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公開番号2025084028
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2024038347
出願日2024-03-12
発明の名称樹脂発泡体および発泡部材
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類C08J 9/04 20060101AFI20250526BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】柔軟性および低発塵性に優れた樹脂発泡体を提供すること。
【解決手段】[1]本発明の実施形態による樹脂発泡体は、気泡構造を有し、下記式(1)を満たす。
層間強度(N/20mm)>見かけ密度(g/cm3)×40+3 ・・・(1)
[2]上記[1]に記載の樹脂発泡体は、見かけ密度が、0.4g/cm3以下であってもよい。
[3]上記[1]または[2]に記載の樹脂発泡体は、層間強度が、3N/20mm以上であってもよい。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
気泡構造を有し、
下記式(1)を満たす、
層間強度(N/20mm)>見かけ密度(g/cm

)×40+3 ・・・(1)
樹脂発泡体。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
見かけ密度が、0.4g/cm

以下である、請求項1に記載の樹脂発泡体。
【請求項3】
層間強度が、3N/20mm以上である、請求項1に記載の樹脂発泡体。
【請求項4】
平均気泡径が、50μm以上である、請求項1に記載の樹脂発泡体。
【請求項5】
50%圧縮荷重が、40N/cm

以下である、請求項1に記載の樹脂発泡体。
【請求項6】
前記樹脂発泡体に1000g/cm

の荷重を加えた状態で120秒間維持した後の厚み回復率が、80%以上である、請求項1に記載の樹脂発泡体。
【請求項7】
前記気泡径の変動係数が、0.6以下である、請求項1に記載の樹脂発泡体。
【請求項8】
再生樹脂を含み、樹脂発泡体における再生樹脂比率が0.2以上であり、
下記式(2)を満たす、
見かけ密度(g/cm

)<0.046×再生樹脂比率+0.0121 ・・・(2)
請求項1に記載の樹脂発泡体。
【請求項9】
前記再生樹脂として、ポリオレフィンを含む、請求項8に記載の樹脂発泡体。
【請求項10】
前記再生樹脂としてのポリオレフィンの温度230℃におけるメルトフローレート(MFR)が、10g/10分未満である、請求項9に記載の樹脂発泡体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂発泡体および発泡部材に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
電子機器の画面保護、基板の保護、電子部品の保護等のため、クッション材として発泡体が多用されている。このような発泡体においては、好ましくクッション性を発現し得るように柔軟性に優れることが求められる。しかしながら、柔軟性を高めようとすると、発塵しやすくなるという問題が生じる。すなわち、従来技術においては、柔軟性と低発塵性とが高度に両立された発泡体は実現されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-186504号公報
特開2015-034299号公報
特開2006-225571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、柔軟性および低発塵性に優れた樹脂発泡体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]本発明の実施形態による樹脂発泡体は、気泡構造を有し、下記式(1)を満たす。
層間強度(N/20mm)>見かけ密度(g/cm

)×40+3 ・・・(1)
[2]上記[1]に記載の樹脂発泡体は、見かけ密度が、0.4g/cm

以下であってもよい。
[3]上記[1]または[2]に記載の樹脂発泡体は、層間強度が、3N/20mm以上であってもよい。
[4]上記[1]から[3]のいずれかに記載の樹脂発泡体は、平均気泡径が、50μm以上であってもよい。
[5]上記[1]から[4]のいずれかに記載の樹脂発泡体は、50%圧縮荷重が、40N/cm

以下であってもよい。
[6]上記[1]から[5]のいずれかに記載の樹脂発泡体において、上記樹脂発泡体に1000g/cm

の荷重を加えた状態で120秒間維持した後の厚み回復率が、80%以上であってもよい。
[7]上記[1]から[6]のいずれかに記載の樹脂発泡体は、上記気泡径の変動係数が、0.6以下であってもよい。
[8]上記[1]から[7]のいずれかに記載の樹脂発泡体は、再生樹脂を含み、樹脂発泡体における再生樹脂比率が0.2以上であり、下記式(2)を満たしていてもよい。
見かけ密度(g/cm

)<0.046×再生樹脂比率+0.0121 ・・・(2)
[9]上記[8]に記載の樹脂発泡体は、上記再生樹脂として、ポリオレフィンを含んでいてもよい。
[10]上記[9]に記載の樹脂発泡体は、上記再生樹脂としてのポリオレフィンの温度230℃におけるメルトフローレート(MFR)が、10g/10分未満であってもよい。
[11]上記[9]または[10]に記載の樹脂発泡体は、上記再生樹脂としてのポリオレフィンの溶融張力が、10cN以上であってもよい。
[12]上記[9]から[11]のいずれかに記載の樹脂発泡体は、上記再生樹脂としてのポリオレフィンの融点+20℃におけるダイスウェル比が、1.5以下であってもよい。
[13]上記[9]から[12]のいずれかに記載の樹脂発泡体は、上記ポリオレフィンが、ポリエチレンまたはポリプロピレンであってもよい。
[14]上記[9]から[13]のいずれかに記載の樹脂発泡体は、上記ポリオレフィンが、ポリオレフィン系エラストマー以外のポリオレフィンとポリオレフィン系エラストマーの混合物であってもよい。
[15]上記[1]から[14]のいずれかに記載の樹脂発泡体は、上記樹脂発泡体を形成する樹脂組成物の融点+20℃におけるダイスウェル比が1.5以下であってもよい。
[16]上記[1]から[15]のいずれかに記載の樹脂発泡体は、片面または両面に、熱溶融層を有していてもよい。
[17]本発明の実施形態による発泡部材は、樹脂発泡層と、該樹脂発泡層の少なくとも一方の側に配置された粘着剤層を有し、該樹脂発泡層が、上記[1]から[16]のいずれかに記載の樹脂発泡体であってもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、柔軟性および低発塵性に優れた樹脂発泡体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の1つの実施形態による発泡部材の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.樹脂発泡体
本発明の実施形態による樹脂発泡体は、下記式(1)を満たす。
層間強度(N/20mm)>見かけ密度(g/cm

)×40+3 ・・・(1)
【0009】
本明細書において、層間強度とは、23℃における層間強度であって、樹脂発泡体を厚み方向に引っ張り、樹脂発泡体が破壊(はく離)する際の最大荷重である。層間強度の測定方法は、後述する。
【0010】
本発明の実施形態においては、上記樹脂発泡体は、気泡構造(セル構造)を有する。気泡構造(セル構造)としては、独立気泡構造、連続気泡構造、半連続半独立気泡構造(独立気泡構造と連続気泡構造が混在している気泡構造)などが挙げられる。好ましくは、樹脂発泡体の気泡構造は、半連続半独立気泡構造である。代表的には、上記樹脂発泡体は、再生樹脂を含む樹脂組成物を発泡させることにより得られる。上記樹脂組成物は、樹脂発泡体を構成する樹脂を少なくとも含有する組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

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