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公開番号2025099349
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215952
出願日2023-12-21
発明の名称鉄筋コンクリート柱構造およびその構築方法
出願人大成建設株式会社,株式会社サラデザイン研究所
代理人個人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20250626BHJP(建築物)
要約【課題】比較的簡単に、基盤部とプレキャストコンクリート造の柱部材とを接合可能な、鉄筋コンクリート柱構造を提供すること。
【解決手段】鉄筋コンクリート柱構造1は、基礎10と、基礎10に接合されたプレキャストコンクリート造の柱部材20と、を備える。基礎10の上面には、凸形状のコッタ部40が形成されており、柱部材20の下端面には、凹部24が形成されている。コッタ部40は、凹部24に嵌合されており、柱部材20の柱主筋22の下端部は、柱部材20の内部に位置している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
基盤部と、前記基盤部に接合されたプレキャストコンクリート造の柱部材と、を備える鉄筋コンクリート柱構造であって、
前記基盤部は、基礎、スラブ、または下階柱であり、
前記基盤部の上面には、凸形状のコッタ部が形成されており、
前記柱部材の下端面には、凹部が形成され、
前記コッタ部は、前記凹部に嵌合されており、
前記柱部材の柱主筋の下端部は、前記柱部材の内部に位置することを特徴とする鉄筋コンクリート柱構造。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記コッタ部には、前記基盤部から上方に延びる鉛直鋼材が埋設され、
前記基盤部の上面には、後打ちでコンクリートを打設して形成される後打ち部が設けられ、
前記柱部材の柱脚部は、前記基盤部の後打ち部に埋設されることを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート柱構造。
【請求項3】
基盤部と、前記基盤部に接合されたプレキャストコンクリート造の柱部材と、を備える鉄筋コンクリート柱構造の構築方法であって、
上面に凸形状のコッタ部が形成された、基礎、スラブ、または下階柱である基盤部を構築する工程と、
下端面に凹部が形成された柱部材を用意し、前記基盤部の上方から前記柱部材を吊り下ろして、前記基盤部のコッタ部を前記柱部材の凹部に嵌合する工程と、
前記基盤部と前記柱部材との隙間に充填材を注入して、前記基盤部と前記柱部材とを接合する工程と、を備えることを特徴とする鉄筋コンクリート柱構造の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基盤部とプレキャストコンクリート造(PC造)の柱部材とを備える鉄筋コンクリート柱構造、および、その鉄筋コンクリート柱構造の構築方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、プレキャストコンクリート造の部材同士を接合する方法として、以下のような構造が提案されている(特許文献1、2参照)。
特許文献1には、鉄筋コンクリート造の柱部材と、この柱部材を支持する鉄筋コンクリート造の支持躯体との接合構造が示されている。支持躯体の上面には、凹部が形成され、柱部材の柱脚部は、凹部に嵌合されて目地部が形成される。目地部のうち支持躯体の表面側には、凹部の内壁面と柱部材の柱脚部側の側面との間で伝達される力を遮断する溝が設けられている。
【0003】
特許文献2には、上下方向に延びる柱状の躯体に設けられる浮き上がり機構が示されている。浮き上がり機構は、上側の躯体の下面に固定される上板と、下側の躯体の上面に固定される下板と、下板の上面に突設されるとともに上板に設けられた貫通孔に対して上下方向に滑動可能に挿通配置されるシアキーと、上板と下板の間に配置されるとともに上下方向の衝撃を吸収する緩衝材と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-007384号公報
特開2021-188358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、比較的簡単に、基盤部とプレキャストコンクリート造の柱部材とを接合可能な、鉄筋コンクリート柱構造およびその構築方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、基盤部とこの基盤部に接合されたPC造の柱部材とを備える鉄筋コンクリート柱構造として、柱部材の下端面に形成された凹部を基盤部上に形成された凸形状のコッタ部に嵌め込みながら、柱部材の柱主筋を基盤部の内部に定着させることなく、柱部材を基盤部上に設置し、これにより、柱主筋を基盤部内部に配筋する必要がなく、柱主筋の配筋作業の一部が削減されるため、比較的簡単に基盤部と柱部材とを接合でき、工期短縮が可能となる点に着目した。
第1の発明の鉄筋コンクリート柱構造(例えば、後述の鉄筋コンクリート柱構造1)は、基盤部(例えば、後述の基礎10)と、前記基盤部に接合されたプレキャストコンクリート造の柱部材(例えば、後述の柱部材20)と、を備える鉄筋コンクリート柱構造であって、前記基盤部は、基礎、スラブ、または下階柱であり、前記基盤部の上面には、凸形状のコッタ部(例えば、後述のコッタ部40)が形成されており、前記柱部材の下端面には、凹部(例えば、後述の凹部24)が形成され、前記コッタ部は、前記凹部に嵌合されており、前記柱部材の柱主筋(例えば、後述の柱主筋22)の下端部は、前記柱部材の内部に位置することを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、基礎、スラブ、または下階柱である基盤部に凸形状のコッタ部を形成するとともに、柱部材の下端面に凹部を形成し、基盤部のコッタ部を柱部材の凹部に嵌合することで、基盤部と柱部材とを接合する。
このコッタ部と凹部との嵌合により、柱部材の柱主筋を基盤部の内部に定着させる必要がなくなり、比較的簡単に、基盤部とプレキャストコンクリート造の柱部材とを接合できる。
また、柱主筋を基盤部の内部に配筋する必要がないため、柱主筋の配筋作業の一部を削減でき、工期短縮が可能となる。
【0008】
第2の発明の鉄筋コンクリート柱構造は、前記コッタ部には、前記基盤部から上方に延びる鉛直鋼材(例えば、後述の鉛直鋼材41)が埋設され、前記基盤部の上面には、後打ちでコンクリートを打設して形成される後打ち部(例えば、後述の床スラブ15)が設けられ、前記柱部材の柱脚部は、前記基盤部の後打ち部に埋設されることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、柱部材の柱脚部を基盤部の後打ち部に埋設したので、基盤部と柱部材との接合強度が高まる。よって、耐震性能に優れた鉄筋コンクリート柱構造を提供できる。
また、基盤部から上方に延びる鉛直鋼材をコッタ部の内部に埋設したので、基盤部と柱部材との接合部に作用する水平せん断力に対して、コッタ部および凹部に加えて、鉛直鋼材が抵抗するため、基盤部と柱部材との接合部のせん断耐力を向上できる。
【0010】
第3の発明の鉄筋コンクリート柱構造の構築方法は、基盤部(例えば、後述の基礎10)と、前記基盤部に接合されたプレキャストコンクリート造の柱部材(例えば、後述の柱部材20)と、を備える鉄筋コンクリート柱構造(例えば、後述の鉄筋コンクリート柱構造1)の構築方法であって、上面に凸形状のコッタ部(例えば、後述のコッタ部40)が形成された、基礎、スラブ、または下階柱である基盤部を構築する工程(例えば、後述のステップS11、S12)と、下端面に凹部(例えば、後述の凹部24)が形成された柱部材を用意し、前記基盤部の上方から前記柱部材を吊り下ろして、前記基盤部のコッタ部を前記柱部材の凹部に嵌合する工程(例えば、後述のステップS13)と、前記基盤部と前記柱部材との隙間に充填材(例えば、後述の)を注入して、前記基盤部と前記柱部材とを接合する工程(例えば、後述のステップS15)と、を備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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