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公開番号
2025088808
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023203523
出願日
2023-12-01
発明の名称
生産システム
出願人
大成建設株式会社
代理人
園田・小林弁理士法人
主分類
B65G
1/00 20060101AFI20250605BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】生産区画におけるスペース効率と、生産設備の生産効率とを高める。
【解決手段】生産システム1は、生産設備30が設けられた生産区画3と、生産区画3に隣接して設けられ、生産関係物が収容された収納コンテナ100が保管されるメイン保管部4と、メイン保管部4の上方と生産区画3の上方とを連結するように形成される走行路6と、生産区画3の内部の、走行路6の下方に設けられて、収納コンテナ100を保管するサブ保管部5と、走行路6上の走行、及び、メイン保管部4及びサブ保管部5に対する収納コンテナ100の格納と取り出しが可能な、搬送装置7と、を備え、搬送装置7は、メイン保管部4及びサブ保管部5に対し、収納コンテナ100を上下方向に搬送して格納と取り出しを行う垂直リフト部71を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
天井搬送機能を有する生産システムであって、
生産設備へ供給されて生産に使用される供給物と、当該供給物を基に前記生産設備により生産される生産物とを含む、生産関係物が、収納コンテナに収容され、
前記生産設備が設けられた生産区画と、
前記生産区画に隣接して設けられ、前記収納コンテナが保管されるメイン保管部と、
前記メイン保管部の上方と前記生産区画の上方とを連結するように形成される走行路と、
前記生産区画の内部の、前記走行路の下方に設けられて、前記収納コンテナを保管するサブ保管部と、
前記走行路上の走行、及び、前記メイン保管部及び前記サブ保管部に対する前記収納コンテナの格納と取り出しが可能な、搬送装置と、
を備え、
前記搬送装置は、前記メイン保管部及び前記サブ保管部に対し、前記収納コンテナを上下方向に搬送して格納と取り出しを行う垂直リフト部を有する
ことを特徴とする生産システム。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
前記サブ保管部は、
上方から吊下げられた吊下げ架台に設けられている吊下げ式サブ保管部、
前記収納コンテナを床置きする床置き式サブ保管部、及び
前記収納コンテナが床置きされた架台上に設置される床置き架台式サブ保管部
のいずれか、またはいずれかの組み合わせを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の生産システム。
【請求項3】
前記走行路の上方に、天井材が配置され、当該天井材と建物の躯体との間に設備機器が設置される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の生産システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井搬送機能を有する生産システムに関する。
続きを表示(約 4,800 文字)
【背景技術】
【0002】
製品を生産する生産システムにおいては、生産のために使用される原材料や、生産された製品を保管する必要がある。
また、生産システムが、複数の工程に対応する複数の生産設備を有する場合には、前工程の生産設備の生産物を後工程の生産設備へと順次供給することで、最終的な製品が生産される。このような複数の生産設備を有した生産システムにおいては、複数の工程の生産設備間で、処理能力に差異があることが多い。この場合には、前工程の生産設備と、後工程の生産設備との間で、前工程で生産された生産物を、後工程での生産が開始するまでの間、一時的に仕掛品として保管する必要がある。
このような場合に、例えば、次に説明する特許文献1~3に記載されたような自動倉庫システムを、例えば生産設備が設けられる生産区画の隣に併設して、原材料、仕掛品、製品等の、生産に関連する物を保管することが考えられる。
【0003】
例えば、特許文献1には、3次元グリッドと、複数のコンテナ荷役車両とを備える自動倉庫システムの構成が開示されている。この構成において、3次元グリッドは、コンテナが、垂直スタック状に相互の上に保管され得る、複数の保管カラムを備える。各コンテナ荷役車両は、保管カラムからコンテナを回収し、その中にコンテナを保管する。コンテナ荷役車両は、3次元グリッドの最上位におけるレール上で動作し、グリッドを横断してコンテナを水平に輸送する。
