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公開番号2023183685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-28
出願番号2022097331
出願日2022-06-16
発明の名称化粧板の製造方法
出願人株式会社ノダ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B27M 3/00 20060101AFI20231221BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】化粧板の角部において、シート材の余剰部分が残らないようにし、かつ、基材の角部の露出を防止することが可能な化粧板の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る化粧板の製造方法は、基材2の側面2b,2cに対して加熱しながら化粧シート3Aを接着剤によって貼着する第1貼着工程と、基材2の側面2b,2cの端部よりも外側へはみ出た化粧シート3Aの余剰部分を切除する第1切除工程と、基材2の裏面2d及び化粧シート3Aの端面に対して加熱しながら化粧シート3Aと異なる化粧シート3Bを接着剤によって貼着する第2貼着工程と、加熱された化粧シート3Bの温度を、第1切除工程における化粧シート3Aの温度よりも低下させる養生工程と、養生工程の後、基材2の側面2b,2cに貼着された化粧シート3Aの端面よりも外側へはみ出た化粧シート3Bの余剰部分を切除する第2切除工程とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
基材の側面に対して加熱しながら第1シート材を接着剤によって貼着する第1貼着工程と、
前記基材の前記側面の端部よりも外側へはみ出た前記第1シート材の余剰部分を切除する第1切除工程と、
前記基材の第1板面及び前記第1シート材の端面に対して加熱しながら前記第1シート材と異なる第2シート材を接着剤によって貼着する第2貼着工程と、
加熱された前記第2シート材の温度を、前記第1切除工程における前記第1シート材の温度よりも低下させる養生工程と、
前記養生工程の後、前記基材の前記側面に貼着された前記第1シート材の前記端面よりも外側へはみ出た前記第2シート材の余剰部分を切除する第2切除工程と、
を備える化粧板の製造方法。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記第1貼着工程において、前記基材の前記第1板面とは反対側の第2板面と、前記基材の二つの前記側面に対して、前記第1シート材を貼着する請求項1に記載の化粧板の製造方法。
【請求項3】
前記第1切除工程において、加熱された前記第1シート材の温度が常温よりも高い状態で、前記第1シート材の余剰部分を切除する請求項1に記載の化粧板の製造方法。
【請求項4】
前記養生工程において、前記第1板面に貼着された前記第2シート材の上部に、別の前記第1シート材及び前記第2シート材が貼着された別の前記基材を積載する請求項1に記載の化粧板の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧板の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
化粧板には、木質基材に対して合成樹脂製又は紙製の化粧シートが貼着されるものがある。化粧板は、使用目的に応じて、化粧シートが貼着される面の数が異なる。例えば、床材の場合、下地に接する面には化粧シートが不要であり、基材の表面(一方の板面)及び両側面の3面に化粧シートが貼着される。また、例えば、ささら桁階段と呼ばれるささら桁に踏み板が支持される階段では、ささら桁や踏み板は、表面並びに裏面(両方の板面)及び両側面の4面が室内に露出するため、基材の4面に化粧シートが貼着される。
【0003】
下記の特許文献1には、基材の表面及び端面に薄紙が貼着される化粧板を製造する際、接着剤が浸透して柔らかくなる薄紙の余剰部が効率良く切除されるように、余剰部が室温より低い温度で冷却されることによって、塗布された接着剤が固化される技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-175769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、基材の表面、裏面及び両側面の4面に化粧シートが貼着される場合、表面と一方の側面に1枚の化粧シートが貼着され、裏面と他方の側面に別の1枚の化粧シートが貼着されており、合計2枚の化粧シートが用いられている。
【0006】
化粧シートが接着剤によって基材に貼着されたとき、化粧シートのシート幅は、貼着される基材の2面の合計幅よりも大きいため、化粧シートの端部が余剰部分となって基材の角部からはみ出した状態となる。そして、2枚の化粧シートが基材に貼着された後、2か所の角部でそれぞれ、角部からはみ出た2枚の化粧シートの余剰部分が一度に切除されていた。
【0007】
化粧シートが基材に貼着されるとき、化粧シートは加熱されながらプレスされる。化粧シートが基材に貼着された直後の温度が高い状態で化粧シートの余剰部分が切除されると、化粧シートの温度が低下したとき化粧シートが収縮する。そのため、化粧シートの貼着後に、化粧板の角部において基材の角部が露出する場合がある。
【0008】
また、図6に示すように、化粧シートが基材の4面を被覆するように、角部で隣り合う2枚の化粧シート13が貼着されると、角部付近において隣り合う2枚の化粧シート13が重なった状態となっているため、化粧シート13は基材12からわずかに浮いた状態となる。この状態で隣り合う2枚の化粧シートが同時に切除される場合、化粧シート13の余剰部分が残ったり、基材12の角部が露出したりする可能性がある。したがって、化粧シート13の余剰部分を残さずに、かつ、基材12の角部が露出しないように2枚の化粧シート13を同時に切除することは困難である。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、化粧板の角部において、シート材の余剰部分が残らないようにし、かつ、基材の角部の露出を防止することが可能な化粧板の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
発明者は、化粧シートの温度が低下して化粧シートが収縮する際、基材の側面側よりも基材の表面又は裏面(板面)側に貼着された化粧シートの収縮量が大きく、その結果、化粧板の角部において基材の角部の板面側が露出してしまうという知見が得られた。
(【0011】以降は省略されています)

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