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公開番号
2025101832
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023218881
出願日
2023-12-26
発明の名称
建物設計支援プログラム
出願人
大成建設株式会社
代理人
園田・小林弁理士法人
主分類
G06F
30/13 20200101AFI20250701BHJP(計算;計数)
要約
【課題】執務空間のウェルネス性が高くなるように建物を設計するに際し、建築設計者の負担を軽減して設計を容易に行うように支援する建物設計支援プログラムを提供する。
【解決手段】方法は、ウェルネス性を高めるための複数の評価軸の各々に対し、当該評価軸に関する評価を向上させるための複数の実施項目を対応付け、実施項目の各々に対し、優先度と実施容易性が夫々複数の段階の値を有するように対応付けたデータベースを参照し、第1方向に複数の評価軸を並べ、評価軸の各々に対応する複数の実施項目を第1方向に直交する第2方向に優先度の大きさの順に並べる実施項目一覧表作成機能と、実施項目の各々において実施容易性を識別させる実施容易性識別機能とを含み、設計時に対応することが確定した状態である対応状態へと変更されていない実施項目から、優先度と実施容易性を基に、次に対応することが推奨される推奨実施項目を提案する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ウェルネス性を考慮した建物の設計を支援する、建物設計支援プログラムであって、
コンピュータに、
ウェルネス性を高めるための複数の評価軸の各々に対し、当該評価軸に関する評価を向上させるための複数の実施項目が対応付けられ、かつ、複数の前記実施項目の各々に対し、優先度と、実施容易性が、それぞれ複数の段階の値を有するように対応付けられた、データベースを参照し、第1方向に複数の前記評価軸を並べ、前記評価軸の各々に対応する複数の前記実施項目を、当該評価軸に対応付けて、前記第1方向に直交する第2方向に、前記優先度の大きさの順に並べることで、実施項目一覧表を作成する、実施項目一覧表作成機能と、
前記実施項目の各々において、当該実施項目に対応する前記実施容易性が識別できるようにする、実施容易性識別機能と、
を実現させるための建物設計支援プログラム。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
入力装置から、前記実施項目一覧表の中の前記実施項目のいずれかを、設計時に対応することが確定した状態である対応状態へと変更する旨の、対応状態変更指示を受け付けると、当該対応状態変更指示において対象となる前記実施項目が、前記対応状態とされたことが識別できるように、前記実施項目一覧表を更新する、対応状態識別表示機能を、前記コンピュータに更に実現させる、請求項1に記載の建物設計支援プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータに、
前記実施項目一覧表の中の前記評価軸の各々に対し、当該評価軸に対応付けられた複数の前記実施項目の中から、前記対応状態とされておらず、最も前記優先度が大きい前記実施項目を抽出して、当該実施項目の前記実施容易性を取得し、全ての前記評価軸の中での、取得された前記実施容易性の最大値を計算する、実施容易性最大値計算機能と、
前記実施項目一覧表の中の前記評価軸の各々に対して抽出された前記実施項目に対し、前記実施容易性が前記最大値である場合には、当該実施項目を、次に対応することが推奨される推奨実施項目として提案する、推奨実施項目提案機能と、
を前記コンピュータに更に実現させる、請求項2に記載の建物設計支援プログラム。
【請求項4】
前記実施項目の各々には、点数が対応付けられており、
前記対応状態であるとされた前記実施項目の前記点数を基に、ウェルネス性の評価スコアを計算する、スコア計算機能を、前記コンピュータに更に実現させるための、請求項2または3に記載の建物設計支援プログラム。
【請求項5】
前記データベースには、複数の前記評価軸の各々に対し、当該評価軸を実施する主体が対応付けられており、前記主体は建築設計者を含み、
前記データベースを参照し、複数の前記評価軸の中から、前記主体が前記建築設計者である前記評価軸を抽出する、評価軸抽出機能を、前記コンピュータに更に実現させ、
前記実施項目一覧表作成機能は、前記評価軸抽出機能によって抽出された前記評価軸を対象として、前記実施項目一覧表を作成する、請求項1に記載の建物設計支援プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物設計支援プログラムに関する。
