
個人
粘着テープ
22日前
ベック株式会社
被覆材
27日前
東ソー株式会社
粘着剤組成物
2か月前
日榮新化株式会社
粘着テープ
1か月前
ぺんてる株式会社
固形描画材
20日前
三商株式会社
屋外用塗料組成物
1か月前
アイカ工業株式会社
パテ組成物
20日前
アイカ工業株式会社
塗材仕上げ工法
1か月前
株式会社エフコンサルタント
被覆材
14日前
日榮新化株式会社
掲示パネルセット
1か月前
東ソー株式会社
ホットメルト接着剤
1か月前
株式会社エフコンサルタント
被覆材
2か月前
日本特殊塗料株式会社
塗り床材組成物
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型圧着組成物
1か月前
株式会社村田製作所
接着剤
3か月前
コニシ株式会社
プライマー組成物
1か月前
株式会社大阪ソーダ
撥水撥油性表面処理剤
1か月前
デンカ株式会社
蛍光体
1か月前
デンカ株式会社
蛍光体
1か月前
デンカ株式会社
蛍光体粉末の製造方法
3か月前
花王株式会社
レオロジー改質剤
12日前
アイカ工業株式会社
無溶剤型コーティング剤
2か月前
アイカ工業株式会社
バランスウエイト用組成物
1か月前
新光電気工業株式会社
潜熱蓄熱体
3か月前
artience株式会社
ホットメルト接着剤
3か月前
デンカ株式会社
蛍光体粉末
1か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
3か月前
TOTO株式会社
設備
1か月前
TOTO株式会社
部材
2か月前
日東電工株式会社
粘着シート
3か月前
大日本印刷株式会社
塗工液及び容器
1か月前
artience株式会社
印刷インキ及び印刷物
2か月前
TOTO株式会社
部材
1か月前
花王株式会社
液状レオロジー改質剤
13日前
エスケー化研株式会社
吸熱性組成物及び吸熱ボード
2か月前
続きを見る