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公開番号
2025086766
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-09
出願番号
2023201036
出願日
2023-11-28
発明の名称
竹割機
出願人
トヨタエンジニアリング有限会社
代理人
KEY弁理士法人
主分類
B27J
1/00 20060101AFI20250602BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約
【課題】分割した竹を刃物の近傍に残存させることなく移動させ、後端まで確実に分割する竹割機を提供する。
【解決手段】竹割機は、複数のスプロケットに架け渡されたローラチェーンに設けられ、スプロケットの回転によって移動するチェーンフックと、スプロケットを回転させるスプロケット駆動部と、斜め上方に延出した一対の傾斜壁を有する竹投入部と、チェーンフックが進行する方向の前方に配置された刃物と、刃物の前方に配置されたガイド部と、ガイド部を通過した分割竹が挿通される間隔を空けて配置された2つの引込ローラと、2つの引込ローラを回転させる引込ローラ駆動部と、を備え、ガイド部は、分割竹の入り口となる入口開口と、入口開口よりも高さ方向の寸法が小さい分割竹の出口となる出口開口と、分割竹を入口開口から出口開口へガイドするガイド面と、を有し、刃物は、放射状に配置された複数の刃を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のスプロケットに架け渡されたローラチェーンに設けられ、前記スプロケットの回転によって移動するチェーンフックと、
前記スプロケットを回転させるスプロケット駆動部と、
前記ローラチェーンの張架部の両側の近傍から拡開するように斜め上方に延出した一対の傾斜壁を有する竹投入部と、
前記ローラチェーンにおいて前記チェーンフックが設けられた部分が前記張架部を形成する際に、当該チェーンフックが進行する方向(以下「進行方向」という。)の前方に配置された刃物と、
前記刃物の前記進行方向の前方に配置されたガイド部と、
前記刃物によって分割され前記ガイド部を通過した分割竹が間に挿通されるように間隔を空けて配置された2つの引込ローラと、
2つの前記引込ローラの間に挿通された前記分割竹が前記ガイド部から引き出されるように前記引込ローラを回転させる引込ローラ駆動部と、
を備え、
前記ガイド部は、前記刃物によって分割された前記分割竹の入り口となる入口開口と、前記入口開口よりも高さ方向の寸法が小さい前記分割竹の出口となる出口開口と、前記入口開口から入った前記分割竹を前記出口開口へガイドするガイド面と、を有し、
前記刃物は、放射状に配置された複数の刃を有する、
ことを特徴とする竹割機。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記チェーンフックは、前記竹の後端に当接する当接部を有し、
前記当接部は、上下方向の中央が凹んだ湾曲形状を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の竹割機。
【請求項3】
前記竹を前記刃物へと押し付ける前に、前記竹を、前記刃物に対して、前記進行方向に対する左右方向に位置決めするための2つのローラをさらに備え、
2つの前記ローラは、前記ローラチェーンに対して左右対称に、前記竹投入部の前端に、2つの前記ローラの中心軸が前記竹よりも下で交差するように、斜めに配置されている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の竹割機。
【請求項4】
前記チェーンフックによって前記竹を移動させる速度よりも、前記引込ローラによって、前記分割竹が引き込まれる速度が速くなるように、前記スプロケット駆動部および前記引込ローラ駆動部を設定する設定手段を、備え、
前記分割竹の前端が前記引込ローラによって引き込まれ始めた時、前記竹の後端は前記チェーンフックによって押されている状態である、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の竹割機。
【請求項5】
前記竹の直径を検知するためのセンサと、制御装置と、前記分割竹が前記引込ローラによって引き込まれ、前記竹の後端が前記チェーンフックによって押されている状態であるかを判定する判定手段と、をさらに備え、
前記センサによって、前記竹の直径が所定の値より大きいことを検知した場合、前記制御装置は、前記チェーンフックが一時停止するように制御する、