続きを表示(約 4,000 文字)
【背景技術】
【0002】
オフィス等の、作業者が業務を行うための空間である執務空間を有するような建物を新築するために、建物を設計することがある。あるいは、執務空間を新たに備えるように、既存の建物を改築することを目的として、建物を設計することもある。これらのような場合に、施工後の建物で作業者が、安全に、安心して、快適かつ健康的に、業務を行うことができるように、建物の健康性や知的生産性(以降、ウェルネス性と呼称する)を評価し、ウェルネス性が高くなるように、建物を設計することがある。
例えば、非特許文献1として、建築物や街区、都市などに係わる環境性能を様々な視点から総合的に評価するためのツールが公開されている。非特許文献1においては、地震や強風時の建物の安全性、建物・建築設備の維持管理状況、火災等を想定した避難訓練、作業者の健康維持のための健康診断や福利厚生、執務に適した光環境や音環境等、非常に多くの評価軸が設けられている。非特許文献1においては、各評価軸に対し、当該評価軸を評価するための項目が、例えば5段階で、設けられており、これらの項目を評価することで、建物のウェルネス性の総合的な評価が得られるようになっている。
【0003】
ここで、建物を設計するに際しては、予算上、あるいは立地や空間効率上の制約があるため、上記のような評価軸の全てにおいて、最良の評価を得るように建築設計を行うことは、実質的には不可能である。したがって、建築設計者は、一部の評価軸においてはウェルネス性の評価が高くない状態となったとしても、建物全体として総合的にウェルネス性の評価が高くなるように、評価軸の各々を詳細に検討しつつ、各評価軸に関して設計上の様々な取捨選択を行うことで、建物を設計する場合がある。
これに対し、非特許文献1においては、各評価軸、及び評価軸に対し、当該評価軸を評価するための項目が、一様に列挙された状態となっている。このため、建築設計者は、各項目を設計に反映するか否かを判断するに際して、それがどの程度実施容易であるか、優先度がどれだけ大きいものであるかを、例えば項目を冒頭から一つずつ閲覧しながら、逐次検討する必要がある。このような作業は、場合によっては、建築設計者に多くの負担を要する可能性がある。
【0004】
執務空間のウェルネス性が高くなるように建物を設計するに際し、建築設計者の負担を軽減して設計を容易に行うことができるように支援することが、望まれている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
“建築環境総合評価システム”、[online]、財団法人建築環境・省エネルギー機構、[令和5年11月11日検索]、インターネット<http://www.ibec.or.jp/CASBEE/index.htm>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、執務空間のウェルネス性が高くなるように建物を設計するに際し、建築設計者の負担を軽減して設計を容易に行うことができるように支援する、建物設計支援プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。すなわち、本発明は、ウェルネス性を考慮した建物の設計を支援する、建物設計支援プログラムであって、コンピュータに、ウェルネス性を高めるための複数の評価軸の各々に対し、当該評価軸に関する評価を向上させるための複数の実施項目が対応付けられ、かつ、複数の前記実施項目の各々に対し、優先度と、実施容易性が、それぞれ複数の段階の値を有するように対応付けられた、データベースを参照し、第1方向に複数の前記評価軸を並べ、前記評価軸の各々に対応する複数の前記実施項目を、当該評価軸に対応付けて、前記第1方向に直交する第2方向に、前記優先度の大きさの順に並べることで、実施項目一覧表を作成する、実施項目一覧表作成機能と、前記実施項目の各々において、当該実施項目に対応する前記実施容易性が識別できるようにする、実施容易性識別機能と、を実現させるための建物設計支援プログラムを提供する。
上記のような構成によれば、データベースには、ウェルネス性を高めるための複数の評価軸が、評価軸の各々に対し、当該評価軸に関する評価を向上させるための複数の実施項目が対応付けられた状態で、記録されている。これらの、複数の実施項目の各々に対しては、優先度が、複数の段階の値を有するように対応付けられている。このようなデータベースを参照し、第1方向に複数の評価軸を並べ、評価軸の各々に対応する複数の実施項目を、当該評価軸に対応付けて、第1方向に直交する第2方向に、優先度の大きさの順に並べることで、実施項目一覧表が作成される。このような実施項目一覧表を参照すれば、評価軸の各々に対し、関連する実施項目が、優先度の大きさの順に並べられているため、各評価軸に対してどの実施項目を実現するように建物を設計するべきであるのかが、容易に判別可能である。
