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公開番号2025018006
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121371
出願日2023-07-26
発明の名称急硬性コンクリートを生成して打設する工法
出願人飛島建設株式会社,株式会社すばる建設,株式会社エム・シー・エス,デンカ株式会社
代理人個人
主分類B28C 7/04 20060101AFI20250130BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】本発明は、コンクリート練り混ぜ時または練り混ぜ後の運搬時や打設ポンプ内において凝結リスクがなく、別途凝結遅延剤を添加し凝結を遅らせる方法や、アジテータ車で急硬材を打設直前に添加するなどの対策を取る必要もなく、コンクリート温度が高い場合に凝結進行が早くなり、途中で凝結しない急硬性コンクリートを生成し打設する工法を提供する。
【解決手段】本発明は、練り混ぜたコンクリートが固化しないよう維持する設備あるいは移動車両から送出されるコンクリートに急硬材を混合して急硬性コンクリートを生成し打設する工法であって、維持設備あるいは移動車両から送出するコンクリート送出管の途中に生成部を設け、圧縮空気を急硬材の移送手段として使用すると共に混合促進手段として使用した送出管を接続し、生成部で急硬性コンクリートを生成し、生成部先端側に接続された送出管から打設できることを特徴とする。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
練り混ぜたコンクリートが固化しないよう維持する設備あるいは移動車両から送出されるコンクリートに急硬材を混合して急硬性コンクリートを生成し、打設する急硬性コンクリートを生成して打設する工法であって、
前記練り混ぜたコンクリートが固化しないよう維持する設備あるいは移動車両からコンクリートを送出するコンクリート送出管の途中箇所に急硬性コンクリートの生成部を設け、該生成部に圧縮空気を急硬材の移送手段として使用すると共に、前記コンクリートに急硬材を混合させる際の混合促進手段として使用した急硬材送出管を接続し、前記生成部で前記コンクリートに前記急硬材を混合して急硬性コンクリートを生成し、生成された急硬性コンクリートを前記生成部先端側に接続された送出管から打設できる、
ことを特徴とする急硬性コンクリートを生成して打設する工法。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
練り混ぜたコンクリートが固化しないよう維持する設備あるいは移動車両から送出されるコンクリートに急硬材を混合して急硬性コンクリートを生成し、打設する急硬性コンクリートを生成して打設する工法であって、
前記練り混ぜたコンクリートが固化しないよう維持する設備あるいは移動車両からコンクリートを送出するコンクリート送出管の途中箇所に急硬性コンクリートの生成部を設け、該生成部に除湿された圧縮空気を粉体状をなす急硬材の移送手段として使用すると共に、前記コンクリートに前記急硬材を混合させる際の混合促進手段として使用した急硬材送出管を接続し、前記生成部で前記コンクリートに前記急硬材を混合して急硬性コンクリートを生成し、生成された急硬性コンクリートを前記生成部先端側に接続された送出管から打設できる、
ことを特徴とする急硬性コンクリートを生成して打設する工法。
【請求項3】
前記生成部には補助用の圧縮空気を送出する送出管が接続された、
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の急硬性コンクリートを生成して打設する工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、急硬性コンクリートを生成して打設する工法に係り、特に、打設する打設管内に急硬性コンクリートの生成部を設けて生成後すぐに打設できる急硬性コンクリートを生成して打設する工法に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
早期の交通開放が必要な道路工事や、早期に強度が必要な例えばトンネル工事におけるシールドの現場打ちコンクリートセグメントの施工など、特に打設時の流動性と早期強度発現の両者を確保したい場合の工事に、急硬性コンクリートの使用が採用される。
【0003】
急硬性コンクリートとは、例えば、コンクリートにカルシウムアルミネートと石膏を主成分とした急硬材を前記コンクリートの結合材の一部として使用して生成したコンクリートであり、コンクリートの練り混ぜ後、初期の流動性を確保しつつ、一般的なレディーミクストコンクリートに比べ、極めて早く強度を発現できるコンクリートを指標するものである。すなわち、急硬成分などを含有する材料を添加・混合したコンクリートであり、前述したように、初期には流動性が高く、そこに強度が発現するため、急速施工に極めて有効なコンクリートとなる。
【0004】
