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公開番号
2025071734
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-08
出願番号
2023182166
出願日
2023-10-23
発明の名称
合成柱
出願人
大成建設株式会社
代理人
個人
主分類
E04C
3/292 20060101AFI20250428BHJP(建築物)
要約
【課題】高耐力で高靭性の合成柱を提供すること。
【解決手段】合成柱1は、角形鋼管10と、角形鋼管10の外周側面を覆う被覆部材30と、被覆部材30の外周側面を覆う木質部材20と、を備える。被覆部材30と木質部材20との間には、軸方向に沿って延びるクリアランスCが設けられ、クリアランスCの所定箇所には、クリアランスCを埋める接着剤Pが設けられる。この発明によれば、合成柱1において、角形鋼管10と木質部材20との間にクリアランスCを設け、このクリアランスCの所定箇所に接着剤Pを設けたので、角形鋼管10の変形状態が直接、木質部材20に伝わるから、角形鋼管10と木質部材20との一体性が向上し、合成柱1の圧縮耐力が増大される。よって、高耐力で高靭性の合成柱1を実現できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
角形鋼管と木質部材とを備える合成柱であって、
前記角形鋼管と、
前記角形鋼管の外周側面を覆う前記木質部材と、を備え、
前記角形鋼管と前記木質部材との間には、軸方向に沿って延びる所定の隙間が設けられ、
前記所定の隙間の所定箇所には、前記所定の隙間を埋める隙間埋め手段が設けられることを特徴とする合成柱。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
前記角形鋼管と前記木質部材との間には、被覆部材が介装され、
前記所定の隙間は、前記角形鋼管と前記被覆部材との間、または、前記被覆部材と前記木質部材との間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の合成柱。
【請求項3】
前記木質部材のうち前記角形鋼管の端部側に位置する部分には、前記木質部材の外側表面から前記木質部材の内部に向かって補強金物が打ち込まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の合成柱。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、角形鋼管と木質部材とを備える合成柱に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、鋼管と木質部材とを組み合わせた合成柱が知られている(特許文献1、2参照)。
特許文献1には、金属部材と、金属部材の周囲にアンボンド状態で配置された木材と、を備えたアンボンド合成軸力部材が示されている。このアンボンド合成軸力部材では、木材の端部から突き出された金属部材の両端部を、軸力の入力部とする。
特許文献2には、軸圧縮を受ける角形鋼管と、その周囲を覆う木質材と、を備えてなる鋼管と木質材の合成柱が示されている。角形鋼管と木質材との間には、木質材の損傷を軽減する損傷抑制手段が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-27783号公報
特許第70333871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、高耐力で高靭性の合成柱を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、角形鋼管と木質部材とを備える合成柱について、角形鋼管と木質部材との間に、軸方向に沿って所定の隙間を設け、この所定の隙間の所定箇所に隙間埋め手段を設けることで、角形鋼管の変形状態を直接、木質部材に伝えて、木質部材を角形鋼管の補剛材として効率的に機能させ、耐力と靭性に優れた合成柱を実現した。
第1の発明の合成柱(例えば、後述の合成柱1)は、角形鋼管(例えば、後述の角形鋼管10)と木質部材(例えば、後述の木質部材20)とを備える合成柱であって、前記角形鋼管と、前記角形鋼管の外周側面を覆う前記木質部材と、を備え、前記角形鋼管と前記木質部材との間には、軸方向に沿って延びる所定の隙間(例えば、後述のクリアランスC)が設けられ、前記所定の隙間の所定箇所には、前記所定の隙間を埋める隙間埋め手段(例えば、後述の接着剤P)が設けられることを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、角形鋼管と木質部材とを備える合成柱において、角形鋼管と木質部材との間に所定の隙間を設け、この隙間の所定箇所に隙間埋め手段を設けたので、角形鋼管の変形状態が直接、木質部材に伝わるから、角形鋼管と木質部材との一体性が向上し、合成柱の圧縮耐力が増大される。よって、高耐力で高靭性の合成柱を実現できる。
【0007】
第2の発明の合成柱は、前記角形鋼管と前記木質部材との間には、被覆部材(例えば、後述の被覆部材30)が介装され、前記所定の隙間は、前記角形鋼管と前記被覆部材との間、または、前記被覆部材と前記木質部材との間に設けられることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、所定の隙間を被覆部材と木質部材との間に設けた場合には、角形鋼管に軸力が作用すると、この角形鋼管および被覆部材が撓んで、被覆部材の外周側面が木質部材の内周側面に当接する。すると、木質部材が角形鋼管の変形を拘束し、角形鋼管に作用する軸力に対して、木質部材が補剛材として機能する。よって、高耐力で高靭性の合成柱を実現できる。
一方、所定の隙間を角形鋼管と被覆部材との間に設けた場合には、角形鋼管に軸力が作用すると、この角形鋼管が撓んで、角形鋼管の外周側面が被覆部材の内周側面に当接する。すると、この被覆部材および木質部材が角形鋼管の変形を拘束し、角形鋼管に作用する軸力に対して、木質部材が補剛材として機能する。よって、高耐力で高靭性の合成柱を実現できる。
【0009】
第3の発明の合成柱は、前記隙間埋め手段は、接着剤、接合金物、けい酸カルシウム板、木毛セメント板、硬質木片セメント板、繊維強化セメント板、パルプセメント板、および石膏ボードのうちのいずれかで形成されることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、隙間埋め手段として、接着剤、接合金物、けい酸カルシウム板、木毛セメント板、硬質木片セメント板、繊維強化セメント板、パルプセメント板、および石膏ボードのうちのいずれかで形成した。よって、隙間埋め手段で所定の隙間を確実に埋めて、角形鋼管と木質部材との一体性が向上し、合成柱の圧縮耐力が増大される。
なお、隙間埋め手段として、けい酸カルシウム板を用いた場合には、合成柱の耐火性能を向上できる。
(【0011】以降は省略されています)
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