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公開番号
2024158860
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074437
出願日
2023-04-28
発明の名称
被覆材
出願人
ベック株式会社
代理人
主分類
C09D
175/04 20060101AFI20241031BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】
初期硬化性を高め乾燥過程での水分に起因する不具合を抑えるとともに、耐候性、追従性に優れた被膜が形成できる被覆材を提供する。
【解決手段】
本発明は、主剤及び硬化剤を有する被覆材であって、
上記主剤は、水酸基含有樹脂(A)を含み、
上記硬化剤は、ポリイソシアネート化合物(B)、及びシリケート化合物(C)を含み、
さらに上記被覆材は、硬化触媒(D)を含み、
上記水酸基含有樹脂(A)として、水酸基価が30mgKOH/g以上の非水分散型樹脂(a1)、及び水酸基価が30mgKOH/g以上の可溶型樹脂(a2)を含み、
上記非水分散型樹脂(a1)の水酸基価が、上記可溶型樹脂(a2)の水酸基価よりも大きいことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
主剤及び硬化剤を有する被覆材であって、
上記主剤は、水酸基含有樹脂(A)を含み、
上記硬化剤は、ポリイソシアネート化合物(B)、及びシリケート化合物(C)を含み、
さらに上記被覆材は、硬化触媒(D)を含み、
上記水酸基含有樹脂(A)として、水酸基価が30mgKOH/g以上の非水分散型樹脂(a1)、及び水酸基価が30mgKOH/g以上の可溶型樹脂(a2)を含み、
上記非水分散型樹脂(a1)の水酸基価が、上記可溶型樹脂(a2)の水酸基価よりも大きいことを特徴とする被覆材。
続きを表示(約 120 文字)
【請求項2】
上記水酸基含有樹脂(A)は、シリコーン成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の被覆材。
【請求項3】
上記非水分散型樹脂(a1)は、シリコーン成分を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の被覆材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被覆材に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
建築物、土木構築物等の躯体の保護、意匠性の付与、及び美観性等を高める目的で各種被覆材によって塗装が施されている。中でも、屋根材は、雨水や太陽の直射日光等の厳しい自然環境の影響を直接受けるために劣化しやすく、耐候性が必要とされており、例えば、特許文献1には、アクリルポリオールを含有する主剤、並びにイソシアネート及びシランカップリング剤を含有する硬化剤からなる被覆材が記載されている。
【0003】
一方、屋根材の塗装は、一般的に屋外で行われることから、塗装環境(気温等)の影響を受けることとなる。例えば、乾燥過程において雨水や結露等によって被膜に水分が付着する場合がある。このような水分の付着は、被膜の不具合を引き起こすおそれがある。また、屋根材は、次工程(重ね塗り塗装等)の作業性、仕上り性等の点から、施工翌日から歩行可能となるような被膜強度の発現(高度の初期硬化性)が要求される。初期硬化性を高める手段としては硬化触媒等を配合する方法が知られているが、下地への追従性が低下する場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-160395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述のような問題点に鑑みなされたものであり、初期硬化性を高め乾燥過程での水分に起因する不具合等を抑えるとともに、耐候性、追従性に優れた被膜が形成できる被覆材を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題を解決するために本発明者らは、鋭意検討の結果、特定の樹脂成分を必須成分とする被覆材に想到し、本発明を完成するに到った。
【0007】
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.主剤及び硬化剤を有する被覆材であって、
上記主剤は、水酸基含有樹脂(A)を含み、
上記硬化剤は、ポリイソシアネート化合物(B)、及びシリケート化合物(C)を含み、
さらに上記被覆材は、硬化触媒(D)を含み、
上記水酸基含有樹脂(A)として、水酸基価が30mgKOH/g以上の非水分散型樹脂(a1)、及び水酸基価が30mgKOH/g以上の可溶型樹脂(a2)を含み、
上記非水分散型樹脂(a1)の水酸基価が、上記可溶型樹脂(a2)の水酸基価よりも大きいことを特徴とする被覆材。
2.上記水酸基含有樹脂(A)は、シリコーン成分を含むことを特徴とする1.に記載の被覆材。
3.上記非水分散型樹脂(a1)は、シリコーン成分を含むことを特徴とする1.または2.に記載の被覆材。
【発明の効果】
【0008】
本発明の被覆材によれば、初期硬化性を高め乾燥過程での水分に起因する不具合等を抑えるとともに、耐候性、下地への追従性に優れた被膜を形成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
【0010】
本発明の被覆材は、主剤及び硬化剤を有するものであり、上記主剤は、水酸基含有樹脂(A)を含み、上記硬化剤は、ポリイソシアネート化合物(B)、及びシリケート化合物(C)を含み、さらに上記被覆材は、硬化触媒(D)を含むものである。
(【0011】以降は省略されています)
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