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公開番号
2025103669
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023221223
出願日
2023-12-27
発明の名称
電気剥離型粘着シート、及び接合体
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
C09J
11/06 20060101AFI20250702BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】高温高湿環境下における導電性層の支持基材からの剥がれを抑制する、電気剥離型粘着シート及び接合体を提供すること。
【解決手段】支持基材と導電性層とを含む導電性基材と、電圧の印加により粘着力が低下する電気剥離型粘着剤層とをこの順に備え、前記支持基材と前記導電性層とが接しており、前記導電性層側の面における前記支持基材の表面粗さSaが6.2μm未満である、電気剥離型粘着シート。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
支持基材と導電性層とを含む導電性基材と、
電圧の印加により粘着力が低下する電気剥離型粘着剤層とをこの順に備え、
前記支持基材と前記導電性層とが接しており、
前記導電性層側の面における前記支持基材の表面粗さSaが6.2μm未満である、電気剥離型粘着シート。
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【請求項2】
前記電気剥離型粘着剤層はポリマー及び電解質を含有する、請求項1に記載の電気剥離型粘着シート。
【請求項3】
前記電解質の含有量が、前記ポリマー100質量部に対して0.5質量部以上30質量部以下である、請求項2に記載の電気剥離型粘着シート。
【請求項4】
前記電解質はイオン液体であり、前記イオン液体のアニオンは、ビス(フルオロスルホニル)イミドアニオン、及びビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオンからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項2に記載の電気剥離型粘着シート。
【請求項5】
前記電解質はイオン液体であり、前記イオン液体のカチオンは、窒素含有オニウムカチオン、硫黄含有オニウムカチオン、及びリン含有オニウムカチオンからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項2に記載の電気剥離型粘着シート。
【請求項6】
前記電気剥離型粘着剤層の前記導電性基材側の面上にコート層が形成されている、請求項1に記載の電気剥離型粘着シート。
【請求項7】
前記コート層は、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂より選択される少なくとも一種の樹脂、又はSiNx、SiOx、Al
2
O
3
、Ni、NiCrより選択される少なくとも一種の無機物を含む、請求項6に記載の電気剥離型粘着シート。
【請求項8】
さらにその他の粘着剤層を備え、
前記支持基材の前記導電性層とは反対側の面上に前記その他の粘着剤層が形成されている、請求項1に記載の電気剥離型粘着シート。
【請求項9】
さらにその他の粘着剤層、第2の導電性層、及び第2のその他の粘着剤層を備え、
前記支持基材の前記導電性層とは反対側の面上に前記その他の粘着剤層が形成され、
前記電気剥離型粘着剤層の前記導電性層とは反対側の面上に、前記第2の導電性層、及び前記第2のその他の粘着剤層がこの順に形成されている、請求項1に記載の電気剥離型粘着シート。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか一項に記載の電気剥離型粘着シートと、導電性の材料とを備え、
前記電気剥離型粘着剤層が前記導電性の材料に貼着した、接合体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気剥離型粘着シート、及び接合体に関する。
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【背景技術】
【0002】
電子部品製造工程等において、歩留まり向上のためのリワークや、使用後に部品を分解して回収するリサイクル等に関する要望が増している。このような要望に応えるべく、電子部品製造工程等で部材間を接合するうえで、一定の接着力とともに一定の剥離性をも伴った両面電気剥離型粘着シートが利用される場合がある。
【0003】
上記の接着力と剥離性を実現する両面電気剥離型粘着シートとして、粘着剤組成物を形成する成分に、カチオンとアニオンからなるイオン液体を使用し、粘着剤層に電圧を印加することにより剥離する電気剥離型粘着シート(電気剥離型粘着シート)が知られている(特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-037354号公報
特許第6097112号公報
特許第4139851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電気剥離型粘着シートは、電圧非印加時には部材を強固に接合し、電圧印加時には少ない力で剥離できることが好ましい。
【0006】
しかし、従来の技術においては、電気剥離型粘着シートを導電性の被着体に貼り付けた接合体は、高温高湿環境下においては、電気剥離しようとすると導電性層が支持基材から剥がれてしまい、電気剥離型粘着シートが機能しない、被着体の汚染につながる等のおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みて完成されたものであり、高温高湿環境下における導電性層の支持基材からの剥がれを抑制する、電気剥離型粘着シート及び接合体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らが検討を重ねた結果、支持基材と導電性層とが接している導電性基材において、導電性層側の面における支持基材の表面粗さSaを特定の範囲とすることにより、高温高湿環境下における導電性層の支持基材からの剥がれを抑制し得ることを見出した。
【0008】
前記課題を解決するための手段は、以下のとおりである。
[1]
支持基材と導電性層とを含む導電性基材と、
電圧の印加により粘着力が低下する電気剥離型粘着剤層とをこの順に備え、
前記支持基材と前記導電性層とが接しており、
前記導電性層側の面における前記支持基材の表面粗さSaが6.2μm未満である、電気剥離型粘着シート。
[2]
前記電気剥離型粘着剤層はポリマー及び電解質を含有する、[1]に記載の電気剥離型粘着シート。
[3]
前記電解質の含有量が、前記ポリマー100質量部に対して0.5質量部以上30質量部以下である、[2]に記載の電気剥離型粘着シート。
【0009】
[4]
前記電解質はイオン液体であり、前記イオン液体のアニオンは、ビス(フルオロスルホニル)イミドアニオン、及びビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオンからなる群より選択される少なくとも一種である、[2]に記載の電気剥離型粘着シート。
[5]
前記電解質はイオン液体であり、前記イオン液体のカチオンは、窒素含有オニウムカチオン、硫黄含有オニウムカチオン、及びリン含有オニウムカチオンからなる群より選択される少なくとも一種である、[2]に記載の電気剥離型粘着シート。
[6]
前記電気剥離型粘着剤層の前記導電性基材側の面上にコート層が形成されている、[1]に記載の電気剥離型粘着シート。
[7]
前記コート層は、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂より選択される少なくとも一種の樹脂、又はSiNx、SiOx、Al
2
O
3
、Ni、NiCrより選択される少なくとも一種の無機物を含む、[6]に記載の電気剥離型粘着シート。
【0010】
[8]
さらにその他の粘着剤層を備え、
前記支持基材の前記導電性層とは反対側の面上に前記その他の粘着剤層が形成されている、[1]に記載の電気剥離型粘着シート。
[9]
さらにその他の粘着剤層、第2の導電性層、及び第2のその他の粘着剤層を備え、
前記支持基材の前記導電性層とは反対側の面上に前記その他の粘着剤層が形成され、
前記電気剥離型粘着剤層の前記導電性層とは反対側の面上に、前記第2の導電性層、及び前記第2のその他の粘着剤層がこの順に形成されている、[1]に記載の電気剥離型粘着シート。
(【0011】以降は省略されています)
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