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公開番号2025165188
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-04
出願番号2024069145
出願日2024-04-22
発明の名称仮設鋼床版および床版取替工法
出願人大成建設株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類E01D 22/00 20060101AFI20251027BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】床版の取替工事時の早期の交通開放が達成できる仮設鋼床版および床版取替工法を提供する。
【解決手段】桁5の上に設置された既設床版2を新設床版3に取り替える際に、既設床版2と新たに設置された新設床版3との間に設置される仮設鋼床版1であって、桁5の上に設置される床版本体部10と、床版本体部10から張り出す支持部20とを備え、前記支持部は、前記仮設鋼床版の隣りに配置された新設床版3を支持することを特徴とする。床版本体部10は、路面の幅方向に所定間隔をあけて配置された複数列の桁5,5に掛け渡され、支持部20は、桁5,5の間に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
桁の上に設置された既設床版を新設床版に取り替える際に、既設床版と新たに設置された新設床版との間に設置される仮設鋼床版であって、
前記桁の上に設置される床版本体部と、前記床版本体部から張り出す支持部とを備え、
前記支持部は、前記仮設鋼床版の隣に配置された前記新設床版を支持する
ことを特徴とする仮設鋼床版。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記床版本体部は、路面の幅方向に所定間隔をあけて配置された複数列の前記桁に掛け渡され、
前記支持部は、前記桁の間に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の仮設鋼床版。
【請求項3】
前記支持部は、前記床版本体部の底面から下方に垂下する垂下部と、前記垂下部の下端から隣り合う前記新設床版の下方に張り出す張出部とを備えている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の仮設鋼床版。
【請求項4】
前記支持部には、新設床板の支持位置を調整する伸縮ジャッキが設けられている
ことを特徴とする請求項3に記載の仮設鋼床版
【請求項5】
前記支持部は、路面の幅方向に複数列配置されている
ことを特徴とする請求項2に記載の仮設鋼床版。
【請求項6】
前記床版本体部は、平板部と立上部とを備え、
前記平板部の底面には、前記桁と連結するための係止部材が設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の仮設鋼床版。
【請求項7】
桁の上に設置された既設床版を新設床版に取り替える床版取替工法において、
前記既設床版を所定の範囲で撤去する床版撤去工程と、
撤去されていない前記既設床版側の一枚分をあけて前記新設床版を設置するとともに、前記新設床版と前記既設床版との間に仮設鋼床版を設置する床版設置工程と、
設置した前記新設床版間の隙間に間詰材を充填する間詰材充填工程と、
前記新設床版と前記仮設鋼床版との隙間と、前記仮設鋼床版と前記既設床版との隙間を走行用板で覆う走行用板設置工程と、
前記新設床版、前記仮設鋼床版および前記走行用板に仮舗装を敷設する仮舗装敷設工程とを備え、
前記床版設置工程では、前記仮設鋼床版の支持部で、前記仮設鋼床版の隣りに配置された前記新設床版を支持する
ことを特徴とする床版取替工法。
【請求項8】
前記仮舗装、前記走行用板および前記仮設鋼床版を撤去する撤去工程をさらに備える
ことを特徴とする請求項7に記載の床版取替工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、仮設鋼床版および床版取替工法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
道路等で敷設される床版としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の床版は、プレキャストコンクリート製の板材からなり、連続して敷設されている。隣り合う床版は、所定の間隔をあけて設置され、互いの端面から鉄筋が突出している。両端面から突出する鉄筋の先端には定着体が形成され、鉄筋同士は、所定間隔で平行配置され、空き重ね継手により接合されている。端面間には、繊維補強充填材等の間詰材が充填されている。このような継手構造を採用することで、施工時の省力化が可能となり、工期短縮化が達成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-55531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、道路に敷設された床版の取替工事は、道路を封鎖して行われている。取替工事では、舗装を剥がした後に既設床版を撤去し、新設床版を敷設した後、新設床版間に間詰材を充填する。近年では、封鎖された道路を週末に交通開放することが要求されているが、交通開放するためには、間詰材が必要強度を発現するのを待つ必要がある。特許文献1の構造では、例えば必要強度55.1N/mm

