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公開番号2025058950
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2024157439
出願日2024-09-11
発明の名称表面処理剤
出願人ダイキン工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09K 3/18 20060101AFI20250401BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本開示は、耐摩耗性が良好な膜を実現し得る表面処理剤の提供を目的とする。
【解決手段】本開示の組成物は、フルオロポリエーテル基を有するシラン化合物(A)と、フルオロポリエーテル基及びアリルエーテル基を有する化合物(B)と、を含む。上記フルオロポリエーテル基を有するシラン化合物(A)は、フルオロポリエーテル基と加水分解性シリル基とを有する化合物であり得、好ましくは、アリルエーテル基を含まない。上記フルオロポリエーテル基及びアリルエーテル基を有する化合物(B)は、特に限定されるものではないが、5×102~1×105の平均分子量を有し得る。かかる範囲のなかでも、2,000~32,000、より好ましくは2,500~12,000の平均分子量を有することが、摩耗耐久性の観点から好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
フルオロポリエーテル基を有するシラン化合物(A)と、
フルオロポリエーテル基及びアリルエーテル基を有する化合物(B)
と、を含み、
前記化合物(B)は、以下の式(3)、(4)又は(5):

F1
α
-X

-[AR
B1
δ

B2
3-δ

β
(3)
[R
B1
δ

B2
3-δ
A]
γ
-X

-R
F2
-X

-[AR
B1
δ

B2
3-δ

γ
(4)

Si
γ
-X

-R
F2
-X

-[AR
B1
δ

B2
3-δ

γ
(5)
[式中:
Aは、それぞれ独立して、C原子又はSi原子であり;

F1
は、それぞれ独立して、Rf

-R

-O

-であり;

F2
は、-Rf


-R

-O

-であり;
Rf

は、それぞれ独立して、1個又はそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-16
アルキル基であり;
Rf

は、1個又はそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記フルオロポリエーテル基を有するシラン化合物(A)は、式(1)又は(2):
TIFF
2025058950000020.tif
20
120
[式中:

F1
は、それぞれ独立して、Rf

-R

-O

-であり;

F2
は、-Rf


-R

-O

-であり;
Rf

は、それぞれ独立して、1個又はそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-16
アルキル基であり;
Rf

は、1個又はそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-6
アルキレン基であり;


は、それぞれ独立して、2価のフルオロポリエーテル基であり;
pは、0又は1であり;
qは、それぞれ独立して、0又は1であり;

Si
は、それぞれ独立して、水酸基、加水分解性基、水素原子又は1価の有機基が結合したSi原子を含む1価の基であり;
式(1)又は式(2)のそれぞれにおいて、少なくとも1つのR
Si
は、水酸基又は加水分解性基が結合したSi原子を含む1価の基であり;
式(1)又は式(2)のそれぞれにおいて、R
Si
は、アリルエーテル基を含まず;


は、それぞれ独立して、単結合又は2~10価の有機基であり;
αは、1~9の整数であり;
βは、1~9の整数であり;
γは、それぞれ独立して、1~9の整数である。]
で表される少なくとも1種の化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記組成物に含まれるR
Si
及びR
B1
の合計に対する、前記組成物に含まれるR
B1
の割合が25モル%以下である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記シラン化合物(A)は、式(1a):

F1
-X

-R
Si
(1a)
[式中:

F1
は、それぞれ独立して、Rf

-R

-O

-であり;
Rf

は、それぞれ独立して、1個又はそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-16
アルキル基であり;


は、それぞれ独立して、2価のフルオロポリエーテル基であり;
qは、それぞれ独立して、0又は1であり;

Si
は、それぞれ独立して、水酸基、加水分解性基、水素原子又は1価の有機基が結合したSi原子を含む1価の基であり;
式(1)において、少なくとも1つのR
Si
は、水酸基又は加水分解性基が結合したSi原子を含む1価の基であり;
式(1)において、R
Si
は、アリルエーテル基を含まず;


は、それぞれ独立して、単結合又は2~10価の有機基である。]
において、X

が、単結合又は下記式:
-(R
51

p5
-(X
51

q5

[式中:

51
は、単結合、-(CH


s5
-又はo-、m-もしくはp-フェニレン基を表し、好ましくは-(CH


s5
-であり、
s5は、1~20の整数、好ましくは1~6の整数、より好ましくは1~3の整数、さらにより好ましくは1又は2であり、

51
は、-(X
52

l5
-を表し、

52
は、それぞれ独立して、-O-、-S-、o-、m-もしくはp-フェニレン基、-C(O)O-、-Si(R
53


-、-(Si(R
53


O)
m5
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物を含む、表面処理剤。
【請求項6】
含フッ素オイル及びシリコーンオイルから選択される1種又はそれ以上の成分をさらに含む、請求項5に記載の表面処理剤。
【請求項7】
防汚性コーティング剤又は防水性コーティング剤として使用される、請求項5に記載の表面処理剤。
【請求項8】
基材と、該基材の表面に、請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物より形成された層とを含む物品。
【請求項9】
基材と、該基材の表面に、請求項5に記載の表面処理剤より形成された層とを含む物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、表面処理剤に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
ある種のフルオロポリエーテル基含有シラン化合物は、基材の表面処理に用いると、優れた撥水性、撥油性、防汚性などを提供し得ることが知られている。フルオロポリエーテル基含有シラン化合物を含む表面処理剤から得られる層(以下、「表面処理層」とも言う)は、いわゆる機能性薄膜として、例えばガラス、プラスチック、繊維、衛生用品、建築資材など種々多様な基材に施されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-218639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のフルオロポリエーテル基含有シラン化合物は、優れた機能を有する表面処理層を与えることができるが、より高い耐久性を有する表面処理層が求められている。
【0005】
本開示は、耐摩耗性が良好な膜を実現し得る表面処理剤の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、以下の態様を含む。
[1]
フルオロポリエーテル基を有するシラン化合物(A)と、
フルオロポリエーテル基及びアリルエーテル基を有する化合物(B)
と、を含み、
前記化合物(B)は、以下の式(3)、(4)又は(5):

F1
α
-X

-[AR
B1
δ

B2
3-δ

β
(3)
[R
B1
δ

B2
3-δ
A]
γ
-X

-R
F2
-X

-[AR
B1
δ

B2
3-δ

γ
(4)

Si
γ
-X

-R
F2
-X

-[AR
B1
δ

B2
3-δ

γ
(5)
[式中:
Aは、それぞれ独立して、C原子又はSi原子であり;

F1
は、それぞれ独立して、Rf

-R

-O

-であり;

F2
は、-Rf


-R

-O

-であり;
Rf

は、それぞれ独立して、1個又はそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-16
アルキル基であり;
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、耐摩耗性が良好な膜を実現し得る表面処理剤を提供し得る。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の組成物は、フルオロポリエーテル基を有するシラン化合物(A)と、フルオロポリエーテル基及びアリルエーテル基を有する化合物(B)と、を含む。本開示の組成物は、上記化合物(A)と化合物(B)とを含むため、耐摩耗性が良好な膜を実現し得る。ただし、化合物(A)と、化合物(B)とは異なる。
【0009】
シラン化合物(A)を用いることで、耐摩耗性、特にスチールウールに対する耐摩耗性が良好な膜を提供し得る。本発明者らの検討によれば、化合物(A)に加えて上記化合物(B)を用いることで、スチールウールに対する耐摩耗性のみならず、より柔軟な材料、例えば、消しゴム等の樹脂系材料に対する耐摩耗性が良好な膜が得られることが見出された。本開示は特定の理論に限定して解釈されるべきではないが、化合物(B)は、末端にビニルエーテル基を有しており、かかる基が柔軟な材料との摩擦が生じた場合に、膜の損傷を抑制する作用を発揮し得ると考えられる。
【0010】
(フルオロポリエーテル基を有するシラン化合物(A))
上記フルオロポリエーテル基を有するシラン化合物(A)は、フルオロポリエーテル基と加水分解性シリル基とを有する化合物であり得、好ましくは、アリルエーテル基を含まない。好ましい態様において、上記化合物(A)は、下記式(1)又は(2):
TIFF
2025058950000002.tif
20
120
[式中:

F1
は、それぞれ独立して、Rf

-R

-O

-であり;

F2
は、-Rf


-R

-O

-であり;
Rf

は、それぞれ独立して、1個又はそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-16
アルキル基であり;
Rf

は、1個又はそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-6
アルキレン基であり;


は、それぞれ独立して、2価のフルオロポリエーテル基であり;
pは、0又は1であり;
qは、それぞれ独立して、0又は1であり;

Si
は、それぞれ独立して、水酸基、加水分解性基、水素原子又は1価の有機基が結合したSi原子を含む1価の基であり;
式(1)又は式(2)のそれぞれにおいて、少なくとも1つのR
Si
は、水酸基又は加水分解性基が結合したSi原子を含む1価の基であり;
式(1)又は式(2)のそれぞれにおいて、R
Si
は、アリルエーテル基を含まず;


は、それぞれ独立して、単結合又は2~10価の有機基であり;
αは、1~9の整数であり;
βは、1~9の整数であり;
γは、それぞれ独立して、1~9の整数である。]
で表される少なくとも1種の化合物を含むことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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