ことを請求項4に記載の竹割機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、竹を分割する竹割機に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
伐採竹の利用方法として、竹を燃料化して熱利用することがこれまで行われている。竹を燃料化する方法の一つとして、竹を縦方向に切断して複数に分割し、その後、チッパー等でより細かく竹を裁断してチップにする方法が用いられている。竹を分割して減容すると、竹を乾燥し易くできる。竹を乾燥させると竹の燃焼熱量が増加することから、竹を分割することにより、竹を燃料として使用する際の効率を高めることができる。
【0003】
人力で竹を分割するための道具として、複数の刃を放射状に設けた竹割具等が用いられている。しかしながら、燃料として竹を利用するためには、最初に大量の竹を分割する必要がある。そのため、竹を分割するための竹割機、竹割装置等が用いられている。例えば、特許文献1には、チェーンに突設した爪によって竹を押して、鉈刃に竹を押し付けて、2分割する竹の2分割装置が開示されている。また、特許文献2には、油圧または空圧シリンダを用いて竹を押して移動させ、刃物で竹を縦方向に分割する竹割機が開示されている。さらに、特許文献3には、竹を鉛直方向に投入し、下方に配置した分割刃に竹を上から押し下げて分割させる竹割装置が開示されている。このような竹割機等によって竹を分割した後、竹を裁断してチップにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭52-38699号公報
特開2000-198102号公報
特開2004-262098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
竹を燃料として使用するために、チッパー等でチップ化する前に、大量の竹を連続してスムーズに分割する装置が必要である。従来の竹割機、例えば、特許文献1~3に開示されているものは、いずれも竹を刃に押し付けて分割する竹割機である。竹を刃に押し付ける手段だけを用いた従来の竹割機は、分割した竹が刃の近傍に残存したり、竹の後端部まで分割できない場合があった。このような状態になると、竹を刃から取り除く手間が生じ、連続してスムーズに大量の竹を分割することができなくなる。また、直径の大きい竹を、燃料として使用できる大きさに分割するためには、竹を分割する数を増やす必要がある。例えば、直径の大きい竹を10分割するためには、より大きい力で竹を移動させながら刃に押し付けなければスムーズに竹を分割することができない。
【0006】
本発明は、分割した竹を刃物の近傍に残存させることなく、竹をスムーズに移動させて、竹の後端まで確実に分割できる、竹割機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係る竹割機は、複数のスプロケットに架け渡されたローラチェーンに設けられ、前記スプロケットの回転によって移動するチェーンフックと、前記スプロケットを回転させるスプロケット駆動部と、前記ローラチェーンの張架部の両側の近傍から拡開するように斜め上方に延出した一対の傾斜壁を有する竹投入部と、前記ローラチェーンにおいて前記チェーンフックが設けられた部分が張架部を形成する際に、当該チェーンフックが進行する方向(以下「進行方向」という。)の前方に配置された刃物と、前記刃物の前記進行方向の前方に配置されたガイド部と、前記刃物によって分割され前記ガイド部を通過した分割竹が間に挿通されるように間隔を空けて配置された2つの引込ローラと、2つの前記引込ローラの間に挿通された前記分割竹が前記ガイド部から引き出されるように前記引込ローラを回転させる引込ローラ駆動部と、を備え、前記ガイド部は、前記刃物によって分割された分割竹の入り口となる入口開口と、前記入口開口よりも高さ方向の寸法が小さい前記分割竹の出口となる出口開口と、前記入口開口から入った前記分割竹を前記出口開口へガイドするガイド面と、を有し、前記刃物は、放射状に配置された複数の刃を有する。
【0008】
係る構成を備える竹割機によれば、竹をチェーンフックで刃物へと押し付けるだけでなく、引込ローラによって、分割竹を引き込んで刃物から移動させることにより、竹の後端までスムーズに分割することができる。
【0009】
本発明の第2の態様に係る竹割機において、前記チェーンフックは、前記竹の後端に当接する当接部を有し、前記当接部は、上下方向の中央が凹んだ湾曲形状を有する。
【0010】
係る構成を備える竹割機によれば、チェーンフックによって竹を最後までスムーズに押すことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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