また、データベースにおいては、複数の実施項目の各々に対して、実施容易性が、複数の段階の値を有するように対応付けられている。そして、実施項目一覧表においては、実施項目の各々において、当該実施項目に対応する実施容易性が識別できるようにされている。したがって、各評価軸に対してどの実施項目を実現するように建物を設計するのが容易であるかが、容易に判別可能であり、実施容易性が大きい実施項目を他に先んじて選択して、これを実現するように建物を設計することで、執務空間のウェルネス性を効率的に高めることができる。
特に、建築設計者が、このようにして作成された実施項目一覧表を参照して建物を設計することで、どの実施項目の優先度や実施容易性が大きいかを、視覚的に、容易に把握することが可能となる。すなわち、優先度や実施容易性が大きい実施項目をみつけるために、建築設計者が全ての実施項目を閲覧、検討する必要がない。したがって、建築設計者の負担が軽減する。
このようにして、執務空間のウェルネス性が高くなるように建物を設計するに際し、建築設計者の負担を軽減して設計を容易に行うことができるように支援することが、可能となる。
【0008】
本発明の一態様においては、建物設計支援プログラムは、入力装置から、前記実施項目一覧表の中の前記実施項目のいずれかを、設計時に対応することが確定した状態である対応状態へと変更する旨の、対応状態変更指示を受け付けると、当該対応状態変更指示において対象となる前記実施項目が、前記対応状態とされたことが識別できるように、前記実施項目一覧表を更新する、対応状態識別表示機能を、前記コンピュータに更に実現させる。
上記のような構成によれば、入力装置から、実施項目一覧表の中の実施項目のいずれかを、設計時に対応することが確定した状態である対応状態へと変更する旨の、対応状態変更指示を受け付けると、当該対応状態変更指示において対象となる実施項目が、対応状態とされたことが識別できるように、実施項目一覧表を更新するため、建築設計者がどの実施項目を対応することにしたのかが、容易に判別可能である。
【0009】
本発明の別の態様においては、建物設計支援プログラムは、前記コンピュータに、前記実施項目一覧表の中の前記評価軸の各々に対し、当該評価軸に対応付けられた複数の前記実施項目の中から、前記対応状態とされておらず、最も前記優先度が大きい前記実施項目を抽出して、当該実施項目の前記実施容易性を取得し、全ての前記評価軸の中での、取得された前記実施容易性の最大値を計算する、実施容易性最大値計算機能と、前記実施項目一覧表の中の前記評価軸の各々に対して抽出された前記実施項目に対し、前記実施容易性が前記最大値である場合には、当該実施項目を、次に対応することが推奨される推奨実施項目として提案する、推奨実施項目提案機能と、を前記コンピュータに更に実現させる。
上記のような構成によれば、実施項目一覧表の中の評価軸の各々に対し、当該評価軸に対応付けられた複数の実施項目の中から、対応状態とされておらず、最も優先度が大きい実施項目を抽出する。そして、抽出された実施項目の実施容易性を取得し、全ての評価軸の中での、取得された実施容易性の最大値を計算する。このようにして計算された実施容易性の最大値を有する実施項目は、未対応の実施項目の中でも、特に実施することが容易であると考えらえるものである。したがって、上記のようにして各評価軸に対して抽出された実施項目の中で、実施容易性が最大値であるものを、次に対応することが推奨される実施項目である推奨実施項目として提案することにより、対応状態とされていない実施項目の中で、優先度と実施容易性が共に大きいものを、効率的に抽出し、提案することが可能となる。
【0010】
本発明の別の態様においては、前記実施項目の各々には、点数が対応付けられており、建物設計支援プログラムは、前記対応状態であるとされた前記実施項目の前記点数を基に、ウェルネス性の評価スコアを計算する、スコア計算機能を、前記コンピュータに更に実現させる。
上記のような構成によれば、対応状態であるとされた実施項目の点数を基に、ウェルネス性の評価スコアが計算されるため、現状の設計状況において、建物がどの程度のウェルネス性を有する状態となっているかを、容易に把握することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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