TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025092129
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207808
出願日2023-12-08
発明の名称位相差フィルムの製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250612BHJP(光学)
要約【課題】視認性を向上させながら、VRゴーグルの軽量化を良好に達成し得る位相差フィルムを提供すること。
【解決手段】位相差フィルムの製造方法は、負の複屈折を有する樹脂を含む形成材料をフィルム状に製膜すること、および、製膜した膜31をアニールすること、を含む。製膜は、支持体30に、形成材料を含む樹脂溶液を塗工することにより行われ、アニールの温度は、樹脂溶液に含まれる溶媒の沸点T(℃)以上である。
【選択図】図2A
特許請求の範囲【請求項1】
負の複屈折を有する樹脂を含む形成材料をフィルム状に製膜すること、および、
前記製膜した膜をアニールすること、を含み、
前記製膜は、支持体に、前記形成材料を含む樹脂溶液を塗工することにより行われ、
前記アニールの温度は、前記樹脂溶液に含まれる溶媒の沸点T(℃)以上である、
位相差フィルムの製造方法。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記アニールの温度は130℃以上である、請求項1に記載の位相差フィルムの製造方法。
【請求項3】
前記アニールの時間は15秒以上である、請求項1に記載の位相差フィルムの製造方法。
【請求項4】
前記アニールにおいて、前記膜の片方の主面が保護部材で保護され、もう片方の主面は露出されている、請求項1に記載の位相差フィルムの製造方法。
【請求項5】
前記アニールの前に、前記膜に前記保護部材として表面保護フィルムを貼り合わせ、前記膜から前記支持体を剥離することを含む、請求項4に記載の位相差フィルムの製造方法。
【請求項6】
前記負の複屈折性を有する樹脂は、フマル酸エステル系樹脂を含む、請求項1に記載の位相差フィルムの製造方法。
【請求項7】
前記位相差フィルムは、屈折率特性がnz>nx=nyの関係を示す、請求項1に記載の位相差フィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、位相差フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、画像表示を実現し、画像表示の性能を高めるために、一般的に、偏光部材、位相差部材等の光学部材が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
近年、画像表示装置の新たな用途が開発されている。例えば、Virtual Reality(VR)を実現するためのディスプレイ付きゴーグル(VRゴーグル)が製品化され始めている。VRゴーグルは様々な場面での利用が検討されていることから、その軽量化、視認性の向上等が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-103286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記VRゴーグルの軽量化は、例えば、VRゴーグルに用いられるレンズを薄型化することで達成され得る。一方で、薄型レンズを用いた表示システムに適した光学部材の開発も望まれている。
【0006】
上記に鑑み、本発明は、視認性を向上させながら、VRゴーグルの軽量化を良好に達成し得る位相差フィルムの提供を主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1.本発明の実施形態による位相差フィルムの製造方法は、負の複屈折を有する樹脂を含む形成材料をフィルム状に製膜すること、および、前記製膜した膜をアニールすること、を含み、前記製膜は、支持体に、前記形成材料を含む樹脂溶液を塗工することにより行われ、前記アニールの温度は、前記樹脂溶液に含まれる溶媒の沸点T(℃)以上である。
2.上記1に記載の製造方法において、上記アニールの温度は130℃以上であってもよい。
3.上記1または2に記載の製造方法において、上記アニールの時間は15秒以上であってもよい。
4.上記1から3のいずれかに記載の製造方法の上記アニールにおいて、上記膜の片方の主面が保護部材で保護され、もう片方の主面は露出されていてもよい。
5.上記4に記載の製造方法は、上記アニールの前に、上記膜に上記保護部材として表面保護フィルムを貼り合わせ、上記膜から上記支持体を剥離することを含んでもよい。
6.上記1から5のいずれかに記載の製造方法において、上記負の複屈折性を有する樹脂は、フマル酸エステル系樹脂を含んでもよい。
7.上記1から6のいずれかに記載の製造方法において、上記位相差フィルムは、屈折率特性がnz>nx=nyの関係を示してもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態による位相差フィルムによれば、視認性を向上させながら、VRゴーグルの軽量化を良好に達成し得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の1つの実施形態に係る位相差フィルムの概略の構成を示す模式的な断面図である。
本発明の1つの実施形態による位相差フィルムの製造方法の一例を示す図である。
図2Aに続く図である。
図2Bに続く図である。
図2Cに続く図である。
部品に位相差フィルムを含む光学積層体を一体化させる方法の一例を示す図である。
図3Aに続く図である。
図3Bに続く図である。
VRゴーグルの表示システムの一例の概略の構成を示す模式図である。
図3Cに示す光学フィルム片の一例の概略の構成を示す模式的な部分拡大断面図である。
実験例10の耐久性の試験(80℃、240時間)後の位相差フィルムの観察写真(対物レンズ10倍)である。
実験例4の耐久性の試験(80℃、240時間)後の位相差フィルムの観察写真(対物レンズ10倍)である。
実験例10の耐久性の試験(65℃、90%RH、240時間)後の位相差フィルムの観察写真(対物レンズ10倍)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚み、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、図面については、同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略することがある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日東電工株式会社
通気部材
1か月前
日東電工株式会社
断熱シート
1か月前
日東電工株式会社
粘着シート
22日前
日東電工株式会社
配線回路基板
1か月前
日東電工株式会社
配線回路基板
3日前
日東電工株式会社
配線回路基板
3日前
日東電工株式会社
反射フィルム
1か月前
日東電工株式会社
積層体の製造方法
1か月前
日東電工株式会社
透明導電性フィルム
1か月前
日東電工株式会社
透明導電性フィルム
1か月前
日東電工株式会社
透明導電性フィルム
1か月前
日東電工株式会社
透明導電性フィルム
1か月前
日東電工株式会社
位相差フィルムの製造方法
2日前
日東電工株式会社
積層体および反射フィルム
5日前
日東電工株式会社
樹脂発泡体および発泡部材
19日前
日東電工株式会社
樹脂発泡体および発泡部材
19日前
日東電工株式会社
光学積層体及び画像表示装置
11日前
日東電工株式会社
導光フィルム、及び照明装置
1か月前
日東電工株式会社
楕円偏光板および画像表示装置
1か月前
日東電工株式会社
粘着シートおよび携帯電子機器
22日前
日東電工株式会社
コネクタおよびコネクタユニット
1か月前
日東電工株式会社
表面保護フィルム付き光学積層体
1か月前
日東電工株式会社
コネクタおよびコネクタユニット
25日前
日東電工株式会社
光学フィルム片およびその製造方法
1か月前
日東電工株式会社
ワークの製造方法、及びその製造装置
16日前
日東電工株式会社
積層光学フィルムおよび画像表示装置
1か月前
日東電工株式会社
粘着剤、粘着シートおよび携帯電子機器
22日前
日東電工株式会社
積層体、放熱基板および積層体の製造方法
1か月前
日東電工株式会社
積層体、放熱基板および積層体の製造方法
1か月前
日東電工株式会社
積層体、放熱基板および積層体の製造方法
1か月前
日東電工株式会社
光透過性導電層および光透過性導電フィルム
1か月前
日東電工株式会社
配線回路基板、及び配線回路基板の製造方法
3日前
日東電工株式会社
配線回路基板および配線回路基板の製造方法
23日前
日東電工株式会社
配線回路基板、及び配線回路基板の製造方法
2日前
日東電工株式会社
がん送達用医薬組成物または免疫賦活用組成物
24日前
日東電工株式会社
廃液の処理方法、及び偏光フィルムの製造方法
3日前
続きを見る