を発現するのに、環境温度20℃で約1日を要し、早期の交通開放の余地が残されていた。
このような観点から、本発明は、床版の取替工事時の早期の交通開放が達成できる仮設鋼床版および床版取替工法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような課題を解決するための第一の本発明は、桁の上に設置された既設床版を新設床版に取り替える際に、既設床版と新たに設置された新設床版との間に設置される仮設鋼床版であって、前記桁の上に設置される床版本体部と、前記床版本体部から張り出す支持部とを備え、前記支持部は、前記仮設鋼床版の隣に配置された前記新設床版を支持することを特徴とする。
本発明の仮設鋼床版によれば、仮設鋼床版は鋼製であるため強度が大きく既設床版と仮設鋼床版との間に間詰材を充填しなくても必要強度が得られる。さらに、仮設鋼床版の隣に配置された新設床版を支持部で支持するので仮設鋼床版と新設床版との間に間詰材を充填しなくても必要強度が得られる。したがって、間詰材の養生期間が不要となるので、早期の交通開放を達成することができる。
【0006】
本発明の仮設鋼床版においては、前記床版本体部は、路面の幅方向に所定間隔をあけて配置された複数列の前記桁に掛け渡され、前記支持部は、前記桁の間に配置されているものが好ましい。このような構成によれば、支持部と桁が干渉することなく、新設床版を支持することができる。
本発明の仮設鋼床版においては、前記支持部は、前記床版本体部の底面から下方に垂下する垂下部と、前記垂下部の下端から隣り合う前記新設床版の下方に張り出す張出部とを備えているものが好ましい。このような構成によれば、仮設鋼床版を傾斜して設置することで支持部を新設床版の下方に差し込むことができるので、仮設鋼床版の設置を容易に行うことができる。
【0007】
本発明の仮設鋼床版においては、前記支持部には、前記新設床板の支持位置を調整する伸縮ジャッキが設けられているものが好ましい。このような構成によれば、新設床版の設置を容易かつ正確に行うことができる。
本発明の仮設鋼床版においては、前記支持部は、路面の幅方向に複数列配置されているものが好ましい。このような構成によれば、新設床版をバランスよく支持することができる。
本発明の仮設鋼床版においては、前記床版本体部は、平板部と立上部とを備え、前記平板部の底面には、前記桁と連結するための係止部材が設けられているものが好ましい。このような構成によれば、桁との連結作業が容易になる。
【0008】
前記課題を解決するための第二の本発明は、既設床版を所定の範囲で撤去する床版撤去工程と、前記範囲の一端側に少なくとも一つの新設床版を設置するとともに、前記範囲の他端側に仮設鋼床版を設置する床版設置工程と、前記仮設鋼床版の前後の隙間を走行用板で覆う走行用板設置工程と、前記新設床版、前記仮設鋼床版および前記走行用板に仮舗装を敷設する仮舗装敷設工程とを備え、前記床版設置工程では、前記仮設鋼床版の支持部で、前記仮設鋼床版の隣に配置された前記新設床版を支持することを特徴とする床版取替工法である。
本発明の床版取替工法によれば、既設床版と新設床版との間に設置した仮設鋼床版は鋼製であるため強度が大きく既設床版と仮設鋼床版との間に間詰材を充填しなくても必要強度が得られる。さらに、仮設鋼床版の隣りに配置された新設床版を支持部で支持するので仮設鋼床版と新設床版との間に間詰材を充填しなくても必要強度が得られる。したがって、間詰材の養生期間が不要となるので、早期の交通開放を達成することができる。また、交通開放後に新たに新設床版を設置する際に、前日に設置された仮設鋼床版を容易に取り外すことができるので、早期に次工程へ進むことができる。
【0009】
本発明の床版取替工法においては、前記仮舗装、前記走行用板および前記仮設鋼床版を撤去する撤去工程をさらに備えるものが好ましい。このような構成によれば、早期に次工程で進むことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の仮設鋼床版および床版取替工法によれば、床版の取替工事時の早期の交通開放を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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