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公開番号2024021528
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022124411
出願日2022-08-03
発明の名称爪楊枝およびその製造方法
出願人個人
代理人
主分類B27M 3/24 20060101AFI20240208BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】歯間に入りやすく、持ちやすく、折れにくく、安価な爪楊枝を提供する
【解決手段】
爪楊枝1は棒状の持ち手部2とそれに連続する先端領域3とからなり、先端領域3は爪楊枝1の長手方向の中心軸に対して対称な2つの扁平面31とその側面32からなり、持ち手部2と反対側の先端部33と、持ち手部側の付け根部34がある。先端領域3は、予め加工された扁平面をさらに圧縮加工して形成され、前記持ち手部の圧縮加工されていない領域よりも密度が高い。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
一端に持ち手部を備え、他端に先端部を備えた、棒状体よりなる爪楊枝であって、前記先端部を含み前記持ち手部に連続する部分を先端領域とするとき、前記先端領域は、前記先端部から前記持ち手部の方向に、前記先端部を起点として幅が徐々に大きくなり、かつ厚みが徐々に大きくなる所定領域を備え、前記所定領域のいずれにおいても、前記厚みが前記幅よりも小さく、かつ、前記持ち手部よりも密度が高いことを特徴とする爪楊枝。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記先端領域は圧縮加工されており、圧縮加工されていない領域に対し実質的な圧縮率から計算される密度の増加が、10%以上50%以下であることを特徴とする請求項1に記載の爪楊枝
【請求項3】
前記持ち手部は、前記先端領域の厚み方向と直交する扁平面か、または幅方向と直交する扁平面の少なくともいずれか一方または両方を1以上有することを特徴とする請求項1に記載の爪楊枝。
【請求項4】
一端に持ち手部を備え、他端に先端部を備えた、棒状体よりなる爪楊枝であって、前記先端部を含み前記持ち手部に連続する部分を先端領域とするとき、前記先端領域が、前記先端部から前記持ち手部の方向に、前記先端部を起点として幅が徐々に大きくなり、かつ厚みが徐々に大きくなる所定領域を備え、前記所定領域の長手方向のいずれにおいても、厚みが幅よりも小さくなるように、前記先端領域を圧縮加工することを特徴とする爪楊枝の製造方法。
【請求項5】
前記先端領域は予め扁平面となるよう加工した後に、さらに圧縮加工することを特徴とする請求項4に記載の爪楊枝の製造方法。
【請求項6】
前記先端領域の実質的な圧縮率は10%以上50%以下であることを特徴とする、請求項4に記載の爪楊枝の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯と歯のすき間を掃除する爪楊枝に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に歯間清掃用の爪楊枝は、持ち手となる棒状の円柱部と、それに連続して先細りとなる先端領域とからなるものが多い。ここで先端領域の先端部は尖っているというイメージがあるが、実際は直径0.5mmほどの平坦部があり、言い換えると円錐状ではなく円錐台的な形状をしているものが多い。その理由の一つとしては、針のように尖らせすぎると先端部が容易に歯ぐきに刺さり歯ぐきを傷つけてしまう虞があり、それを防止するためであることが考えられる。
【0003】
また、爪楊枝の外形は棒状の円柱部に対し先端領域で先細りとなるが、先端部に向かって直線的に小さくなるのではなく、例えば弾丸の先端部の様に先端部に近づくほど急激に小さくなるため、歯間に入りやすい細い部分は相対的に短くなる。つまり先端領域は奥行のある歯間の奥には入りにくいものとなってしまう。このような形状が多く採用される理由の一つとしては、爪楊枝の長手方向の軸に直交する断面は円であるため、断面係数はπ×直径の三乗÷32であり、直径の3乗に依存するため、できるだけ直径の小さい部分を短くして、折れにくくするためであることが考えられる。
【0004】
このように、歯間の小さなすき間に対し、存外に先端領域が太い爪楊枝に満足できず、先端部が円錐台状の市販の爪楊枝を斜めに折り、その破断面を扁平として歯間に差し込みやすくする例も散見されるが、木目がちょうどよく斜めに折れる個体の確率は高くないため経済的ではない上に、折ってできる扁平面は1面だけであり、その反対面はもともとの円断面のままなので、十分に目的を満足する手段とは言えない。
【0005】
このような問題を解消するため、先端領域を切削して扁平化しテーパー形状とする技術も知られている。(例えば、特許文献1の第4ページ3行目から10行目、第4図、第5図、第6図)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
公開実用昭和51-7168
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、歯と歯のすき間に入りやすく、もちやすく、折れにくく、精度の高い加工装置や方法を必要としない安価な爪楊枝を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者の検討によれば、特許文献1に記載の爪楊枝には以下の問題がある。
第一は、材料の異方性と扁平化による強度の低下である。本発明者の検討によれば、歯間に入り込みやすい扁平面間の距離である厚みは、基本的に0.5mm以下で望ましくは0.3mm以下、より望ましくは0.1mm程度であるが、この厚みは木材や発泡プラスチックなど気泡を含む素材の気泡のサイズに近くなるため、複数の大きな気泡が厚み方向に連なってしまうと強度が低下する虞がある。
特に木材においては年輪的な木目や細胞繊維の方向が爪楊枝の長手方向に対し斜めに切り出されると、強度の低下が生じる。これは断面が円である爪楊枝の断面係数は周方向の方向性がないのに対し、扁平形状の断面係数は、厚みの二乗×幅÷6であり、木質による強度が低い方向が厚み方向になるとその弱さの影響が二乗として強く表れてしまうためである。
【0009】
第2は、本発明者の検討によれば、例えば先端部の厚みを0.1mm程度に仕上げるには、精密な切断または切削加工の精度が必要になる。例えば、厚みの狙いが0.1mmで、加工精度が0.1mmの場合、先端部の厚みはゼロのものもできてしまうため薄すぎて強度的に弱く、尖りすぎているため状況によっては歯ぐきを傷つけやすくなってしまう虞がある。それを防止するために精度の高い加工設備や加工条件を用いると加工費用が高くなる。
【0010】
本発明は、前記の課題解決のため、形状的な因子だけでなく材料の加工方法や条件により機能を確保しつつ、精度の向上や強度の向上を含め検討した結果なされたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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