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公開番号2024168920
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085980
出願日2023-05-25
発明の名称筆記板用水性インク組成物
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人
主分類C09D 11/16 20140101AFI20241128BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】非吸収面に筆記しても、耐擦過性がありながら、紫外線または高温環境下に晒された場合でも発色性、消去性に優れた筆記板用水性インク組成物を提供する。
【解決手段】本発明の筆記板用水性インク組成物は、少なくとも、色材と、イソブチレン・無水マレイン酸共重合物の中和物と、水溶性樹脂及び/又は樹脂エマルジョンと、還元デンプン糖化物と、水とを含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、色材と、イソブチレン・無水マレイン酸共重合物の中和物と、水溶性樹脂及び/又は樹脂エマルジョンと、還元デンプン糖化物と、水とを含むことを特徴とする、筆記板用水性インク組成物。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
中空粒子を含むことを特徴とする、請求項1記載の筆記板用水性インク組成物。
【請求項3】
温度25℃において、ELD型回転粘度計のずり速度38.3(S-1)における粘度の測定値が、10~35(mPa・s)であることを特徴とする請求項1または2の筆記板用水性インク組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記板用水性インク組成物に関し、ガラス面やホワイトボード、あるいはブラックボードなどの非吸収面、特にはガラス面などの筆記板に対して利用可能であり、紫外線または高温環境下であっても描線の発色性がよく、かつ水拭きによる消去性が良好でありながら、耐擦過性を両立することができる筆記板用水性インク組成物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来における、消去性、耐水固着性などを良好としてなる筆記具用などの水性インク組成物として、例えば、
〔1〕水、着色剤及び樹脂を含有するマーキングペン用インキ組成物において、前記樹脂が、水溶性ポリビニルアセタール樹脂であることを特徴とするマーキングペン用インキ組成物(例えば、特許文献1参照)
〔2〕店頭の看板等としてホワイトボード又はブラックボードを利用した場合、非吸収面に筆記した際に、その描線が、適切な耐水固着性に優れるにもかかわらず、水拭きにより、容易に消去することができ、更に、残像の残らない水性顔料インク組成物を提供することを目的とした水性顔料組成物(例えば、特許文献2参照)
〔3〕水を主成分とする溶剤中に必須の成分として、着色剤としての顔料、樹脂および剥離剤を含有し、該剥離剤は一般式が化1で表されるリン酸エステル化合物であることを特徴とする筆記板用水性マーキングペンインキ組成物(例えば、特許文献3参照)
〔4〕少なくとも、顔料と、顔料分散樹脂と、隠蔽剤と、変性ポリビニルアルコール又はけん化度が40~84%のポリビニルアルコールとを含有することを特徴とする筆記板用水性インク組成物(例えば、特許文献4参照)
などが知られている。
【0003】
しかしながら、上記特許文献1~4に記載の筆記具用水性インク組成物では、近年の需要にあるような店頭の窓ガラス面等に水性マーキングペンにより装飾を行う窓ガラスペイント等での用途において、ガラス面に筆記した描線の擦過性が十分といえず、さらには窓ガラス面に筆記した描線が、屋外からの太陽光に暴露され、紫外線や高温環境下に晒された場合での発色性や消去性が優れているとはいえないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-171092号公報 (特許請求の範囲、実施例等)
特開2015-48437号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開平6-184486公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2021-91815公報(特許請求の範囲、実施例等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、店頭の窓ガラス面等に水性マーキングペンにより装飾を行う窓ガラスペイント等を行うことがあるが、描線に触れたり、強く擦ったりすると消えやすくなる問題があった。さらに窓ガラス面では、屋外からの太陽光に暴露されやすく、紫外線や高温に晒される影響により、描線がガラス面に張り付きやすく、発色性や消去性が低下するという問題があった。
本発明は、上記した従来技術の開発の経過及びその課題、現状等に鑑み、これらを解消しようとするものであり、非吸収面、特にはガラス面に筆記した際にも耐擦過性に優れ、さらには紫外線や高温の環境下であっても、描線の発色性が低下しにくく、容易に消去することが可能な筆記板用水性インク組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記従来の課題等に鑑み、鋭意研究を行った結果、少なくとも、色材と、イソブチレン・無水マレイン酸共重合物の中和物と、水溶性樹脂及び/又は樹脂エマルジョンと、還元デンプン糖化物と、水とを含むことにより、上記目的の筆記板用水性インク組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0007】
すなわち、本発明の筆記板用水性インク組成物は、少なくとも、色材と、イソブチレン・無水マレイン酸共重合物の中和物と、水溶性樹脂及び/又は樹脂エマルジョンと、還元デンプン糖化物と、水とを含むことを特徴とする。
前記筆記板用水性インク組成物は、中空粒子を含むことが好ましい。
前記筆記板用水性インク組成物は、温度25℃において、ELD型回転粘度計のずり速度38.3(S-1)における粘度の測定値が、10~35(mPa・s)であることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、非吸収面、特にはガラス面に筆記した描線の擦過性が十分であり、さらには紫外線または高温環境下に晒された場合でも、描線の発色性や消去性に優れた筆記板用水性インク組成物が提供される。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるものである。上述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。但し、本発明の技術的範囲は下記で詳述する実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。また、本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識(設計事項、自明事項を含む)に基づいて実施することができる。
【0010】
〈筆記板用水性インク組成物〉
本発明の筆記板用水性インク組成物は、少なくとも、色材と、イソブチレン・無水マレイン酸共重合物の中和物と、水溶性樹脂及び/又は樹脂エマルジョンと、還元デンプン糖化物と、水とを含むことを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

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