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公開番号2025103399
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220759
出願日2023-12-27
発明の名称プレキャストコンクリート部材及びシース
出願人三井住友建設株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類E04B 1/21 20060101AFI20250702BHJP(建築物)
要約【課題】充填材の充填性低下を抑制しつつ、異なる方向に延在する補強材挿通孔を互いに近接配置できるようにする。
【解決手段】プレキャストコンクリート部材である仕口部材5は、第1方向(鉛直方向)に延在する複数の柱筋挿通孔8Zと、第1方向と異なる第2方向(X方向)に延在し、柱筋挿通孔8Zに近接配置された複数のX方向梁筋挿通孔8Xとを有し柱筋挿通孔8Z及びX方向梁筋挿通孔8Xの少なくとも一方が、少なくとも柱筋挿通孔8Z及びX方向梁筋挿通孔8Xの他方と近接する部分において、近接方向であるX方向に短尺の扁平断面形状を有する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
プレキャストコンクリート部材であって、
第1方向に延在する複数の第1補強材挿通孔と、
前記第1方向と異なる第2方向に延在し、前記第1補強材挿通孔に近接配置された複数の第2補強材挿通孔とを有し、
前記第1補強材挿通孔及び前記第2補強材挿通孔の少なくとも一方が、少なくとも前記第1補強材挿通孔及び前記第2補強材挿通孔の他方と近接する部分において、前記他方との近接方向に短尺の扁平断面形状を有する、プレキャストコンクリート部材。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記第1補強材挿通孔及び前記第2補強材挿通孔の前記一方に挿通される補強材が前記近接方向に短尺の扁平断面形状を有する、請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材。
【請求項3】
前記第1補強材挿通孔及び前記第2補強材挿通孔の前記一方の短尺方向と、前記補強材の短尺方向とが同一である、請求項2に記載のプレキャストコンクリート部材。
【請求項4】
前記第1補強材挿通孔及び前記第2補強材挿通孔の前記一方が、全長に亘って扁平断面形状を有する、請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材。
【請求項5】
前記第1補強材挿通孔及び前記第2補強材挿通孔の両方が、少なくとも互いに近接する部分において、前記近接方向に短尺の扁平断面形状を有する、請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材。
【請求項6】
扁平断面形状が、楕円形、長円形又は小判形である、請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材。
【請求項7】
前記第1補強材挿通孔及び前記第2補強材挿通孔の少なくとも一方が、シースによって形成されている、請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材。
【請求項8】
前記第1方向及び前記第2方向が鉛直方向及び水平方向を含む、請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材。
【請求項9】
コンクリート部材に補強材挿通孔を形成するためのシースであって、長手方向の少なくとも一部において非円形の扁平断面形状を有する、シース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに交差する2方向に延在する補強筋挿入孔が形成されたプレキャストコンクリート部材及びコンクリート部材に互いに交差する2方向に延在する補強筋挿入孔を形成するためのシース(鞘管)に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
鉄筋コンクリートからなるラーメン構造体を構築するためにプレキャストコンクリート部材が用いられることがある。プレキャストコンクリート部材の接続端面には一般に、他部材に接続されるべき鉄筋が突出形成されるか、鉄筋を受容した状態でグラウト(充填材)が充填される鉄筋受容孔が形成される。
【0003】
特許文献1には、プレキャストによる梁部材同士を2方向又は4方向からプレキャストによる柱部材に接合できる柱梁接合部の構造が開示されている。柱梁接合部材の両側方に2つの梁部材が配置される場合、柱梁接合部材には梁主筋が貫通する横孔が形成され、両梁部材には機械式充填継手が埋め込まれ、梁部材端部から継手まで挿入孔が形成される。柱梁接合部材の4方向に梁部材が設けられる場合には、平面視で2方向に貫通する横孔が柱梁接合部材に形成される。柱梁接合部材を水平方向に貫通するこれらの横孔は、鋼管からなる複数のシースによって構成される。シースは、その内径が梁主筋の径よりも大きくなっており、また、その内周面に螺旋状の溝が形成されている。シースの内周面とシースに挿入された梁主筋の間の隙間には充填材が充填される。
【0004】
特許文献2には、柱の一部をなす仕口パネル部(柱梁接合部材)に、梁主筋を挿通させるための水平方向の貫通孔が形成されると共に、柱主筋を挿通させるための鉛直方向の貫通孔が形成されたプレキャストコンクリート部材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-55472号公報
特開2006-22494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、平面視で交差する横孔は上下方向に重なるように配置されたシースによって形成されるため、シースの直径と同程度に上下方向にオフセット配置される。そのため、梁主筋の一部は梁の上面又は下面から離れた位置に配置されることになる。
【0007】
また、特許文献1に記載のプレキャスト部材では、柱主筋のためのシースと梁主筋のためのシースとが水平方向に重なるように配置される。そのため、柱主筋と梁主筋とは、シースの直径(詳細には、柱主筋用のシースの半径と梁主筋用のシースの半径との合計値)と同程度に水平方向にオフセットして配置される。
【0008】
このように異なる方向に延在する複数の鉄筋挿通孔がプレキャスト部材に形成される場合、鉄筋自体は配置可能であっても鉄筋挿通孔同士を近接配置できないために、設計時に部材断面の拡大が必要になることがある。部材断面の大型化を回避するためにシースの内径を小さくすることが考えられるが、そのようにすると充填材が鉄筋挿通孔に充填され難くなる。
【0009】
なお、鉄筋の代わりに炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等を加工してなる補強筋を用いる場合も同様であり、補強筋挿通孔全般に同様の問題がある。また、プレキャスト部材にPC鋼棒やPC鋼より線などの緊張材を挿通するための緊張材挿通孔を形成する場合にも同様の問題が生じる。以下、本明細書において、補強筋及び補強のための緊張材を総称して補強材といい、補強材を挿通させるための孔を補強材挿通孔という。
【0010】
本発明は、以上の背景に鑑み、充填材の充填性低下を抑制しつつ、異なる方向に延在する補強材挿通孔を互いに近接配置することができるプレキャストコンクリート部材、及び、それを製造できるシースを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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