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公開番号2024027812
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130938
出願日2022-08-19
発明の名称再生自然素材
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B27N 3/02 20060101AFI20240222BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】強度や耐水性を損なうことなく、切削加工性に優れ、環境に対して負荷が少なく、容易に製造することができ、しかも、資源枯渇の課題解決効果に寄与する再生木材などの再生自然素材を提供する。
【解決手段】本発明の再生自然素材は、粒子径2mm以下となるバイオマス資源由来の少なくとも1種の粉体からなる体質材と、融点が40℃以上である熱可塑性固体からなる切削向上材と、結合材とを少なくとも含み、体質材/切削向上材/結合材=20~65/15~55/10~50の質量比率で構成され、所定の形状、例えば、棒状、板状、管状、ブロック形状、シート状などに成形されたことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
粒子径2mm以下となるバイオマス資源由来の少なくとも1種の粉体からなる体質材と、融点が40℃以上である熱可塑性固体からなる切削向上材と、結合材とを少なくとも含み、体質材/切削向上材/結合材=20~65/15~55/10~50の質量比率で構成され、所定の形状に成形されたことを特徴とする再生自然素材。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記切削向上材が、ISO16128で定義される自然由来指数が50%以上であることを特徴とする請求項1に記載の再生自然素材。
【請求項3】
前記結合材が、セルロース又はセルロース誘導体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の再生自然素材。
【請求項4】
前記セルロース誘導体が、カルボキシメチルセルロースアンモニウムであることを特徴とする請求項3に記載の再生自然素材。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の再生自然素材を棒状に成形したことを特徴とする棒状再生自然素材。
【請求項6】
請求項5の棒状再生自然素材を更に加工したことを特徴とする筆記具又は鉛筆軸用の軸木。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成形性および成形後の切削加工性に優れると共に、資源枯渇の課題解決効果に寄与する再生木材などの再生自然素材に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、木材の代替物として、樹脂等の成形の容易な素材と粘土鉱物粉等の体質材とを混練したものなどが提案されている。
例えば、1)樹脂の特性に由来するドローダウンや不均一流動性、あるいは成形体の表面肌荒れを改良し、押出成形に好適な複合材料として、特定物性のポリエチレン(A)とセルロース系粉末(B)と特定のワックス(C)からなる組成物であって、その重量比率が(A)/(B)/(C)=25~89/10~70/0.5~17.5の範疇(合計100重量部)である複合材料(例えば、特許文献1参照)、2)成形性、強度、耐水性を向上させ、均質でより良質の木質系成形体を提供するために、木質系材料を水蒸気存在下で加熱および加圧後急激に減圧して爆砕し乾燥した粉末状の爆砕材料に水を添加し、少なくとも、流動状態の樹脂と、粉末状の木質系材料と、前記水を添加した爆砕材料と、を混合して成形することにより得られる木質系成形体(例えば、特許文献2参照)、3)溶融粘度が低く、成形性に優れるとともに、天然木材等に近い良好な外観を付与することが可能で、しかも成形時の変色(焼けこげ)が抑制され、物性に優れる成形品を得ることができる木質樹脂ペレットとして、木粉70~91重量部と、融点を40~100℃の間に持つワックス材料1~15重量部とからなる木質樹脂ペレット(例えば、特許文献3参照)などが知られている。
【0003】
上記特許文献1~3に開示の複合材料、木質系成形体や木質樹脂ペレットなどは、成形のしやすさの他、成形時の焦げ防止及び天然木材に近い外観を得ることを目的に作られており、切りやすさ、削りやすさといった成形後の加工しやすさなどについては配慮されたものではなく、更なる改善、改良などが切望されているのが現状であった。また、石油由来材料を使用している場合には、資源枯渇の課題解決効果に劣るものとなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-103915号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2006-272696号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2011-236410号公報(特許請求の範囲、実施例等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来の課題等について解消しようとするものであり、強度や耐水性を損なうことなく、切削加工性に優れ、環境に対して負荷が少なく、容易に製造することができ、資源枯渇の課題解決効果に寄与する再生木材などの再生自然素材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記従来の課題等について鋭意検討した結果、少なくとも、粒子径が特定値以下のバイオマス資源由来の粉体からなる体質材と、特定物性の熱可塑性固体からなる切削向上材と、結合材とから、所定の比率で構成され、所定の形状に成形することなどにより、上記目的の再生自然素材が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0007】
すなわち、本発明の再生自然素材は、少なくとも、粒子径2mm以下となるバイオマス資源由来の少なくとも1種の粉体からなる体質材と、融点が40℃以上である熱可塑性固体からなる切削向上材と、結合材とを少なくとも含み、体質材/切削向上材/結合材=20~65/15~55/10~50の比率で構成され、所定の形状に成形されたことを特徴とする。
前記切削向上材が、ISO16128で定義される自然由来指数が50%以上であることが好ましい。
前記結合材が、セルロース又はセルロース誘導体であることが好ましい。
前記セルロース誘導体が、カルボキシメチルセルロースアンモニウムであることが好ましい。
前記再生自然素材を棒状に成形して棒状再生自然素材とすることが好ましく、また、この棒状再生自然素材を更に加工して筆記具又は鉛筆軸用の軸木とすることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、強度や耐水性を損なうことなく、切削加工性に優れ、環境に対して負荷が少なく、容易に製造することができ、しかも、資源枯渇の課題解決効果に寄与する再生木材などの再生自然素材を提供することができる。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるものである。上述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。但し、本発明の技術的範囲は下記で詳述する実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。また、本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識(設計事項、自明事項を含む)に基づいて実施することができる。
【0010】
本発明の再生自然素材は、少なくとも、粒子径2mm以下となるバイオマス資源由来の少なくとも1種の粉体からなる体質材と、融点が40℃以上である熱可塑性固体からなる切削向上材と、結合材とを少なくとも含み、体質材/切削向上材/結合材=20~65/15~55/10~50の比率で構成され、所定の形状に成形されたことを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

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