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公開番号
2025015220
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023118485
出願日
2023-07-20
発明の名称
蛍光体粉末、複合体および発光装置
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
主分類
C09K
11/64 20060101AFI20250123BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】信頼性が向上した蛍光体粉末を提供する。
【解決手段】CASN蛍光体粒子およびSCASN蛍光体粒子からなる群より選択される一種または二種以上の蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、プレッシャークッカー試験機を用いて、前記蛍光体粉末5gを130℃、相対湿度98%、0.16MPaの雰囲気下にて53時間暴露するプレッシャークッカー試験をおこなったとき、CIE1976L
*
a
*
b
*
表色系で規定される、前記プレッシャークッカー試験前の前記蛍光体粉末の測色値(L
1
*
、a
1
*
、b
1
*
)と、プレッシャークッカー試験後の前記蛍光体粉末の測色値(L
2
*
、a
2
*
、b
2
*
)との色差ΔE
*
={(L
1
*
-L
2
*
)
2
+(a
1
*
-a
2
*
)
2
+(b
1
*
-b
2
*
)
2
}
1/2
が25.0以下である蛍光体粉末。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
CASN蛍光体粒子およびSCASN蛍光体粒子からなる群より選択される一種または二種以上の蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、
プレッシャークッカー試験機を用いて、前記蛍光体粉末5gを130℃、相対湿度98%、0.16MPaの雰囲気下にて53時間暴露するプレッシャークッカー試験をおこなったとき、
CIE1976L
*
a
*
b
*
表色系で規定される、前記プレッシャークッカー試験前の前記蛍光体粉末の色度座標(L
1
*
、a
1
*
、b
1
*
)と、前記プレッシャークッカー試験後の前記蛍光体粉末の色度座標(L
2
*
、a
2
*
、b
2
*
)との色差ΔE
*
={(L
1
*
-L
2
*
)
2
+(a
1
*
-a
2
*
)
2
+(b
1
*
-b
2
*
)
2
}
1/2
が25.0以下である蛍光体粉末。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記(L
1
*
-L
2
*
)
2
が65.0以下である、請求項1に記載の蛍光体粉末。
【請求項3】
前記(a
1
*
-a
2
*
)
2
が260.0以下である、請求項1または2に記載の蛍光体粉末。
【請求項4】
前記(b
1
*
-b
2
*
)
2
が300.0以下である、請求項1または2に記載の蛍光体粉末。
【請求項5】
一般式、Eu
a
Sr
b
Ca
c
Al
d
Si
e
N
f
O
g
で示され、0<a<1.00、0<b<1.00、0<c<1.00、0.70<a+b+c<1.30、0.70<d<1.30、0.70<e<1.30、0<f<3.00、0<g<3.00、2.50<f+g<3.50である蛍光体粒子を含む、請求項1または2に記載の蛍光体粉末。
【請求項6】
a<0.30である、請求項5に記載の蛍光体粉末。
【請求項7】
b>0.50である、請求項5に記載の蛍光体粉末。
【請求項8】
前記蛍光体粉末のb/(b+c)のモル比が0.96以上0.99以下である、請求項5に記載の蛍光体粉末。
【請求項9】
前記蛍光体粉末のレーザ回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
が1μm以上40μm以下である、請求項1または2に記載の蛍光体粉末。
【請求項10】
下記方法2による、前記蛍光体粉末の相対蛍光強度減少率が10.0%以下である、請求項1または2に記載の蛍光体粉末。
(方法2)
前記蛍光体粉末の、分光光度計を用いて測定される相対蛍光強度をY
1
(%)とし、プレッシャークッカー試験機を用いて、前記蛍光体粉末5gを130℃、相対湿度98%、0.16MPaGの雰囲気下にて53時間保持した後における前記蛍光体粉末の相対蛍光強度をY
2
(%)としたとき、100×(Y
1
-Y
2
)/Y
1
を相対蛍光強度減少率(%)とする。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光体粉末、複合体および発光装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
白色LEDを製造するため、青色LEDチップからの青色光を赤色光に変換する赤色蛍光体が研究されている。赤色蛍光体としては、いわゆるCASN蛍光体やSCASN蛍光体などが知られている。
特許文献1には、高密度光励起時でも発光特性が優れており、中でも発光スペクトルの半値幅が狭く、発光の量子効率維持率が高い窒化物蛍光体を提供することを目的として、一般式M
a
Sr
b
Ca
c
Al
d
Si
e
N
f
で表される結晶相を含み、4000mW/mm
2
光励起での量子効率維持率が85%以上であることを特徴とする蛍光体が記載されている。この一般式において、Mは付活元素を表し、0<a<0.05、0.95≦b≦1、0≦c<0.1、a+b+c=1、0.7≦d≦1.3、0.7≦e≦1.3、2.5≦f≦3.5である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-077800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、信頼性が向上した蛍光体粉末、並びに、信頼性が向上した蛍光体粉末を用いた、複合体および発光装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、CASN蛍光体粒子およびSCASN蛍光体粒子からなる群より選択される一種または二種以上の蛍光体粒子を含み、かつプレッシャークッカー試験前後における色差ΔE
*
が特定の範囲である蛍光体粉末が信頼性を向上できることを見出し、本発明を完成させた。
【0006】
本発明によれば、以下に示す蛍光体粉末、複合体および発光装置が提供される。
【0007】
[1]
CASN蛍光体粒子およびSCASN蛍光体粒子からなる群より選択される一種または二種以上の蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、
プレッシャークッカー試験機を用いて、前記蛍光体粉末5gを130℃、相対湿度98%、0.16MPaの雰囲気下にて53時間暴露するプレッシャークッカー試験をおこなったとき、
CIE1976L
*
a
*
b
*
表色系で規定される、前記プレッシャークッカー試験前の前記蛍光体粉末の色度座標(L
1
*
、a
1
*
、b
1
*
)と、前記プレッシャークッカー試験後の前記蛍光体粉末の色度座標(L
2
*
、a
2
*
、b
2
*
)との色差ΔE
*
={(L
1
*
-L
2
*
)
2
+(a
1
*
-a
2
*
)
2
+(b
1
*
-b
2
*
)
2
}
1/2
が25.0以下である蛍光体粉末。
[2]
前記(L
1
*
-L
2
*
)
2
が65.0以下である、[1]に記載の蛍光体粉末。
[3]
前記(a
1
*
-a
2
*
)
2
が260.0以下である、[1]または[2]に記載の蛍光体粉末。
[4]
前記(b
1
*
-b
2
*
)
2
が300.0以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[5]
一般式、Eu
a
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、信頼性が向上した蛍光体粉末、並びに、信頼性が向上した蛍光体粉末を用いた、複合体および発光装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
発光装置の構造の一例を模式的に示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
煩雑さを避けるため、同一図面内に同一の構成要素が複数ある場合には、その1つのみに符号を付し、全てには符号を付さない場合がある。
図面はあくまで説明用のものである。図面中の各部材の形状や寸法比などは、必ずしも現実の物品と対応しない。
(【0011】以降は省略されています)
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