また、特許文献2には、スタッカクレーンと、ラックと、スタッカクレーンによってラックに配置され、ラック内において荷物の搬送及び移載を行うシャトルと、を備える自動倉庫システムの構成が開示されている。この構成において、ラックは、上下方向に並べられた複数段の載置棚を有する。各段の載置棚は、スタッカクレーンの通路の延在方向に交差する奥行方向に複数の荷物を並べて載置可能である。
また、特許文献3には、水平面内で第1の方向、及び第1の方向に直交する第2の方向に、複数のグリッド開口部が隣接して形成されたトラックシステムと、グリッド開口部の垂直方向の下方に配置された保管コンテナの複数のスタックと、スタックの中にスタックされている保管コンテナをリフトする保管コンテナリフティングデバイスと、トラックシステムに沿って移動する車両と、を備える自動倉庫システムの構成が開示されている。
【0004】
このように、生産区画の隣に自動倉庫システムや、自動倉庫システムと無人搬送システム(AGV)あるいは、天井走行式無人搬送システム(OHT)を組合せて設ける場合には、人や物の動線確保や機器構成上の制約から、倉庫や生産区画のスペース効率が悪くなる。
また、生産に関連する物を生産区画と倉庫間で横持ち搬送する際に、無人搬送システムを用いて自動で搬送する場合は、無人搬送システムの搬送時間以外に自動倉庫システムとの乗り継ぎ時間が発生する。人手で搬送する場合には、搬送時間以外に授受のための歩行時間や荷役等の余分なリードタイムが発生する。
また、生産区画内の倉庫側に位置する生産設備と、倉庫とは反対側に位置する生産設備とでは、生産設備と倉庫との間の距離が一定とはならない。このため、一部の生産設備においては、特に長い搬送時間を要し、例えば原材料の供給が遅れる等の要因により、他の生産設備よりも生産効率が低くなってしまう可能性がある。すると、例えば当該生産設備による生産物を他の生産設備が使用するような状況においては、他の生産設備の生産効率も低下する。このようにして、特に一部の生産設備の生産効率の低下により、生産システム全体の生産効率が低下することもある。
更に、生産区画の倉庫近傍においては、生産区画に含まれる全ての生産設備に関係する物の、搬送経路が集中する。このため、倉庫近傍で物の搬送が混雑、滞留し、生産システムの生産効率が低減することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2021-500283号公報
特開2022-35540号公報
特表2021-504265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、生産区画におけるスペース効率と、生産設備の生産効率とを高めることができる、生産システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、天井搬送機能を有する生産システムとして、生産区画に隣接した位置にメイン保管部を設け、搬送装置が移動する走行路の下方側にサブ保管部(吊下げ式サブ保管部、床置き式サブ保管部、架台式サブ保管部)を設けることで、生産工程に伴う生産関係物の取り出しや保管する際において、生産工程間での搬送時間を短縮可能な生産システムを実現できる点に着眼し、本発明に至った。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の生産システムは天井搬送機能を有する生産システムであって、生産設備へ供給されて生産に使用される供給物と、当該供給物を基に前記生産設備により生産される生産物とを含む、生産関係物が、収納コンテナに収容され、前記生産設備が設けられた生産区画と、前記生産区画に隣接して設けられ、前記収納コンテナが保管されるメイン保管部と、前記メイン保管部の上方と前記生産区画の上方とを連結するように形成される走行路と、前記生産区画の内部の、前記走行路の下方に設けられて、前記収納コンテナを保管するサブ保管部と、前記走行路上の走行、及び、前記メイン保管部及び前記サブ保管部に対する前記収納コンテナの格納と取り出しが可能な、搬送装置と、を備え、前記搬送装置は、前記メイン保管部及び前記サブ保管部に対し、前記収納コンテナを上下方向に搬送して格納と取り出しを行う垂直リフト部を有することを特徴とする。
上記のような構成によれば、生産設備へ供給されて生産に使用される供給物と、当該供給物を基に生産設備により生産される生産物とを含む、生産関係物は、収納コンテナに収納された状態で、メイン保管部やサブ保管部に保管される。メイン保管部は、生産設備が設けられた生産区画に隣接(側方、または生産区画に隣り合っている隣接部屋)して設けられる。一方で、サブ保管部は、生産設備が設けられた生産区画の内部に設けられている。このように、サブ保管部は、メイン保管部よりも、生産設備に近い位置に設けられるため、サブ保管部を、例えばメイン保管部から搬送された、生産設備により生産に使用される供給物が、生産設備により使用されるまでの保管や、生産設備により生産された生産物の、メイン保管部へと搬送するまでの間の保管等を目的として、適切に使用することができる。
