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公開番号2025129217
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-04
出願番号2025107312,2021049063
出願日2025-06-25,2021-03-23
発明の名称層間シート、剥離ライナー付き層間シートおよび光学積層体
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09J 7/38 20180101AFI20250828BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】隣接する部材への密着や追従に適した柔軟性を示し、かつ高屈折率および高透明性を兼ね備えた層間シートを提供する。
【解決手段】光学用途において積層体の層間に配置して用いられる層間シートが提供される。その層間シートは、屈折率n1が1.570以上であり、かつ25℃における貯蔵弾性率G’V1が30kPa~700kPaである粘弾性層V1を含む。上記層間シートは、全光線透過率が86%以上であり、かつヘイズ値が1.0%以下である。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
光学用途において積層体の層間に配置して用いられる層間シートであって、
屈折率n

が1.570以上であり、かつ25℃における貯蔵弾性率G’
V1
が30kPa~700kPaである粘弾性層V

を含み、
全光線透過率が86%以上であり、かつヘイズ値が1.0%以下である、層間シート。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
厚さが5μm以上である、請求項1に記載の層間シート。
【請求項3】
前記粘弾性層V

に積層された粘弾性層V

をさらに含み、
前記粘弾性層V

の25℃における貯蔵弾性率G’
V2
は、前記粘弾性層V

の25℃における貯蔵弾性率G’
V1
より低い、請求項1または2に記載の層間シート。
【請求項4】
前記粘弾性層V

の屈折率n

は、前記粘弾性層V

の屈折率n

より低い、請求項3に記載の層間シート。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の層間シートと、
前記層間シートの少なくとも一方の表面を覆う剥離ライナーと、
を含む、剥離ライナー付き層間シート。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか一項に記載の層間シートと、
前記層間シートに積層された樹脂フィルムと、
を含む、光学積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、層間シート、剥離ライナー付き層間シートおよび光学積層体に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、粘着剤(感圧接着剤ともいう。以下同じ。)は、室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する。このような性質を活かして、粘着剤は、家電製品から自動車、各種機械、電気機器、電子機器等の様々な産業分野において、接合や固定、保護等の目的で広く利用されている。粘着剤の用途の一例として、液晶表示装置や有機EL表示装置等のような表示装置において、偏光フィルム、位相差フィルム、カバーウィンドウ部材、その他種々の光透過性部材と、他の部材とを接合する用途が挙げられる。光学部材用の粘着剤に関する技術文献として特許文献1、2が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-169382号公報
特開2017-128732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1、2は、モノマー単位として芳香環を複数有するモノマーを含有する(メタ)アクリル酸エステル重合体を主成分とする粘着剤組成物、および該粘着剤組成物を架橋してなる粘着剤を提案しているが、1.570以上の屈折率と柔軟性とを兼ね備えた具体的な粘着剤を開示してはいない。一方、高屈折率の無機材料からなる粒子(例えば、酸化ジルコニウム粒子や酸化チタン粒子等の無機粒子)を樹脂に配合して屈折率を高める技術も知られているが、無機粒子が配合された粘着剤は屈折率と粘着特性(例えば剥離強度、柔軟性等)とがトレードオフの関係にあるため、粘着剤の分野への適用は難しい。特に光学用途向けの粘着剤では、無機粒子の配合にあたっては光学特性(例えば全光線透過率、ヘイズ等)への影響にも配慮する必要がある。例えば、光学用途において積層体の層間に配置して用いられる層間シートの屈折率向上を検討するにあたっては、該層間シートに隣接する部材に対して適切な密着性や変形追従性を発揮し得る柔軟性および高い透明性とのバランスをとりつつ高屈折率化することが求められる。
【0005】
本発明は、上記の状況に鑑みて創出されたものであり、隣接する部材への密着や追従に適した柔軟性を示し、かつ高屈折率および高透明性を兼ね備えた層間シートを提供することを目的とする、本発明の他の目的は、上記層間シートを含む剥離ライナー付き層間シートを提供することである。関連する他の目的は、上記層間シートを構成要素として含む光学積層体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この明細書によると、光学用途において積層体の層間に配置して用いられる層間シートが提供される。上記層間シートは、屈折率n

が1.570以上である粘弾性層V

を含む。上記層間シートは、全光線透過率が86%以上であり、ヘイズ値が1.0%以下であり、かつ25℃における貯蔵弾性率G’
V1
(以下、「貯蔵弾性率G’
V1
(25)」と表記することがある。)が30kPa~700kPaである。上記層間シートは、高屈折率でありながら貯蔵弾性率G’
V1
(25)が一定以下に抑制された粘弾性層V

を含み、かつ高透明であることから、光学用途向けの層間シートとして有用である。また、上記層間シートはあらかじめシート形状に成形されているので、所望の箇所に容易に配置することができる。
【0007】
いくつかの態様では、上記粘弾性層の厚さは5μm以上である。このような厚さを有する粘弾性層は、隣接する部材表面に存在し得る凹凸を吸収することで該部材に密着性よく積層しやすいので好ましい。
【0008】
いくつかの態様に係る層間シートは、上記粘弾性層V

に積層された粘弾性層V

をさらに含む。ここで、上記粘弾性層V

の25℃における貯蔵弾性率G’
V2
(以下、「貯蔵弾性率G’
V2
(25)」と表記することがある。)は、上記粘弾性層V

の25℃における貯蔵弾性率G’
V1
より低い。このような構成の層間シートは、粘弾性層V

の寄与により、より柔軟性に優れたものとなり得る。
【0009】
いくつかの態様では、上記粘弾性層V

の屈折率n

は、上記粘弾性層V

の屈折率n

より低い。かかる構成を有する層間シートによると、粘弾性層V

,V

の屈折率差を利用して、該層間シートを透過する光の挙動を制御することができる。
【0010】
また、この明細書によると、ここに開示されるいずれかの層間シートと、上記層間シートの少なくとも一方の表面を覆う剥離ライナーと、を含む剥離ライナー付き層間シートが提供される。ここに開示される層間シートは、このように少なくとも一方の表面が剥離ライナーで保護された剥離ライナー付き層間シートの形態で製造、保管、流通、加工等を行い、隣接する部材との積層前に上記剥離ライナーを剥がす態様で好ましく用いられ得る。
(【0011】以降は省略されています)

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