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公開番号2025030520
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135883
出願日2023-08-23
発明の名称孔形成用型枠
出願人三井住友建設株式会社,普代産業株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類B28B 7/28 20060101AFI20250228BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】軸方向に沿う凹凸を有する孔をコンクリート成形体に形成できる、組み立てが容易な孔形成用型枠を提供する。
【解決手段】軸方向に沿う凹凸を周方向の少なくとも一部に有する孔3をコンクリート成形体2に形成するための孔形成用型枠1は、軸方向に沿って延在する芯体16と、軸方向に沿って延在し、芯体を挟持するように軸方向に直交する所定の第1方向に離間して配置される複数の分割枠体17とを備える。複数の分割枠体のそれぞれは、孔の内周面のうち凹凸を含む第1部分を形成する第1外周面20と、第1外周面から外方に突出して凹凸を形成する複数の凸部22とを有する。芯体は分割枠体に対して軸方向に移動可能である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
軸方向に沿う凹凸を周方向の少なくとも一部に有する孔をコンクリート成形体に形成するための孔形成用型枠であって、
前記軸方向に沿って延在する芯体と、
前記軸方向に沿って延在し、前記芯体を挟持するように前記軸方向に直交する所定の第1方向に離間して配置される複数の分割枠体とを備え、
複数の前記分割枠体のそれぞれは、前記孔の内周面のうち前記凹凸を含む第1部分を形成する第1外周面と、前記第1外周面から外方に突出して前記凹凸を形成する複数の凸部とを有し、
前記芯体は前記分割枠体に対して前記軸方向に移動可能である孔形成用型枠。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1外周面と協働して前記孔の前記内周面を形成し、前記軸方向に沿って平滑な2つの第2外周面を更に備え、
前記2つの前記第2外周面のそれぞれは、前記第1方向に交差する第2方向に対向する前記芯体の面をなす請求項1に記載の孔形成用型枠。
【請求項3】
2つの前記第2外周面は側面視で互いに平行であって、
前記芯体は、前記軸方向に沿って延在し、対応する前記第2外周面を含む第1芯体及び第2芯体を有し、
前記第1芯体の前記第2外周面の裏面をなす前記第1芯体の第1面と、前記第2芯体の前記第2外周面の裏面をなす前記第2芯体の第2面とは互いに当接し、
前記第1面及び前記第2面は前記軸方向に沿って平滑に形成される請求項2に記載の孔形成用型枠。
【請求項4】
2つの前記第2外周面は側面視で互いに平行であって、
前記芯体は、前記軸方向に沿って延在し、対応する前記第2外周面を含む第1芯体及び第2芯体を有し、
前記第1芯体は、前記第2外周面の裏側から前記第2芯体の側に突出した少なくとも1つの第1突片を有し、
前記第2芯体は、前記第2外周面の裏側から前記第1芯体の側に突出し、前記第1突片に当接する少なくとも1つの第2突片を有し、
前記第2突片に当接する前記第1突片の第1面、及び前記第1面に当接する前記第2突片の第2面のそれぞれは前記軸方向に沿って平滑に形成される請求項2に記載の孔形成用型枠。
【請求項5】
前記第1面及び前記第2面は、側面視で2つの前記第2外周面に対して傾斜している請求項3又は請求項4に記載の孔形成用型枠。
【請求項6】
前記芯体は、前記軸方向に沿って延在する中空の支持部と、前記第2方向に移動可能に前記支持部に保持され、対応する前記第2外周面を含む2つの本体部と、2つの前記本体部の間に配置され、少なくとも前記第2方向に拡張可能な拡張部とを有する請求項2に記載の孔形成用型枠。
【請求項7】
前記第1外周面と協働して前記孔の前記内周面を形成する2つの第2外周面と、
前記軸方向に沿って延在し、対応する前記第2外周面を含む2つの保持体とを更に備え、
前記2つの前記保持体のそれぞれは、前記芯体を挟持するように前記第1方向に交差する第2方向に離間して配置され、前記分割枠体に対して前記第2方向に移動可能である請求項1に記載の孔形成用型枠。
【請求項8】
前記保持体は、前記第2外周面から前記芯体の側に向かうにつれて幅が広くなるテーパ状に形成される請求項7に記載の孔形成用型枠。
【請求項9】
前記分割枠体は2つであり、
前記芯体は四角形断面の管材であって、
4つ角部が対応する前記分割枠体及び前記保持体に当接する請求項7に記載の孔形成用型枠。
