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公開番号
2025131958
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024028229
出願日
2024-02-28
発明の名称
水中不分離性モルタル組成物、及び、その部材
出願人
大成建設株式会社
,
東京電力ホールディングス株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20250902BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】低強度、高流動、かつ、濁りにくいという特性を有する水中不分離性モルタル組成物、及び、水中不分離性モルタル部材を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る水中不分離性モルタル組成物は、水とセメントと細骨材と水中不分離性混和剤とを含有する水中不分離性モルタル組成物であって、水セメント比が140%以上であり、前記水中不分離性混和剤の含有量が3.0kg/m
3
以上である。本発明に係る水中不分離性モルタル組成物は、AE減水剤を含有し、前記AE減水剤の含有量が1.00~5.00kg/m
3
であるのが好ましい。本発明に係る水中不分離性モルタル部材は、前記の水中不分離性モルタル組成物からなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水とセメントと細骨材と水中不分離性混和剤とを含有する水中不分離性モルタル組成物であって、
水セメント比が140%以上であり、
前記水中不分離性混和剤の含有量が3.0kg/m
3
以上であることを特徴とする水中不分離性モルタル組成物。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
AE減水剤を含有し、
前記AE減水剤の含有量が1.00~5.00kg/m
3
であることを特徴とする請求項1に記載の水中不分離性モルタル組成物。
【請求項3】
前記水中不分離性混和剤が水溶性セルロースエーテルを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水中不分離性モルタル組成物。
【請求項4】
前記水セメント比が150~200%であり、
前記水中不分離性混和剤の含有量が4.3~5.0kg/m
3
であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水中不分離性モルタル組成物。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の水中不分離性モルタル組成物からなる水中不分離性モルタル部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中不分離性モルタル組成物、及び、水中不分離性モルタル組成物からなる部材に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
河川、湖沼、海岸、港湾、海洋などの水域に構造物を建設する際、水中でも材料が分離し難いという特徴を有する水中不分離性の水硬性組成物(モルタル組成物、コンクリート組成物)が使用される。
そして、水中不分離性の水硬性組成物については、これまでにも様々な技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、ポリカルボン酸系減水剤及び増粘剤などを含有し、当該ポリカルボン酸系減水剤が、化学成分として、アルカリ金属及びアルカリ土類金属からそれぞれ1種類以上の成分を含有する水中不分離性モルタル組成物が提案されている。
また、特許文献2では、膨張材と、促進剤と、増粘剤とを含み、前記膨張材のブレーン比表面積が4,000~7,000cm
2
/gであり、前記膨張材の配合量が、単位量で10~30kg/m
3
であり、前記促進剤の配合量が、単位量で10~40kg/m
3
である水中不分離性コンクリート組成物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-114692号公報
特開2017-031037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、2で提案されている水中不分離性の水硬性組成物は、初期強度(材齢24時間や材齢18時間における圧縮強度)の向上などを目的とした技術である。
一方、本発明者らは、水中不分離性モルタル組成物に要求される特性について、詳細に検討した結果、以下の事項を導き出した。
【0006】
水中に施工された後のモルタル部材(硬化体)に対して、シールド掘進機などで掘削しなければならない場合がある。このような場合にモルタル部材の圧縮強度が高いと、掘削に時間を要するとともに、カッタビットの摩耗や損傷の原因にもなってしまう。したがって、水中不分離性モルタル組成物に対して「低強度」という特性が要求される場合がある。
また、コンクリートプラント船を使用して海底にモルタル部材を施工する場合などは、当該船の係留替えの作業(錨の回収や設置など)に時間を要するとともに、海象条件が様々に変化することから、施工可能な期間が非常に限られてしまう。加えて、施工時の配管におけるモルタル組成物の詰まりなどで時間を浪費するといった事態も避けなければならない。したがって、作業性を高めて、限られた施工期間で作業が完了できるように、水中不分離性モルタル組成物に「高流動」という特性が要求される場合がある。
さらに、水中での施工時において、モルタル組成物から構成成分が放出されることで、施工場所周辺の水を懸濁させるおそれがある。したがって、水中不分離性モルタル組成物に対して「濁りにくい」という特性が要求される場合がある。
よって、本発明者らは、「低強度」と「高流動」と「濁りにくい」という特性の全てを備えた水中不分離性モルタル組成物を創出したいと考えた。
【0007】
このような観点から、本発明は、低強度、高流動、かつ、濁りにくいという特性を有する水中不分離性モルタル組成物、及び、水中不分離性モルタル部材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題は、以下の手段により解決することができる。
本発明に係る水中不分離性モルタル組成物は、水とセメントと細骨材と水中不分離性混和剤とを含有する水中不分離性モルタル組成物であって、水セメント比が140%以上であり、前記水中不分離性混和剤の含有量が3.0kg/m
3
以上である。
本発明によれば、水セメント比が所定値以上であるとともに、水中不分離性混和剤の含有量が所定値以上であることから、低強度、高流動、かつ、濁りにくいという3つの特性を発揮できる。
本発明に係る水中不分離性モルタル組成物は、AE減水剤を含有し、前記AE減水剤の含有量が1.00~5.00kg/m
3
であるのが好ましい。また、本発明に係る水中不分離性モルタル組成物は、前記水中不分離性混和剤が水溶性セルロースエーテルを含むのが好ましい。また、本発明に係る水中不分離性モルタル組成物は、前記水セメント比が150~200%であり、前記水中不分離性混和剤の含有量が4.3~5.0kg/m
3
であるのが好ましい。
本発明によれば、低強度、高流動、かつ、濁りにくいという3つの特性をより確実に発揮できる。
本発明に係る水中不分離性モルタル部材は、前記した水中不分離性モルタル組成物からなる。
本発明によれば、水中不分離性モルタル部材は、低強度、高流動、かつ、濁りにくいという3つの特性を発揮できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る水中不分離性モルタル組成物、及び、水中不分離性モルタル部材は、低強度、高流動、かつ、濁りにくいという特性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
サンプル1~3の各材齢における圧縮強度を示すグラフである。
サンプル1~3のセメント水比と材齢28日の圧縮強度との関係を示すグラフである。
サンプル4の各材齢における圧縮強度を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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