しかしながら、前記急硬性コンクリートは早期に強度を発現することから、凝結の進行も極めて早く、コンクリート練り混ぜ時、またはコンクリート練り混ぜ後の運搬時やコンクリート打設ポンプ内において凝結するリスクがあり、もって急硬性コンクリートはその取り扱いが難しく、もって急硬性コンクリートを生成して打設するのが難しいとの課題があった。
【0005】
そこで、従来では、コンクリートに別途凝結遅延剤を添加し、運搬・打設にかかる時間分凝結を遅らせる方法や、先行技術文献における非特許文献として掲載した「急硬性高流動コンクリートの基本特性について」に記載されている様に、練り上がり後の急硬材を含まないレディーミクストコンクリートにアジテータ車の中で急硬材を打設直前に添加するなどの対策が行われていた。
しかし、前記対策を実施したとしても、特に、コンクリート温度や環境温度が高い場合には凝結進行が早くなってしまい、打設途中でアジテータ車内またはポンプ内で凝結してしまうとの課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021―95309
【非特許文献】
【0007】
安藤慎一郎等著、「急硬性高流動コンクリートの基本特性について」土木学会第55回年次学術講演会、平成12年9月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記従来の課題を解決すべく創案されたものであり、コンクリート練り混ぜ時、またはコンクリート練り混ぜ後の運搬時やコンクリート打設ポンプ内において凝結するリスクがなく、また、別途凝結遅延剤を添加し、運搬・打設にかかる時間分凝結を遅らせる方法や、練り上がり後の急硬材を含まないレディーミクストコンクリートにアジテータ車で、急硬材を打設直前に添加するなどの対策を取る必要もなく、コンクリート温度が高い場合に、凝結進行が早くなってしまい、打設途中でアジテータ車内またはポンプ内で凝結してしまうことのない急硬性コンクリートを生成して打設する工法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、
練り混ぜたコンクリートが固化しないよう維持する設備あるいは移動車両から送出されるコンクリートに急硬材を混合して急硬性コンクリートを生成し、打設する急硬性コンクリートを生成して打設する工法であって、
前記練り混ぜたコンクリートが固化しないよう維持する設備あるいは移動車両からコンクリートを送出するコンクリート送出管の途中箇所に急硬性コンクリートの生成部を設け、該生成部に圧縮空気を急硬材の移送手段として使用すると共に、コンクリート送出管内を移動するコンクリートに急硬材を混合させる際の混合促進手段として使用してなる急硬材送出管を接続し、前記生成部で前記コンクリートに前記急硬材を混合して急硬性コンクリートを生成し、生成された急硬性コンクリートを前記生成部先端側に接続された送出管から打設できる、
ことを特徴とし、
または、
練り混ぜたコンクリートが固化しないよう維持する設備あるいは移動車両から送出されるコンクリートに急硬材を混合して急硬性コンクリートを生成し、打設する急硬性コンクリートを生成して打設する工法であって、
前記練り混ぜたコンクリートが固化しないよう維持する設備あるいは移動車両からコンクリートを送出するコンクリート送出管の途中箇所に急硬性コンクリートの生成部を設け、該生成部に除湿された圧縮空気を粉体状をなす急硬材の移送手段として使用すると共に、前記コンクリートに前記急硬材を混合させる際の混合促進手段として使用してなる急硬材送出管を接続し、前記生成部で前記コンクリートに前記急硬材を混合して急硬性コンクリートを生成し、生成された急硬性コンクリートを前記生成部先端側に接続された送出管から打設できる、
ことを特徴とし、
または、
前記生成部には補助用の圧縮空気を送出する送出管が接続された、
ことを特徴とするものである。
本発明は、急硬性コンクリートを生成して打設する際に、コンクリート送出管の途中箇所で圧縮空気を使用して急硬材を添加することで、前記圧縮空気を急硬材の押し出し動力源とすると共に、混合促進手段として使用し、コンクリートに均一に急硬材を添加した急硬性コンクリートを生成して打設するものである。
そして、送出管の打設筒先近傍位置で急硬材を添加することにより、アジテータ車やポンプ内で急硬性コンクリートを生成する場合の凝結リスクを排除できるものとなる。
また、コンクリート温度に合わせて添加量を調整することで、ムダなく安定して強度を発現させることも可能となる。
さらに、アジテータ車やポンプ内での凝結リスクがないため、凝結遅延剤の添加も必要なく、コスト削減も可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、コンクリート練り混ぜ時、またはコンクリート練り混ぜ後の運搬時やコンクリート打設ポンプ内において凝結するリスクがなく、また、別途凝結遅延剤を添加し、運搬・打設にかかる時間分凝結を遅らせる方法や、練り上がり後の急硬材を含まないレディーミクストコンクリートにアジテータ車で、急硬材を打設直前に添加するなどの対策を取る必要もなく、コンクリート温度が高い場合に、凝結進行が早くなってしまい、打設途中でアジテータ車内またはポンプ内で凝結してしまうことがない。
(【0011】以降は省略されています)

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