このような、メイン保管部と、サブ保管部との間の収納コンテナの搬送は、メイン保管部の上方と生産区画の上方とを連結するように形成される走行路を搬送装置が走行することで、行われる。搬送装置は、垂直リフト部によって、収納コンテナを上下方向に搬送することで、走行路の下方に位置するメイン保管部及びサブ保管部に対し、収納コンテナの格納と取り出しを行う。上記のように、搬送装置が走行する走行路は、生産設備が設けられたり、生産設備を操作する作業員が作業のために位置したりする可能性が低い、メイン保管部と生産区画の双方の上方に形成されているため、生産区画の空間を有効に活用することが可能である。したがって、生産区画におけるスペース効率を高めることができる。
また、上記のようにサブ保管部は、メイン保管部よりも、生産設備に近い位置に設けられるため、例えば喫緊で使用される供給物を事前にメイン保管部からサブ保管部へと搬送しておく、等のように運用することで、一部の生産設備への供給物の供給が遅れて生産効率が低下し、これに起因して生産システム全体の生産効率が低下する、といった状況を抑制することができる。
また、メイン保管部に替えて、生産関係物をサブ保管部に保管することができるので、メイン保管部近傍に搬送の動線が集中することが抑制される。したがって、搬送装置の混雑、滞留を抑制可能である。
上記のような効果は、特に、例えば前工程に対応する生産設備の生産物を、後工程に対応する他の生産設備へ供給物として供給する場合に、前工程に対応する生産設備の生産物をサブ保管部に仮置きするように運用すれば、顕著に奏することができる。すなわち、このように運用する場合には、生産物をメイン保管部まで搬送し、かつメイン保管部から生産区画へと再度搬送する必要がなくなるため、全体の搬送距離が短くなるとともに、メイン保管部近傍への搬送の動線の集中を効率的に回避することができる。
このようにして、生産関係物の搬送効率を向上し、生産設備の生産効率を高めることができる。
その結果、生産区画におけるスペース効率と、生産設備の生産効率とを高めることができる、生産システムを提供することが可能となる。
【0008】
本発明の一態様においては、前記サブ保管部は、上方から吊下げられた吊下げ架台に設けられている吊下げ式サブ保管部、前記収納コンテナを床置きする床置き式サブ保管部、及び前記収納コンテナが床置きされた架台上に設置される床置き架台式サブ保管部のいずれか、またはいずれかの組み合わせを備える。
このような構成によれば、吊下げ式サブ保管部は、上方から吊下げられた吊下げ架台に設けられているので、生産設備が設けられたり、生産設備を操作する作業員が作業のために位置したりする可能性が低い、生産区画の上方の空きスペースを有効に活用できる。また、吊下げ式サブ保管部を支持する吊下げ架台は、上方から吊下げられた構成となっているため、吊下げ式サブ保管部及び吊下げ架台を下方から支持する必要がない。すなわち、作業員や生産設備等が集中して設けられる、生産区画の下側に、吊下げ式サブ保管部を支持するための部材を設けずに、サブ保管部を設置することができる。これにより、生産区画のスペース効率をより高めることができる。
また、床置き式サブ保管部においては、収納コンテナを床置きするので、特に収納コンテナを置くための設備を設ける必要が無い。床置き架台式サブ保管部においても、収納コンテナを床置きされた架台上に設置するので、この架台以外には、収納コンテナを置くための設備を設ける必要が、特段には無い。このため、サブ保管部を、生産区画内の空きスペースに、容易に実現することができる。
【0009】
本発明の一態様においては、前記走行路の上方に、天井材が配置され、当該天井材と建物の躯体との間に設備機器が設置される。
このような構成によれば、走行路の上方に配置された天井材と建物の躯体との間に設備機器を設置することで、天井材の上方の、いわゆる天井裏によって生じる粉塵等が、生産区画に飛散するのを抑えることができる。また、天井裏に設備機器を設置することで、生産区画のスペースを有効利用できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、生産区画におけるスペース効率と、生産設備の生産効率とを高めることが可能な、生産システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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