【請求項10】
前記第2外周面は前記軸方向に沿って平滑に形成される請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の孔形成用型枠。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート成形体に孔を形成するための孔形成用型枠に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コンクリートを型枠に打設して成形されるコンクリート成形体には鉄筋等を挿通するための孔が設けられる場合がある。孔には、鉄筋等が挿通された後、無収縮グラウト等の充填材が注入される。充填材の固化により、孔に挿通された鉄筋等が充填材を介してコンクリート成形体に固着する。孔に挿通された鉄筋等のコンクリート成形体に対する固着力を向上させるため、孔の内周面には凹凸が設けられる場合がある。
【0003】
特許文献1には、コンクリート成形体に孔を形成するための孔形成用型枠が開示されている。孔形成部材は、芯パイプ(芯体)と、芯パイプに巻き付けられるベルトとを有する。ベルトの外面には凸条(突条)が設けられている。これにより、ベルトが芯パイプに巻き付けられたとき、孔形成型枠の外周面は凹凸形状をなす。孔形成用型枠がコンクリート成形体の型枠に配置された後、型枠内に流動状態のコンクリートが打設される。打設したコンクリートが固化することにより、孔形成用型枠の凹凸形状に対応する凸凹形状をなす内面を有する孔が形成される。コンクリートの固化後、芯パイプをコンクリート成形体から撤去した後、ベルトの端部を引っ張ることにより、孔形成用型枠がコンクリート成形体に形成した孔から引き出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-035524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の孔形成部材では、ベルトはコンクリートに接するため、コンクリート成形体に形成した孔からの抜き出しが繰り返し行われることにより劣化する。したがって孔成形用型枠を繰り返し使用する場合にはベルトの交換が必要である。また、孔形成用型枠の組み立てには、ベルトを芯パイプに巻き付ける必要があるため、ベルトを芯パイプに巻き付ける作業に時間がかかる。
【0006】
本発明は、以上の背景に鑑み、軸方向に沿う凹凸を有する孔をコンクリート成形体に形成できる、組み立てが容易な孔形成用型枠を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、軸方向に沿う凹凸を周方向の少なくとも一部に有する孔(3)をコンクリート成形体(2)に形成するための孔形成用型枠(1)であって、前記軸方向に沿って延在する芯体(16)と、前記軸方向に沿って延在し、前記芯体を挟持するように前記軸方向に直交する所定の第1方向に離間して配置される複数の分割枠体(17)とを備え、複数の前記分割枠体のそれぞれは、前記孔の内周面のうち前記凹凸を含む第1部分を形成する第1外周面(20)と、前記第1外周面から外方に突出して前記凹凸を形成する複数の凸部(22)とを有し、前記芯体は前記分割枠体に対して前記軸方向に移動可能である。
【0008】
この態様によれば、コンクリート成形体には軸方向に沿う凹凸を有する孔が形成される。芯体がコンクリート成形体から抜き出されたとき、孔形成用型枠の内部には空間が形成される。各分割枠体をこの空間に向かって移動させることにより、各分割枠体に設けられた凸部のコンクリート成形体に設けられた凹凸に対する引っ掛りが解除され、各分割枠体をコンクリート成形体から抜き出す方向に移動させることができる。各分割枠体を芯体に挟持させることにより孔形成用型枠が組み立てられるため、孔形成用型枠の組み立てが容易になる。
【0009】
上記の態様において、前記第1外周面と協働して前記孔の前記内周面を形成し、前記軸方向に沿って平滑な2つの第2外周面(27)を更に備え、前記2つの前記第2外周面のそれぞれは、前記第1方向に交差する第2方向に対向する前記芯体の面をなすとよい。
【0010】
この態様によれば、芯体がコンクリート成形体から抜き出されたとき、孔形成用型枠の内部には各分割枠体が第1方向に移動可能な空間が形成される。これにより各分割枠体をこの空間に向かって移動させることにより、各分割枠体に設けられた凸部のコンクリート成形体に設けられた凹凸に対する引っ掛りが解除され、各分割枠体をコンクリート成形体から抜き出す方向に移動させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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